セミナーやワークショップは、考え方を学びに行くところ

セミナーやワークショップは、考え方を学びに行くところ

社会人になって、セミナーに行かれる方は多いと思います。毎年4月、5月は、新入社員向けのセミナーが多く開催されています。その時期には、人気のあるセミナーはすぐ定員オーバーで締切られてしまいます。

会社のバックアップでセミナーを受けにいく人、個人で行く人もいれば、仲間同士でディスカッションの場に近いセミナーを開催したり、受講回数も数回にわたるセミナーなどもあったり、今やセミナーの形式は様々です。

ずっと座学というセミナーも今では珍しく、隣の席の方や周りの方と数人のグループになって、意見を交換しあったり、互いの感想を述べたりする場面が設けられることも多いです。

最近では、オンラインセミナーも活発になってきているので、どこにいても参加できるので便利になってきています。

セミナーとワークショップの融合

セミナーと体験型のワークショップは厳密にいえば意味は異なりますが、セミナー内でも部分的にワークショップのいいところを取り入れているものも多くあります。

正直、セミナーなのかワークショップなのか区別がつかないものもよくあります。

ワークショップでは、問題や悩みを解決するツールとして、付箋を使ったり、絵に書いてみたり、何か工作してみたり、体を動かしてみたりと、体験を通して学んでいきます。

使うモノは違いますが、どれも問題や悩みを、それらのツールを使ってわかりやすくして問題解決への方向へと導いてくれます。

ワークショップのメリット・デメリット

ワークショップでは、数名のグループになって、お題に対して考えていくという形式になることが多いと思います。

自分以外の他の方の意見を聞けることで、考え方の視野が広がり、考え方の多様性が実感できます。自分の思い込みや間違いにも気づきやすくもなります。

また、グループ内で試行錯誤し議論しあって目的を達成するという過程を、短時間で学べます。これは、実際の会社組織にも当てはめることができ効果的です。

さらに、ワークショップでは進行役のファシリテーターがいるので、グループでまとめあげた考えにも、ファシリテーターから鋭いツッコミが入り、考えを根本から再考するということもよくあります。

個人やグループで考えるとどうしても偏りがちになる意見を、ファシリテーターがうまく修正してくれます。

ただ、ワークショップにもデメリットがあります。

  • 結論をファシリテーターに誘導されてしまう
  • グループメンバーの意見に同調してしまう
  • グループメンバーそれぞれの問題解決への熱量が違う(やる気が違う)

また、当然ながら時間が限られているので、話がまとまらないことや、時間内に間に合わせた表面的で抽象的な誰も腑に落ちないような結論になってしまうことがあります。
(※この問題は、ワークショップだけでなく会社の会議の場でもよくあることですが)

セミナーやワークショップで何を学びたいか?

知識やPCなどのスキル習得系のセミナーであれば、その習得が明確なゴールになるので、効果が図りやすいと思います。

ですが、コミュニケーション・人間関係・ロジカルシンキング系などのセミナーは、個人によってゴールも違うし効果が見えにくく、わかったようでわからないという方も多いと思います。

セミナーを終えた直後はやる気に満ちていても、次の日、会社に行くと忘れていたり、大切だとは思いながらも目の前の仕事に追われたり、セミナーで得た知識を活かせなくてモチベーションを削がれることも多いと思います。

思考・メンタル系のセミナーに行けば、学んだことを職場や家庭で実践するよう求められます。面倒だと思う気持ちはありますが、このようなセミナーで学んだ知識は、実際に反復してやらないと身に付きません。セミナーに行って講師の方の言うことを聞いてるだけでは、ほぼ効果がありません。

また、この手のセミナーは、何回も足を運ぶものではありません。

1.セミナーに行く
   ↓
2.教わったことを会社や実生活に落とし込んでみる
   ↓
3.わからないことが出てくる
   ↓
4.セミナーに行く

このような循環はよい流れだと思いますが、セミナーに行くことで「何か問題が解決するんではないか」と思っている人はどのようなセミナーに行っても、目的達成は難しいかもしれません。

セミナーやワークショップは、考え方を学びに行く

解決策や答えは、環境や人が変われば変わってきます。

セミナーやワークショップは、一問一答形式で目の前の答えを求めるのではなく、どの場面でも問題が生じたときに答えを導き出せるような考え方を学びに行くところです。

今、目の前にある問題の解決策だけを求めていくようでは、問題が生まれる度にセミナーに行くことになります。答えに辿り着くための考え方を学びに行っているということを忘れないようにします。

メモを取ったり課題に集中したりすることも大事ですが、講師の方が、どのようなプロセスで問題解決への道を説明しているかを、一歩俯瞰して見てみることが大切です。