校正の仕事の探し方[副業・フリーランスで活躍したい方向け]

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校正の仕事の探し方[副業・フリーランスで活躍したい方向け]

働き改革、テレワークなど多様な働き方が広まる中、副業やフリーランスの仕事として校正をしてみたいという方も多いのではないでしょうか。しかし実際のところ、仕事はしてみたいけど、どのように校正の仕事を探せばよいのかわからないという方も多いと思います。

今回は副業やフリーランスで校正の仕事をしたいと思ったときに、どのように仕事を見つけるのか、その経路や方法について解説していきたいと思います。

校正の仕事を探す経路・方法は大きくわけて次の3つです。後の項目になるにつれて難易度は高くなります。順番にそれぞれの方法をメリット・デメリットを交えて紹介していきます。

 ✔  1. クラウドソーシングで見つける
 ✔  2. 求人サイトに応募
 ✔  3. 企業・編集プロダクションへ直接問い合わせ

1. クラウドソーシングで仕事探し

最も手軽に始めやすく、受注もしやすいのがクラウドソーシングです。クラウドソーシングとは、企業などがインターネットを経由して不特定多数の人へ業務を委託する方法です。

よく使われるプラットフォームとして「クラウドワークス」や「ランサーズ」、「ココナラ」といったものがあげられます。

CMでも流れているクラウドワークスやランサーズは主に発注者の求人情報を見て応募する形式、ココナラは主に自分の得意分野を商品として販売するスキルマーケットの形式ですので、初めての校正の仕事ならクラウドワークスやランサーズが使いやすいでしょう。プラットフォーム上では自分の興味のある仕事に応募し、発注者側とマッチングしたら業務開始となります。

クラウドソーシングのメリットはなんといっても案件数の多さ応募のしやすさです。実績や経験がない段階で受注できる場合も多いため、非常に始めやすく取っ掛かりとしておすすめです。一口に校正といっても、様々なジャンルがあるので、未経験者でも自分の専門知識を活かせるお仕事があるかもしれません。

ただ手軽に始められる反面、単価は相場よりやや安い傾向にあります。マッチング後はクラウドソーシングサイトへの手数料も発生するため、トータル的には十分な報酬を得にくいというデメリットがあります。この点についてはいい仕事や良心的な発注者に出会えるかどうかという運の要素も大きいです。

最初のうちは割に合わなくても実績や経験のために利用すると割り切り、実績ができれば相場を意識して受注するなど、継続して利用する場合には工夫が必要な方法でもあります。

2. 求人サイトへ応募

次に仕事を受けやすいのが、「Indeed(インディード)」や「求人ボックス」といった求人サイト経由です。その他のサイトでももちろん募集がありますが、この2つの求人サイトは無料で求人情報を載せられることから利用者数が多いため、特におすすめです。

求人サイト内で「校正 未経験」「業務委託 校正 在宅」「(勤務希望地名)○○ 校正」などのキーワードで検索してみると、校正者を募集している企業が見つかることがあります。

在宅業務を募集している場合もあれば、直接出勤して契約社員やパート・アルバイトとして募集している場合もあります。後者では未経験でも応募できる場合があるので、ここで校正技術を身につけることもできます。

求人サイトのメリットは、比較的手軽に応募できることに加えて企業と直接契約ができることです。クラウドソーシングのように仲介手数料が発生することがないので、報酬アップにつながりやすいです。

ただし在宅業務の契約の際には実績が求められることがほとんどであり、好条件の求人は人気があり応募者も多くなるため、未経験・実績なしの場合は契約が難しいというのがデメリットかもしれません。

そのため校正技術の基礎を学ぶために、『校正技能検定試験』や『校正士認定試験』などで資格取得をし、募集企業に好印象を与えられるような強みを持っておくのがおすすめです。また契約に進んでも案件の連絡がなく仕事の依頼が来ない場合もあるので、1社だけではなく複数社に応募して契約をめざすのが安心です。

【公式サイト】

 > Indeed(インディード)
 > 求人ボックス
 > 校正技能検定試験[日本エディタースクール]
 > 校正士認定試験[一般財団法人 実務教育研究所]

3. 企業・編集プロなどへ直接問い合わせ

意外と有効なのが企業や編集プロダクションなど直接問い合わせる方法です。

まずは出版社や編集プロダクション(出版物の企画・編集・制作を代行する会社)、Webメディア運用会社をピックアップして、各社のホームページで校正者の募集をしていないか確認します。募集をしていた場合にはホームページに記載されている方法で応募します。

また応募していない場合でもホームページの問い合わせフォームなどで問い合わせてみると、契約してもらえる場合が稀にあります。取引をしてみたい企業があれば積極的に問い合わせてみるのもよいかもしれません。

手当たり次第に問い合わせるというよりも、各社のHPを吟味し自分が本当に働きたい、やりたいと思う校正の媒体であることを重視しましょう。そのほうが志望理由も明確になり企業側にも熱意が伝わります。

直接問い合わせて契約した場合も求人サイト経由で契約した場合と同じく、企業と直接契約できるのがメリットです。また求人サイトで広く募集されていない分、応募者が少なく契約できやすい点もあります。その反面、他の方法よりも経験や実績が重視されやすいこと、契約しても案件がないというデメリットはありますので、こちらも注意が必要です。

基本的には企業側で仕事が発生した際に仕事の相談の連絡が来ます。そこで単価や分量、納期を確認し、正式に受注して校正業務を行い、完了したら納品するというのが校正業務の主な流れです。

「仕事が発生した際に連絡が来る」ということで、どうしても連絡待ちの状態が長くなってしまうので、求人サイト経由の場合と同じく複数社と契約することで「仕事が無くて困る」という状況を回避するのが得策です。

最近ではWebメディア、動画の校正業務など定期的に仕事が発生する案件が増えてきているため、時期によって業務量の波の少ない案件を狙うことも対策として有効です。

【公式サイト・関連記事】

・未経験可の派遣会社
 >マイナビスタッフ

・編集プロダクションの紹介記事
 >校正・校閲のフリーランスで働くなら「出版ネッツ」

・校正会社の紹介記事
 >校正の会社まとめてみました

おわりに

以上、校正の仕事の探し方ということで副業やフリーランスで仕事を始める経路・方法を3つ紹介しました。

まったくの未経験から校正の仕事を始めるのであれば、未経験可のアルバイトや派遣である程度の経験を積み、クラウドソーシングや求人案件でさらに実績を作り、校正者として企業と直接契約をめざして、その後は契約社数を増やしていくという順番で行動するのが軌道に乗りやすく順当な道すじだと思われます。

校正を自分のスキルとして身につければ手に職がつき、転職や独立開業などで役立つ場面が増えてきます。また在宅ワークとして取り組めるため、転居したとしても仕事を失う心配が減るというメリットもあります。

最初は不安で大変ですが、副業やフリーランスで活躍できる校正者になるために、以上のような方法からチャレンジしてみてください。

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