カレンダーの校正とポイント[校正・校閲の練習問題]

カレンダーの校正とポイント[校正・校閲の練習問題]

今回の練習問題は、カレンダーの校正に関するものです。

カレンダーの種類はたくさんありますが、ここでは「二十四節気」形式のカレンダーの練習問題になります。

二十四節気のカレンダーは珍しい部類になりますが、普通に販売されています。見たことのある方、もしくは校正をしたことがあるという方もいるのではないでしょうか。

二十四節気とは?

「二十四節気って何?」という人でも、
"春分"   "秋分"  "夏至"  "冬至" は聞いたことがあるかと思います。

それらも、二十四節気の仲間です。

二十四節気とは、春夏秋冬一年間を二十四分割したもののことをいいます。
この二十四節気には、以下のものがあります。

『小寒・大寒・立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨・立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑・立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降・立冬・小雪・大雪・冬至』

聞き慣れたものも多いと思います。春分や秋分は、祝日にもなっているのでほとんどの方が知っていると思います。

練習問題は、この二十四節気の『夏至・小暑・大暑』の三節気(3ページ分)からの出題になります。

1:練習問題 問題

カレンダーを作成するには、
・新規で一から作成する
もしくは、
・前年のデータを流用して作り替える
ほぼこの2パターンになると思います。


ここでの練習問題は、後者の「前年のデータを流用して作り替えて作成した」というものです。2019年のカレンダーを作り替えて、2020年にしたということです。

※すぐわかる間違いもありますが、調べないとわからない箇所もあるので、いきなり「解説」に行ってもらっても大丈夫です。

考えることも大切ですが、こういう間違いがあると知っているだけでも、十分勉強になります。

問題

■ 1ページ目


■ 2ページ目


■ 3ページ目

2:練習問題 解答

解答

 1ページ目


 2ページ目


 3ページ目

[解答一覧]

 1.
土曜日の着色モレ
 2. 「日曜日」の「」の入れモレ
 3. 大暑の日付間違い。正しくは、7月22日。
 4. 祝日の入れモレ

3:練習問題 解説

解説

※わかりやすくするためカレンダーの画像部分を削除しています。

■ 1ページ目 ①の箇所

【問題】


【解答】

1.土曜日の着色モレ

この間違いは、カレンダーの校正ではよくあります。日曜日の赤字が黒字になっていることは稀ですが、土曜日の着色モレは非常に多く見られます。

■ 2ページ目 ②の箇所

【問題】


【解答】

2.「日曜日」の「」の入れモレ

(1)と同様に、この間違いもよくあります。校正で見落とす可能性は少ないですが、文字の色だけに気を取られていると、うっかり…ということもありうるので注意しておきましょう。

■ 3ページ目 ③の箇所

【問題】


【解答】

3.大暑の日付間違い。正しくは、7月22日。

「大暑」は、
2019年は、7月23日でしたが、
2020年は、7月22日になります。
それに伴う間違いが複数の箇所(2ページ目の③参照)に及んでいる点にも注意です。

前年のカレンダーのデータを流用して作り替えているので、この部分を修正し忘れたことが原因です。

この間違いを見つけるために知っておかなければいけないことは、二十四節気は、年によって日にちが変わるということです。毎年、変化するものもあれば、ほとんど変わらないものもあります。

春分・秋分・夏至の祝日について

「春分」は、
2019年は、3月21
2020年は、3月20
以降の年は、20日か21日にのどちらかになることが多いです。

「秋分」は、
2019年は、9月23
2020年は、9月22
以降の年は、春分と同様どちらかの日になることが多いです。

一方、夏至は、
2019年は、6月22日、
2020年は、6月21日ですが、
以降は、2055年まで21日が続きます。
(※2020年時点での計算結果に基づきます)

【※詳しく知りたい方は、内閣府ホームページ:「国民の祝日」についての
何年後かの春分の日・秋分の日はわかるの?を参照してみてください】

ここでのポイントは以下になります。
1.前年のカレンダーのデータを流用して作り替えているということ
2.二十四節気は、年によって日にちが変わるということ


前年のカレンダーのデータを流用して作成したものなので、校正するときは、当然前年のカレンダーを参考にしながら体裁などを確認していきます。

もし、二十四節気が年によって変わることを知らなければ、前年のカレンダーの日付が正しいと思いそのまま見落としてしまう可能性が高くなってきます。

3ページ目 ④の箇所

【問題】


【解答】

4.祝日の入れモレ

これもカレンダーではよく見かける間違いです。ただ、ここは祝日の間違いの中でも特殊なもので、2019年にはなかった祝日が、2020年に新しくできたものです。

本来なら、2020年はオリンピックが開催される予定であったため、それに合わせて「スポーツの日」として7月24日が祝日になりました。
(※正確には「体育の日」が「スポーツの日」に名称変更。通常は10月の第2月曜日)

祝日は、増えたり変更されたりすることが意外と多いので、前回のカレンダーはあてにせず、常に信頼のおける情報元で確認しておきましょう。

【参考サイト】 > 内閣府ホームページ「国民の祝日」について

カレンダーの校正のポイント

カレンダーの校正のやり方は、どこの校正現場でも似たような手順になってくると思います。

校正するポイントとしては、項目を分けて確認することです。

例えば、
・日付だけ見る
・土日だけ見る
・祝日だけ見る

といったように、項目分けして作業したほうが見落としが少なくすみ効率もいいです。

日付を確認しながら、曜日の色も確認し、祝日も見るという校正のやり方だと、見落しのリスクはかなり高まります。

練習問題に画像を載せている意味

カレンダーの校正といっても単純な照合作業だけではなく、校閲的な目線も必要とされます。

例えば、
・大暑の期間にヒマワリの画像は相応しいのか?
・その時期に、本当にヒマワリは咲いているのか?
そこで、ヒマワリの開花時期を調べる必要が出てきます。

カレンダーのミスは、ほぼ100%見つかる

カレンダーは、通常目に付きやすいところに飾ることが多いです。そのため、毎日誰かの目に触れます。

もしミスがあれば、誰かが気づく可能性は非常に高く、特に日付や曜日・祝日の間違いは、ほぼ100%発覚します。

簡単そうに思えるカレンダーの校正ですが、意外と奥は深く、些細な間違いでもクレームに直結することが多いです。そのため、必ずダブルチェックはするようにしましょう。

他の練習問題 > こちら