校正記号の揃える

揃え(=寄せ)の指示:上下左右の揃えとセンター揃え

「揃える(そろえる)」を表す指示には、
校正記号表では「上ソロエ」「下ソロエ」「左ソロエ」「右ソロエ」「センター」などがあります。

派生語として『頭揃え』『尻揃え』『末揃え』などがあります。

・縦組みなら、『頭揃え』=『上ソロエ
       『尻揃え・末揃え』=『下ソロエ

・横組みなら、『頭揃え』=『左ソロエ
       『尻揃え・末揃え』=『右ソロエ

また、改行の校正記号で、行頭を一字下げしないときに使用する「天ツキ」から派生したものに『左付き』『右付き』などがあります。
『左付き』は『左ソロエ』、『右付き』は『右ソロエ』と同じ意味になります。

センター」は、さらに派生語が多く、
『センタリング』『中央揃え』『センターゾロエ』『左右センター』などがあります。
これらは厳密に言うと意味は違ってきますが、校正ではすべて同じ意味として使われています。

このような揃えの指示は、文字だけでなくイラストや画像などにもよく使われます。

上下左右の揃えの指示は、特に問題ありませんが、
「センター」の指示は、意図とは違う修正になることもあるので赤字の入れ方を少し工夫する必要があります。

上下左右の揃え・センター揃え

1.上下の揃え

 上揃え(下揃えはこの逆です)

・上で揃えたい場合は、「上ソロエ」の指示を使います。
※下で揃えたい場合は、「下ソロエ」の指示を使います。


【赤字例】-1


【結果





【赤字例】-2


揃えたい部分を囲んで指示を入れる例です。イラストなどでは、この指示の方がわかりやすいです。

揃えの指示は、「どこと揃えるか?」を明確に入れないといけません。
そこで「左の段と」と補足しています。


この例文では、揃える対象が左の段しかないので、「左の段と」と補足しなくても「上ソロエ」だけで通じます。

ただ、周りに図版や段落が複数あるなら
「どこと揃える」かの指示も付け加えないと、修正側が迷うことになります。

2.左右の揃え

 左揃え(右揃えはこの逆です)

・左で揃えたい場合は、「左ソロエ」の指示を使います。
※右で揃えたい場合は、「右ソロエ」の指示を使います。


【赤字例】-1


【赤字例】-2

【結果】

3.センター揃え

 センター揃え(センタリングや中央揃えも同じです)


・中央で揃えたい場合は、「センター」の指示を使います。



【赤字例】


【結果】

4.センター揃えの応用

センターの指示で気を付けたいこと


【例文】
【結果1】にしたい場合の赤字例

【例文】

【結果1】


・この場合、「センター」だけの指示だと……

【赤字例1】

【結果2】

このように各行が、左右センターになってくることがあります。そのため、少し工夫が必要です。


【赤字例2】


「左ソロエのママ」と付け加えるだけで、修正意図がより伝わりやすくなります。

ここであげた赤字例は、ほんの一例ですので他にも入れ方はたくさんあります。

大切なことは、相手に修正意図がちゃんと伝わるように指示を入れてあげることです。

※校正記号の例文は、青空文庫:谷崎潤一郎の『細雪』の一文を使用させていただきました。


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