よく使う校正記号

よく使う基本的な校正記号と使い方の紹介

校正記号は、第三者に修正内容を簡潔明瞭に伝えるために生まれたものです。その使用のルールとして定められているのが「JIS印刷校正記号」です。

ここでは、そのJIS印刷校正記号からよく使う校正記号だけを抜粋し紹介しています。JIS印刷校正記号を踏まえつつ、伝わりやすさ・使いやすさを考慮して、一部アレンジしています。

1.訂正

訂正指示

校正記号の訂正

訂正の指示は、最もよく使う校正記号です。

他の校正記号にも共通しますが、使用で気を付けておきたいことは次の3点です。

・どこを修正するのか?
 ⇒ 修正範囲を明確にする

・どうするのか?
 ⇒ 修正結果をイメージする
 ※その指示だけでイメージした修正結果になるか? 指示に不足がないか?

・指示は丁寧に書く
 ⇒ 相手に誤解を与えないような乱雑な字や略字などは使わない

2.挿入

挿入指示

校正記号の挿入

訂正の指示と似ていますが、挿入指示は、挿入したい文字を2股の線で挟むのがポイントです。また、引き出し線の先端に「」を付けて、挿入位置を明確にします。

2股の線にしなくても意味は通じますが、挿入指示だとハッキリさせるために「」は付けておきましょう。

3.削除

削除指示

・「トルトルツメ
 ⇒ 文字を取ってツメル

校正記号のトル


・「トルアキトルママ
 ⇒ 文字を取って空いたママにしておく

校正記号のトル

トル」に関する指示は4つあるように思えますが、実質は2つだけです。

校正記号表では、基本「トル」と「トルアキ」を使用し、「トルツメ」と「トルアキ」は許容とされています。ですが、「トルツメ」と「トルアキ」の方が、「ツメ」と「アキ」が対比の関係にあるので覚えやすいかもしれません。

どの赤字を使うかは自由ですが、使う赤字は周りの校正者と統一しておきましょう。

4.イキ(=ママ)

 赤字を取り消す指示

校正記号のイキ
イキ」の文字は、生かしたい元の文章の近くに書きます。

・間違った使い方
 校正記号のイキ
※イキを入れるのは、赤字の近くではありません。

ママ」「モトイキ」「モトママ」も同じように使われますが、簡潔・明瞭を基準とするなら「イキ」や「ママ」のどちらかを使用しましょう。

5.改行 + 改行をやめる

 改行指示

校正記号の改行


改行指示は、『改行後、文頭を一字下げするという指示』です。ですが、この意味を知らない方も多いです。

そのため、改行指示を使うときは、改行後に文頭をどうするか文字を添えておくことです。そうすれば、修正側に誤解を与えることもありません。

-------------------------------------
・改行後、一字下げするなら、
改行記号」+「一字下ゲ

・改行後、一字下げしないなら、
改行記号」+「一字下ゲズ
-------------------------------------

※校正記号だけでは伝えきれないことも多いので、誤解を与えそうだと思ったら文字で補足しておくことです。補足の指示は鉛筆でします(青ペンでも大丈夫です)。


 改行をやめる指示

校正記号の追い込む

6.入れ替え

入れ替え指示

隣接する文字

校正記号の入れ替え
入れ替え指示の記号は、S字でも逆S字でもどちらでも大丈夫です。


離れた文字

校正記号の入れ替え

7.字下げ 文字の移動

字下げの指示

校正記号の字下げ
段落の文頭を一字下げするときに使用にします。どこまで下げるかの記号は不要です。


文字の移動の指示

校正記号の字下げ
どの位置まで下げるかは、明確に指示しなければいけません。

8.アキ ツメ

アキとツメの指示

校正記号表から少しアレンジした指示になります。わかりやすく簡潔な使い方を紹介します。


アキ

校正記号の全角アキ


校正記号の半角アキ
アケル場合は、どれだけアケルのかを指示します。


ツメ

校正記号のツメ


校正記号のツメ
アケル指示とは違い「ツメ」の指示だけで、アキがどれだけあってもすべて詰まります。
※校正記号表では「ツメ」でなく「ベタ」ですが、意味が伝わりやすいので「ツメ」を使用しています。


仮に、全角アキを半角分だけツメたいなら「アト半角ツメ」という指示があります。ですが、これも下の指示の方がわかりやすいです。どの状態にするか結果を述べた指示です。これは校正記号表通りの指示です。


校正記号の半角アキ
※「アキニ」の指示につられて、アケル記号「」にしないように注意しましょう。

おわりに

校正の現場で起こるすべての間違いを、校正記号だけでは伝えきれません。そのため、校正記号だけでなく相手に伝わるように、文字で補足して伝える工夫も必要になってきます。

校正記号の第一は、相手に修正内容を明確に伝えることです。くれぐれも、校正記号表に載っているからという理由で、あまり知られていない校正記号を使うのは避けましょう。


校正記号一覧 こちら

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