原稿作成・文章作成に役立つ本[日本語表記ルールブック]
1. 本の特徴とおすすめな人
A5:80ページ 価格:500円(税抜)
表記ルールは、校正者だけでなく、編集者やコピーライターにとっても大切なものです。また、出版広告業界だけでなく、企業の広報など情報を発信する立場にいる方、社内資料やマニュアル作成する方にとっても大事なものとなってきます。
この本では、一般的な表記法である現代表記の原則と注意点がまとめれています。具体的には、漢字・仮名、外来語、数字、句読点、括弧類などの表記の基準です。
表記に関してのルールが簡潔に網羅されているため、次のような方におすすめです。
- 原稿作成をする
- 表記の方針を整理をしたい
- 表記ルールを作りたい
- 表記ってどういう種類があるのか知りたい
2. 本の目次と内容
■ 目次
全12章で構成されています。
1.原稿作成と表記の扱い
2.文体について
[~である・~だ・~であります・~です]
3.漢字の用い方
[若しくは→もしくは / 斡旋→あっせん]
4.漢字の字体
[沢 ⇔ 澤 / 芸 ⇔ 藝]
5.人名用漢字の使用
[康煕字典体 / 異体字]
6.現代仮名遣いの注意事項
[じ ⇔ ぢ / ず ⇔ づ]
7.送り仮名の付け方
[表す ⇔ 表わす / 終わる ⇔ 終る]
8.外来語の表記
[グラビア ⇔ グラビヤ / イタリア ⇔ イタリヤ]
9.数字の表記
[縦書きと横書きの表記の違い]
10.単位の表し方
[縦書きと横書きの表記の違い]
11.記述記号(約物)の注意点
[句読点、括弧類の使い方]
12.その他の表記の注意事項
『表記ルールの作成って、どこから手を付けていいのかわからない……?』
『以前に作った表記のガイドラインを見直したい……』
という方は、この本の各章ごとの指針や注意点に沿っていけば新たな表記ルールが作成できます。
これから表記ルールを作る方、誌面のガイドラインを整理したい方にとっては最適な本です。
3. 校正者が知っておきたい箇所
■ 校正者が知っておきたい知識
校正者には、9章・10章・11章あたりが勉強になります。
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9.数字の表記
10.単位の表し方
11.記述記号(約物)の注意点
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9.数字の表記(全6ページ)
10.単位の表し方(全6ページ)
11.記述記号の注意点(全5ページ)
【出典:日本エディタースクール出版部「日本語表記ルールブック」】
数字や単位、約物に関して、
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・どのような表記方法があるのか
・縦書き横書きで表記の違い
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などが解説されています。
どの媒体に携わろうともこの辺りの知識は、校正者として必要になってきます。
特に、これから校正の勉強をしたいという方は、これらの章だけでも目を通しておきたいところです。本の細部まで読み込む必要はありませんが、
- 表記の種類にはこういうものがある
- こういう点を表記では気を付けておかなければならない
ということを知ることができます。
そうすることで、
- 表記ルールの必要性
- 表記ゆれが起きやすい場面
- どういう表記ゆれが起きやすいのか?
などがわかってきます。
表記の基準を知っておくと文章の見方が変わってきます。