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大阪で校正会社や校正者を探す[どこに仕事を依頼する?どこに求人を出す?]
出版社や新聞社、印刷会社は東京に多いイメージですが、大阪にも大小含めれば意外と多くあります。校正会社についても東京と比べれば数は少ないですが、いくつかあります。
この記事では、大阪にある校正会社、大阪で校正者を探す方法などを紹介しています。校正業務の安定化や、人員補充などの際にお役立てください。
・東京の校正会社を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
> 校正の会社まとめてみました
1. 大阪にある校正・校閲の専門会社
校正の仕事を校正会社に依頼することで、校正時間の削減や品質の向上が見込めるのはもちろんですが、他にも校正作業を完全に頭から切り離すことで、別の作業に専念できるというメリットも生まれます。
時間がなくいつも慌てて校正をしていたり、校正作業が苦手だったりする方は、積極的に校正会社を活用してみましょう。
1. ゼロメガ
• 株式会社ゼロメガ(関西支社)
ゼロメガは、校正・校閲を軸として、DTP、翻訳、多言語校正、企画編集、記事作成など幅広い業務領域に対応しています。デジタル校正、データチェックも業務メニューとして展開しており、文字の品質に関わることならほぼ何でも対応可能と言ってもいいぐらいの会社です。
出張校正も行っているので、機密情報等で社外に持ち出せないような案件であっても、社内に校正者に来てもらい校正作業をしてもらうことも可能です。
東京にある本社は、規模も大きく校正・校閲の実績もあるので、本社のリソースを活かせる点は大きなメリットです。
所在地:大阪府大阪市中央区瓦町3-4-8 アサヒビル4F
公式サイト:https://www.0mega.jp/
ゼロメガ(東京本社)
所在地:東京都新宿区高田馬場3-13-1 ノークビル5F
校正ディレクターやフリーランスの校正者の募集も行っています。詳細はHPをご覧ください。
求人情報ページ:https://www.0mega.jp/recruit/
2. ワードシステム
• 株式会社ワードシステム
ワードシステムは、ゼロメガ同様、DTP・デザインなどの業務も展開しています。長年の実績から校正・校閲のレベルの高い会社です。大手印刷会社との取引きが多いので、新規で校正を依頼されたい場合は早めに問い合わせしてスケジュールの調整をしておきましょう。
拠点は、大阪だけでなく、福井県にも営業所があります。海外の中国とも連携し、コストダウンやスピードへの対応も積極的に推進しているので、継続的なお付き合いをしていくことで得られる効果は大きいと言えます。
所在地:大阪市福島区海老江3丁目22-61
公式サイト:http://www.wordsys.net/
ワードシステム(福井営業所)
所在地:福井県福井市北今泉4丁目-17-1
3. 海風社
• 株式会社海風社
海風社は、校正・校閲だけでなく、出版、編集・制作の事業に強みを持った会社です。制作工程の様々な場面で頼れる会社です。また、校正のアウトソーシングにも注力しており、印刷物・webなどの業務委託も可能です。拠点は、大阪に本社、東京の港区に営業所があります。
所在地:大阪市西区阿波座1-9-9 阿波座パークビル701
公式サイト:https://www.kaifusha.co.jp
海風社(東京営業所)
所在地:東京都港区六本木4-8-7 六本木三河台ビル5F
求人募集も行っています。詳細はHPをご覧ください。
求人情報ページ:https://www.kaifusha.co.jp/applicant/index.html
以上、3社を紹介しましたが、オンラインやPDFでのやり取りで完結するような校正案件であれば、東京の校正会社に依頼するという方法もあります。現在では、紙でなくデータでのやり取りが当たり前になっているので、依頼先の選択肢を増やしたい方にはおすすめです。
費用は、作業内容や難易度によるので一概に言えませんが、大阪に比べて5%~15%割高になる印象です。
校正を依頼する際の確認事項
▼ 校正の仕事を依頼する際は、以下の点を確認しておきましょう。
1. 得意な分野
書籍・雑誌・カタログなど、どのジャンルに強みがあるのか。Web校正、校閲要素が多いものなど、各会社によって得意とする分野が違います。実績や事例は、各社ホームページで紹介されているので事前に確認しておきましょう。
2. 単価(時給 or ページ単価)
ページ単価は、校正の作業内容によって変わってきます。校正費用は、後々掛け違いが起きないように事前に詰めておく必要があります。HPから無料で見積もり可能な会社もありますが、参考程度にとどめておきましょう。
3. 現場を取りまとめている校正者がいるか?
