差し替えと差し換え:どっちの表記が正しい?[意味と違い簡単解説]

「差し替え」と「差し換え」どっちの表記が正しい?

この記事では、「差し替え」と「差し換え」の意味や違いについて解説しています。

1:「差し替え」と「差し換え」の違い

結論からいうと「差し替え」と「差し換え」は、同じ意味になります。
ただし、表記は「差し替え」のほうが一般的とされます。

そのため、迷った場合は「差し替え」としておくのが適切です。

簡単にまとめると次のようになります。

・意味は同じ

 差し替えると差し換えるの意味と違い

・表記は「差し替え」が一般的

 差し替えると差し換えるの意味と違い

具体的に「差し替え」の意味は以下になります。

とりかえること他の物にかえる新しいものと入れかえる etc. 』

  差し替えると差し換えるの意味と違い

「差し替え(る)」の使用例

  • 誌面を差し替える
  • イラストを差し替えてほしい
  • 書類の一部を差し替えた
  • 最新のデータに差し替える
  • この部分は、差し替え可能です
  • 差し替え用のテキストを作成中です

多くの辞書で、「差し替え=差し換え」、もしくは「差し換えとも表記される」のように記載されています。特に厳密な意味の使い分けが不要という方は、次の[2]の章は読み飛ばしていただいて大丈夫です。

2:「差し替え」と「差し換え」の厳密な使い分け

「差しえ」と「差しえ」は、微妙な意味の違いにより使い分けが可能なケースもあります。

厳密な意味の違い

差しえ(る)は、新しく別のものにかえるという意味合いが強くなります。

一方、
差しえ(る)は、「換える」や「交換」の語からも連想されるように、同等の別のものにかえる、同種の別のものにかえるという印象が強くなります。

使い分けのイメージ

「差しえ」は、新しく別のものにするという意味で、
現状よりも、よくなる/いいもの/ブラッシュアップされるイメージがあります。

  差し替えると差し換えるの意味と違い

「差しえ」は、同等の別のものにかえる、同種の別のものにかえるという意味で、
現状維持、もしくは元の適正な状態に戻るイメージがあります。

  差し替えると差し換えるの意味と違い

 使い分け例

「このイラストは嫌だから、そっちのイラストに差しえてほしい」
「この部品、もう使えないから、新しいものと差しえてほしい」

POINT

「差しえる」は、「交換する」や「入れ替える」、「置き換える(置換)」などで代用したほうが文がしっくりくることが多いです。

捉え方によって漢字が変わる!?

「差しかえる」の「かえる」は、捉え方によって使用される漢字が変わります。
【古い企画書を、新しく書き直した企画書に差しかえる】という例でみてみたいと思います。

古い企画書と新しい企画書とで、内容がまったく違う場合。
企画書の内容に焦点をあてたとき、
新しいものに差しかえると捉えることができるので、

「古い企画書を新しい企画書に差しえる」となります。

一方、企画書そのものに焦点をあて、
単に新旧の企画書をとりかえるという意味で捉えるなら、
「古い企画書を新しい企画書に差しえる」となります。

このように、企画書の内容か企画書そのものか、
物事のどこに焦点をあてるかで使う漢字が変わってきます。

おわりに

基本的には「差しえ」の使用で問題ありません。ただ、「差しえ」が使用されていても不自然といえない文も多くあります。

このような表記の仕方で迷うものの対策としては、
・どちらか一方の表記に統一する
・明確に使い分ける

以上の選択がまず思い浮かびますが、あえて「ひらがな表記」にするのも一つの方法です。

差し替えると差し換えるの意味と違い

読み手のことを考慮して、ひらがな表記にするというのは珍しくありません。使い分けが曖昧なものや、捉え方によって使用する漢字が変わるものに対して、ひらがな表記にするのは適切な判断です。