文章と文と段落と単語の違い

文章・段落・文・単語の意味と違い

文章や段落、文や単語の違いは何となくわかると思いますが、いざその違いを考えてみるとどこで線を引けばいいか難しく感じると思います。特に、「文章」と「文」は辞書でも明確に線引きがされているわけではありません。


(1)基本的な考え方としては、

・単語が集まって、文を作り
・文が集まって、段落となり
・段落が集まって、文章となっていきます。

単語  文  段落  文章
というような関係です。


(2)文章と文は同じ(文章=文)とされることもあります。その場合は次のようになります。

単語 → 文 → 段落  文章


(3)単語と文の間に「文節」が入る場合もあります。

単語 → 文節  文  段落  文章

『文を直接構成するのは文節であるとする立場では,単語は文節を直接構成する有意義の成分とされる。』【出典:平凡社百科事典マイペディア】


(1)~(3)のパターンがありますが、
基本は(1)の「単語段落文章」で覚えておけば大丈夫です。



それぞれの意味や違いを次の例文を使用して見ていきたいと思います。

“  スヌーピーはアメリカの漫画家、チャールズ・モンロー・シュルツが1950年から書き始めた漫画『ピーナッツ』に登場するオスのビーグル犬。

文章と文と段落と単語の違い

【例文の出典は、Wikipedia『スヌーピー』からになります】
【意味や定義は、小学館_デジタル大辞泉を基準にしています】

1:「単語」の意味と例

単語とは?

『文法上、意味・職能をもった最小の言語単位。例えば「鳥が鳴く」という文は、「鳥」「が」「鳴く」の三つの単語からなる。』


■ 例

文章と文と段落と単語の違い

上の例文では、1~5のように単語としてわかれます。


[注意点]
「単語」は辞書によって定義が違ってくる場合があります。

『文法上で、意味・職能を有する最小の言語単位。その認定の仕方は、学者によって必ずしも同一ではない。』
【出典:精選版_日本国語大辞典精選版_日本国語大辞典】

2:「文」の意味と例

文とは?

『文法上の言語単位の一。一語またはそれ以上の語からなり、ひと区切りのまとまりある考えを示すもの。文字で書くときは、ふつう「 。」(句点)でその終わりを示す。センテンス。』


■ 例



文は「 。」(句点)でその終わりを示すものなので、上の例では『スヌーピー ~ ビーグル犬。』までが一つの文となります。

3:「段落」の意味と例

段落とは?

『長い文章を内容などからいくつかに分けた区切り。形式的に、1字下げて書きはじめる一区切りをいうこともある。段。パラグラフ。』


■ 例

文章と文と段落と単語の違い

このページでは、段落が3つあることになります。

1番目と3番目の段落は2つの文から構成され、2番目は3つの文から構成されていることがわかります。

4:「文章」の意味と例

文章とは?

『文法で、文よりも大きな単位。一文だけのこともあるが、通常はいくつかの文が集まって、まとまった思想・話題を表現するもの。』


■ 例1

・文の集まりが文章とされるため、次の例では文章の示す範囲は全ページになります。

文章と文と段落と単語の違い



■ 例2

・文字量に関係なく、次の例も文がいくつか集まったものなので文章となります。

文章と文と段落と単語の違い



■ 例3


・文の集まったものが文章とされますが、一つの文でも「文章」とされる場合があります。

文章と文と段落と単語の違い

辞書では「文」の意味として、『文字で書かれたまとまった一連の言葉。文章。また、詩文。』とされています。例3の文を、文章と言っても間違いとは言えません。



「文章」と「文」は、どちらも同じ意味として使えることもありますが、通常はいくつかの文の集まりを文章と覚えておくほうが迷わずにすみます。

5:校正で気を付けるポイント

「文章」と「文」の線引きは難しいですが、校正者としては、文章中に「文章」と「文」の語が同時に出てきたときには注意が必要です。

・「文章」と「文」がちゃんと使い分けられて使用されているか?
・「文章」と「文」を混同していないか?


何らかの意図があって、「文章」を「文」としている場合もあります。
試験問題などでは「文」を使っているものが多く見られます。

■ 例

文章と文と段落と単語の違い

6:文章・段落・文・単語の意味まとめ

  文章

文法で、文よりも大きな単位。一文だけのこともあるが、通常はいくつかの文が集まって、まとまった思想・話題を表現するもの。


  段落

長い文章を内容などからいくつかに分けた区切り。形式的に、1字下げて書きはじめる一区切りをいうこともある。段。パラグラフ。


  文

文法上の言語単位の一。一語またはそれ以上の語からなり、ひと区切りのまとまりある考えを示すもの。文字で書くときは、ふつう「 。」(句点)でその終わりを示す。センテンス。


  単語

文法上、意味・職能をもった最小の言語単位。
例えば「鳥が鳴く」という文は、「鳥」「が」「鳴く」の三つの単語からなる。

【出典:小学館_デジタル大辞泉】