目次(コンテンツ)の校正・校閲ポイント解説

目次(コンテンツ)の校正・校閲ポイント解説

目次(コンテンツ)が掲載されているものは、雑誌、カタログ、書籍など紙媒体だけに限らず、Webなどでも見られます。

もし、近くに雑誌でも書籍でもあれば何でもいいので手に取ってみてください。数ページ開くと目次が掲載されているはずです。Webでしたら、サイトマップという目次に代わるものがあります。

この目次のページが間違っていると、読者は読みたいページに辿り着けなくなります。そのため、目次の校正には細心の注意を払う必要があります。

1:校正のチェックポイント[目次]

ファッション誌『InRed』では、次のような目次が入っています。


【出典:InRed 2020年4月号(宝島社)】

この目次の赤枠部分の校正方法の紹介です。ノンブル(ページ数)が入っているため、中面の本文ページと対応しているか確認していく必要があります。

1.目次の掲載情報

目次は、本文のノンブルと見出しを抜粋していることがほとんどです。どこまで情報を載せるかは各媒体によって異なります。
シンプルに最低限の情報である「ノンブルと見出し」だけの場合もあれば、サブタイトルや本文中の文章の一部掲載したり、画像やイラストも載せたりする場合もあります。どの情報を載せるかは媒体によって異なります。
校正するにあたっては、どの情報を目次に載せるかの基準は明確にしておかなくてはいけません。

2.校正するときに準備するもの

「目次の校正ゲラ」と「本文のゲラ全ページ」を準備する必要があります。前回号があるのなら、体裁の参考に用意しておきます。
本文を正として校正していくので、赤字や疑問出しを入れるのは、目次の校正ゲラになります。

3.校正する段階

目次の校正は、本文が完成してからになります。納期などの時間的な都合で本文が完成していなくても、ある程度本文の情報が固まってから校正することもあります。
ただ、あまり先走ってやってしまうと、掲載情報やページの変更などがあった場合にもう一度校正し直さないといけないので、二度手間になる恐れがあります。そのため、校正のタイミングは重要になってきます。

※台割で、どのページに何を掲載するか、ガチガチに決まっているのであれば、それと校正すればいいわけですが、実際はそう上手くいきません。制作途中で、ページの入れ替えや見出しが変わったりすることが頻繁に起こるからです。

【校正時の注意点】

目次の校正ゲラを見て、単純に本文ページのノンブルと見出しを確認していくという作業ではありません。

本文中の全ての見出しが目次に掲載されているかという視点での確認も必要です。
そのために、本文の全ページのゲラを用意してもらいます。

目次に掲載すべき情報を入れ忘れていることはよくあります。
例えば、P.38に見出しがあるのに、目次に載っていないというケースです。

2:校正のチェックポイント[目の付け所とやり方]

目次の一部分を切り取って詳しく解説していきたいと思います。

 目次の一部

上の目次に対応する本文 P.68

① カテゴリーのタイトル

「BEAUTY」のカテゴリータイトルは、P.68の本文から確認できませんが、誌面情報や前号からみて「BEAUTY」のカテゴリーであることが確認できます。誌面を見てもわからないという場合もあるので、その時は前後のページの内容や前号を参考にする必要があります。

② ノンブル

上の画像ではわかりづらいですが、ページ右下から確認できます。
隠しノンブルの場合は、ページが記載されていないので前後のページから判断する必要があります。

目次のノンブル表示は『3桁表示(068)』になっています。
仮に、赤字で「25」と修正が入ってきても、他と体裁を揃えて「025」と3桁表示にしてあげる必要があります。

③ 見出し

見出しは、読者にそのページを見てもらえるように、興味を抱かせる文にする必要があります。そのため、制作の最終工程まで細かな赤字が入ってくる場合があります。

最終段階では、記事内容がほぼ固まっているので、見出しの大幅な変更とはなりませんが、些細な言い回しなどの修正が入ることがあります。そのせいで、目次との微妙な違いも出てきます。細かな点にも気を付けて校正する必要があります。

④ 画像

上の画像では、女性の画像の対応は一目瞭然ですが、その横にあるファンデーションの画像も確認します。よく似た商品もあるので、画像の細部まで確認する必要があります。

画像は差し変わることも多いので、本文と目次とで不一致になっていることがあります。
読者としては、目次の商品画像を見て、そのページを開いたのにお目当ての商品がないと困惑します。文字情報だけにとらわれず、画像にも注意しなければいけません。

3:校正のチェックポイント[校正が終えた後

目次の校正が終ったあとに、本文に追加訂正などが入ることはしばしばあります。

そこで気を付けておきたいことが、目次と連動する本文の箇所に赤字が入った場合です。

前述した例で言うなら「ページ・見出し・画像」に変更があった場合です。

・本文の見出しに追加訂正が入った場合は、目次も変更する
・本文の画像が差し変わった(削除された)場合は、目次の画像も変更する
・左右のページが入れ替えなどになった場合は、目次のページも変更する

※ただ、目次の校正を終えてから、ページの変更が起こるということはあまりありません。最終の段階でページ変更するのは通常控えます。

おわりに[全体を把握する

今回は目次の例でしたが、これは索引(INDEX)などでも同様です。

何かと何かを突き合わせるだけの校正は、そう難しいことではありません。突き合わせ作業をしながら、どことどこが対応しているかを考えながら確認していくのが難しいわけです。

校正・校閲も制作過程の一工程なので、全体を把握しておく必要があります。校正者であっても、ゲラだけを見ておけばいいというものではありません。

最初に、台割(ページネーション)で全体の誌面構成を確認しておくことも大事です。前回号があるなら、事前にどことどこが連動しているのか確認しておくと後々の効率化につながります。このようなことは、目次だけに限らず、索引や他の校正物にも応用できます。

目次だけではありませんが、常に本文と紐づいている箇所があるということを常に心掛けて校正していくことが大切になってきます。