校正者一人で作業が完結できる案件なら問題ありませんが、大きな校正案件だと複数の校正者で分業することがほとんどです。その際に、作業方針や作業内容に校正者間でバラつきが出ないように取りまとめる校正者(校正ディレクター)がいるかどうかは、品質や掛かる時間に大きく影響してきます。依頼の際の一番重要なポイントとなるため、必ず押さえておきましょう。
4. 繁忙期・キャパシティ
現在ある校正会社は、大きな定期案件を抱えているところがほとんどです。最近では、働き方改革もあり、昔と違い土日祝は完全に休み、残業も縮小傾向にあります。そのため、繁忙期などには対応してもらえないこともあります。校正会社の仕事が重なる時期やキャパを事前に確認しておき、早めにスケジュールを押さえるようにしましょう。
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ここまでは校正会社の紹介でしたが、大阪には校正会社が多いとは言えない状況なので、繁忙期など仕事が集中する時期には依頼を受けてもらえないこともよくあります。
そのような場合に備えて、校正者を安定して確保する方法をいくつか紹介していきます。
今後は校正者だけでなく、人手不足になっていくのは確実なので、選択肢を多く持っていると安心です。
2. 派遣会社で校正者を探す
<派遣会社に依頼>
校正という職種だけに限りませんが、繁忙期などでは、派遣会社から定期的に人員を補充する会社は多いです。
幸いにも大阪には、クリエイティブ系の職種に強い派遣会社である『マイナビスタッフ』『エキスパートスタッフ』 の2社があります。
首都圏以外では、校正会社はそう多くはないので、派遣会社をうまく活用することで安定した校正者の確保に努めるのが最善です。
1. マイナビスタッフ
所在地:大阪府大阪市北区大深町4-20 グランフロント大阪タワーA 30F
公式サイト:https://staff.mynavi.jp/
2. エキスパートスタッフ
所在地:大阪市北区堂島2-1-27 桜橋千代田ビル6F
公式サイト:https://www.expertstaff.co.jp/
『マイナビスタッフ』『エキスパートスタッフ』ともに、都市部での校正・校閲スタッフを安定して抱えており、即戦力の校正者を探すのには最適です。
初めて派遣会社に依頼するという方でも、業界の特性や慣習に精通している営業やコーディネーターがいるので安心です。業界のことを熟知したコーディネーターが、自社に見合った人材を厳選し紹介してくれます。
校正会社に比べれば、集団の強みはありませんが、経験値のある校正者を探すには問題ありません。
ただし、優秀な校正スタッフはどこの会社からも声が掛かるので早めに派遣会社に連絡して調整しておくことです。人員補充が必要な時期の最低でも2か月ぐらい前から行動に移しましょう。
3. アルバイトで校正者を探す
<アルバイトで探す>
自社に校正の実績があり、校正の環境が整っているのであれば、アルバイトで募集をかける方法もあります。長期的に安定的な品質を維持したいなら、長期のアルバイトで校正者を探すのも得策です。
アルバイトでの募集は、求人サイトや地元の広告、ハローワークなどで出すことができます。
今では「indeed(インディード)」のような求人情報に特化した検索サイトもあります。(※indeedは、数千のウェブサイトを巡回して求人情報を収集する求人情報専門のサイトです。[参照:Wikipedia])。
どの媒体に求人を出したとしてもindeedのサイト一つから閲覧可能です。特にこだわりがないのであれば、いくつもの媒体から募集を出さなくても大丈夫です。
公式サイト:https://jp.indeed.com/
アルバイトのデメリットとしては、求人を出したとしても必ず応募が来るとは限らないことです。タイミングと条件次第になるので、校正者をすぐに見つけたいという方には不向きかもしれません。
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4. クラウドソーシングで校正者を探す
<クラウドソーシングで探す>
クラウドソーシングとは、簡潔に言えばインターネット上で不特定多数の人に業務委託する業務形態のことです。近年では、クラウドソーシングの利用者も増えており、実際に募集状況を見てみれば、企業からの校正の募集も多くあります。
全国の校正者に向けて募集でき、仕事のやり取りがすべてインターネット上で完結できるというメリットがあります。基本的には、仕事の受け手(ワーカー)は匿名なので、顔が見えない、メールだけでは不安と思う方もいるかもしれませんが、チャットやテレビ電話も可能というワーカーの方もいるので安心です。
普段から紙よりもデータでやり取りすることに慣れている会社であれば、スムーズに仕事を依頼できると思います。
クラウドソーシングとしては、「クラウドワークス」や「ランサーズ」などの企業が有名です。
1. クラウドワークス
公式サイト:https://crowdworks.jp/
2. ランサーズ
公式サイト:https://www.lancers.jp/
ただし、クラウドソーシングにはデメリットもあります。
ワーカーの校正スキルがハッキリとわからないという点です。プロフィールからある程度判断することもできますが、詳細までは不明なことが多いです。
その他にも、
「仕事をお願いしていたワーカーと連絡が取れなくなった」
「作業中にワーカーのスキルが乏しいとわかったとき」
「途中で仕事をキャンセルされたらどうなるのか?」
といったことなどもあります。
また費用面でも、ワーカーに支払う金額だけを見れば、校正費用を安く抑えられそうに思えますが、クラウドソーシング側に手数料として支払う費用を考えれば、派遣社員に支払う金額と変わらないこともあります。
不明な点や困ったときの対処法などは、各クラウドソーシングのHPに掲載されているので、初めて依頼される方は確認しておくとよいでしょう。
色々と不安な点もありますが、いいワーカーに出合うチャンスも多くあります。継続的に校正の仕事を外部に依頼したいとお考えの方は、クラウドソーシングも選択肢に入れておきたい方法です。
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おわりに
以上、校正会社や校正者を探す方法を紹介してきました。
いずれにせよ、早めの連絡と相談は必須です。いきなり仕事を依頼しても断られるという前提で行動しましょう。
長期的に見れば、校正の正社員を雇うのが一番品質は安定します。ただ、会社の方針や状況にもよるので、適宜最良な組み合わせで、業務の負担にならないよう自社に合ったやり方を見つけてみてください。