校正校閲の練習問題

校正・校閲向け練習問題

校正・校閲向けの練習問題の5回目となります。
他の練習問題はこちらです。

宝島社 InRed(インレッド)より一部内容を改変しての出題になります(※宝島社様のご厚意により練習問題の素材としてのみ使用許可をいただいております)。

『InRed』2020年3月号(宝島社)

  2020年2月7日 (金) 発売
 【公式サイトInRed 

問題は【A】【B】【C】と分かれていますが、同一誌面で掲載されているものです。
画像とコピーとの対応に注意しつつ間違いを探してみてください。

宝島社 InRed(インレッド)3月号_P.53の一部を改変しての出題になります

練習問題 問題

【問題】

【A】


 コットン混リネンのジャッケトとパンツを合わせたセットアップスタイル。風合いのあるベージュなら固苦しい印象にならず女らしさも保てる。



【B】

 陽射しが心地いい休日はトップスもきれいなピンク色が気分。くたり感のあるデニムと斜めがけバッグで軽快に歩ける。



【C】


 丹精な白シャツで勉強モードに。とろみスカートなら座ってもシワにならず安心。肩に掛けたニットはアクセント兼、空調たいさくになるv

練習問題 解答と解説

【Aの解答と解説


 コットン混リネンのジャッケトとパンツを合わせたセットアップスタイル。風合いのあるベージュなら苦しい印象にならず女らしさも保てる。


【解答】

(1)3/3Mon.| → 解説へ
(2)ジャケト  → ジャケ
(3)苦しい   → 苦しい


【解説】
(1)3/3Mon.| → 解説へ

3/3Tue.|と 、曜日だけに赤字を入れた人は、もう一歩です。
3/2Mon.|と、日付だけに赤字を入れた人も、もう一歩です。
日付だけに赤字を入れた人は、仮にBの問題が3/3なら、Aの問題と3/3がダブるので、3/2にするのも考えられます。ですが、Bの問題は3/7なので、3/2が正しいと言える根拠がありません。

この問題の情報だけでは、日付と曜日のどっちが正しいかは判断できません。そのため、どっちかに赤字を入れるのではなく「日付と曜日が対応していない」という旨の赤字を入れるのが適切です。

このような日付と曜日が対応していない間違いはよくあります。校正では、基本中の基本といえる間違いです。一見、曜日が間違っているように思えますが、必ずしもそうとは言い切れないので注意しましょう。


(2)ジャケト  → ジャケ
カタカナ表記になると見落としやすくなるので注意です。小さな文字は特に見落としやすくなるので要注意です。

(3)苦しい   → 苦しい
『固い/堅い/硬い』の使い分けは、業界問わず用いられるので覚えておきましょう。



【B】
の解答と解説


 陽射しが心地いい休日はトップスもきれいなピンク色が気分。くたり感のあるデニムと斜めがけバッグで軽快に歩ける。


【解答】
(1)ピンク or  オレンジニット → 解説へ

【解説】
(1)ピンク or  オレンジニット → 解説へ

縦書きの見出しが「オレンジニット」となっているので、コピーの「ピンク」もオレンジだと判断するのは危険です。『本当に見出しのほうが正しいのか?』と考える必要があります。見出しが間違っていて、本当は「ピンクニット」という可能性もあります。

また、画像がオレンジに見えるからといって、オレンジだと判断するのも危険です。

通常の普通紙に印刷された校正ゲラでは、画像の色味までは分かりません。
特に今回のような淡いオレンジや薄いピンク、他にもブラックとダークネイビー、ホワイトとベージュなども校正ゲラでは非常に分かりづらい色です。

色に関しては、自分の校正ゲラでそう見えたからといって、それが正しいとは限りません。プリンターの設定、部屋の明かり、その他様々な要因で微妙に色の見え方は変化してきます。そのために、色校正といわれる色だけを確認する別工程があるわけです。
※この問題をPCやスマホで見ていると思いますが、これらも同様にデバイスにより色の見え方は微妙に変わってきます。

この問題の画像を見てもオレンジとも薄いピンクとも言い切れません。そのため「見出しのオレンジとコピーのピンクが不一致である」という旨の赤字を入れるのが適切です。



【C】
の解答と解説

 丹精な白シャツで勉強モードに。とろみスカートなら座ってもシワにならず安心。肩に掛けたニットはアクセント兼、空調たいさくになるv。

解答
(1)丹精 → 端正
(2)肩に掛けた → 画像と不一致
(3)たいさく → 対策(漢字に)
(4)v  → トル
(5)句点ぬけ → 句点入れる


【解説】
(1)丹精 → 端正
・丹精…真心を込めて行う
・端正…(行い・姿勢が)正しく整う


(2)肩に掛けた → 画像と不一致
実際は腰に巻いているものを、肩に掛けた明らかに違っています。ここから推測できることとして、他に肩に掛けた画像のカットを撮影していて、それ用のコピーを間違って貼ってしまったという可能性があります。もしくは、画像が差し替わって、コピーと対応しなくなったなどとも考えられます。


(4)v  → トル
『なぜ v が入ってきたの?』と思えますが、これはオペレーターがコピペしようとした際の操作ミスで入った文字です。
製作環境がMacなら、コピペするのは、
コマンド+c → コマンド+v(winならコマンドがコントロール)です。
コマンド+v を押すときにコマンドキーを押しきれなくて「 v 」が残ったということが推測できます。

(3)+(4)+(5)
最後に間違いが集中しています。実際の製作現場でも修正の終わりが近づくにつれ、製作側の集中力が切れるのか、終わりが見え気が緩むのか、ミスが目立ちます。

校正も人のやることですから集中力が落ちてきますが、製作側の心理も考え、最後のほうこそさらに集中力を高めないといけません。
校正には、間違いを見つけるという能力だけでなく、集中力の持続も大切になってきます。


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