簡単!問題解決や不安の解消は、原因を掘り下げるだけ

問題解決や不安の解消は、原因を掘り下げるだけ

原因と結果は不可逆の関係で、原因があって結果が起こります。ある事象(結果)があれば、その要因(原因)が考えられます。

この原因を掘り下げていけば、根本の原因が見えてきます。

そうすれば、その根本の原因に対して具体的な対策が考えられます。具体的な対策がわかると、行動に移すのも容易になり解決への道も開けます。

この対策が具体的でないと、モヤモヤと漠然とした原因の中で、何から手を付けていいかわからない状態が続きます。

何も行動に移せず(対処できず)、じっとしていることはストレスになります。ストレスが溜まるとネガティブな感情が湧いてきて、不安もますます大きくなってきます。ますます解決から遠のいていきます。

目の前の問題に上手く対処できないときは、その原因を掘り下げていくことが先決です。

原因と結果の関係(因果関係)

一般には,事象Aが事象Bをひき起こすとき,AをBの原因といい,BをAの結果という。そしてこのとき,AとBの間には因果関係がある,という。

【出典:世界大百科事典_第二版】

原因を掘り下げる

原因を掘り下げていく方法には、トヨタ式の『なぜを5回繰り返す』という有名な思考法があります。なぜを繰り返すのは、原因を掘り下げるのに有効な手段です。

ただ、5回にこだわる必要はありません。3回でも10回でもよく、重要なことは自分が納得し、行動に移せる単位にまで掘り下げられるかどうかです。

試しに何回かやってみると誰でもできるものです。

例1:廊下を走っていて、先生に怒られた…

「廊下を走っていて、先生に怒られた」という原因と結果から例を見ていきたいと思います。

この対策として「今度は廊下を走らないようにする」という案を思いついたとします。

原因  →  廊下を走った
結果  →  先生に怒られた
対策  →  廊下を走らないようにする

この対策案は、原因を掘り下げずに表面的なことから導き出したよくない例です。ただ、このように安易に対策を出してしまうことは非常に多いです。

会社でも「来期は頑張りましょう」「今後改めます」などよく耳にしますが、
・具体的に何を頑張るのか?
・何を改めるのか?
を明確にしておかないと、次も同じことを繰り返す羽目になります。

原因  →  廊下を走った」
この原因を掘り下げていきます。

なぜ、廊下を走ったのか?
原因  →  急いでいたから

なぜ、急いでいたのか?(ここからは仮定です)
原因  →  移動授業に遅れそうだったから

なぜ、移動授業に遅れそうだったのか?
原因  →  教室で友達と休み時間ギリギリまで話していたから

なぜ、教室で友達と休み時間ギリギリまで話していたのか?
原因  → 「……」

考えても、これ以上掘り下げられないと感じた場合は、一旦それを根本の原因とします。

⇒ 休み時間ギリギリまで話していたから
⇒ 移動授業に間に合いそうになかった
⇒ 廊下を走った
⇒ 先生に怒られた

結果として『休み時間ギリギリまで話さないようにする』が対策になるのかというとまだです。

ここからは、抽象的なことをより具体化していきます。

ギリギリという表現が抽象的なので具体的にしていきます。

『では、休み時間のどれぐらいまでなら話せるのか?』

仮に、移動教室まで5分かかるとしたら、休み時間が終わる5分前までは友達と話すことができます。

ここまでをまとめると、
「休み時間が終わる5分前に友達との話を終えていたら、次の移動授業には廊下を走ることなく間に合い、先生にも怒られずにすんだ」ということになります。

ここからわかることは、時間の感覚が抜けていた(乏しかった)ことが根本の原因だったということです。

対策としては、
時間を意識して行動する

もしくは、ピンポイントに
今後、移動授業前は5分前に教室を出る
などがあげられます。

「廊下を走った」ことの根本の原因を考えないまま、「今度は廊下を走らないようにする」という対策にすると、また同じような状況に陥ってしまいます。

「残業を抑止する」ために「ノー残業デーを設定する」というのも、原因を掘り下げていない例の一つです。まずは、残業が発生する根本の原因を掘り下げていかないといけません。

例題に対する対策は他にもありますが、ここで大切なのは、自分が納得のいくものを導き出すことです。納得感がないと行動に動機づけが生まれません。必ず途中で投げ出すことになります。

ただし、自分が納得したからといってそれが正解ともかぎりません。その時は、また原因の掘り下げが必要になってきます。トライ&エラーです。

最初は、簡単な例題から始めて思考法を学んでいくのがベストです。そのほうが、小さな成功体験を積み重ねていけるので継続率も高くなります。

いきなり会社の業績対策などから入ると絶対に挫折してしまいます。

例2:勉強をしたが、実力テストの結果が悪かった…

「勉強をしたが、実力テストの結果が悪かった」という原因と結果があります。

この対策として「次はもっと勉強しよう!」という案を選択したとします。

原因  →  勉強したが
結果  →  実力テストの結果が悪かった
対策  →  次はもっと勉強しよう!

例1同様に掘り下げができていません。

『なぜ、勉強したのに実力テストの結果が悪かったのか?』
『どこが悪かったのか?』を考えていく必要があります。

仮に、英語と社会の点数が平均点を下回っていたとします。

なので「次は、英語と社会をもっと勉強しよう!」という対策も考えられますが、まだ掘り下げることができます。

英語と社会でも、どこの部分が悪かったのかをさらに掘り下げていきます。

英語でも、文法、長文、英作文、リスニングなど色々な項目があります。
社会でも、ジャンル分けはできます。できなかった部分を洗い出していく必要があります。

結果として、英語ではリスニングが、社会では近現代の部分に不正解が多かったとしたら、今度はその部分に注力することが次のテストの対策になります。

対策は
「次は、もっと勉強しよう!」ではなく、
「次は、不正解の多かった英語のリスニングと社会の近現代を重点的に勉強しよう!」となります。

より具体的にしていくことで、取り組むべきことが明確になります。
漠然と勉強するより、よっぽど効率的で効果があります。

【補足】
リスニングや近現代を勉強していたのにテストの結果が悪かったのなら、勉強の仕方が悪かったことも考えられます。それなら、さらに勉強方法について掘り下げる必要が出てきます。

例3:最近、食べ過ぎで5kg太った……

これも、原因がストレスでの暴飲暴食なのか、単に付き合いの外食が重なっただけなのか、原因は色々と考えられます。

ストレスなら、そのストレスの原因を掘り下げていく必要があります。

付き合いでの外食なら断れない場合もあるので、外食に行っても脂っこい物やアルコールの量を減らすなどの対策が考えられます。

例4:その他

医療機器・工場の機械は、小さな操作ミスでも人命に繋がるケースがあります。そのため、事故の元となる些細なミスの原因も設計段階から排除されています。

ボタンの配置でも「押し間違えそうだから気を付けよう!」という精神論ではなく、いかに押し間違えないようにするかが考えられ設計されています。

まずは、押し間違えの原因を探り、
その対策として、
・ボタンの配置を変える
・ボタンの色を変える
・ボタンの形を変える
など、色々と試行錯誤し設計されます。

原因に対して物理的な対策で解決できるなら、すぐに行動に移したほうがよいでしょう。

おわりに

目の前の表面的な原因と結果だけから対策を講じていては、同じ間違いを繰り返す可能性が高いです。

  • 原因を掘り下げていくこと
  • 自分の納得感が得られる対策を導き出すこと

この考えのループが大切です。

最初は、主観が入ってしまうことやこじつけ、論理が飛躍することがあります。そうならないためには、第三者に意見をもらうこと、複数人で意見を出し合うことが効果的です。