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カレンダーの作成・校正校閲
カレンダーは単体だけでなく、手帳や雑誌など、色々なところで目にします。一度は校正したことがあるという方もたくさんいるでしょう。
大手印刷会社などでは、カレンダーの玉見本というものを用意しています(玉は、ざっくりいうと日付のことです)。
これは「社外秘」扱いなので、外部の方は見る機会がほとんどないと思います。六曜や英語表記などカレンダーに掲載するであろう情報が全て記載されています。校正は、この玉見本を基準としてカレンダーの校正をしていきます。
ただ、カレンダー製作をあまりしない会社などであれば、何を基にカレンダーを作成して、何と校正するのか基準が曖昧な場合が多いと思います。
そこで、カレンダーの作成や校正の際に指標となる、おすすめのサイトを8つ紹介したいと思います。
おすすめの8つのサイト
1.全国カレンダー出版協同組合連合会
カレンダーに関する情報やカレンダー製作の指針を発表しています。
19年版カレンダーの祝日“未定日”の記載方法もここで決められています。自社に規定がないという場合は、全国カレンダー出版協同組合連合会の指針に倣うのがいいでしょう。
【公式サイト】≫ 全国カレンダー出版協同組合連合会
2.内閣府の「国民の祝日」
祝日は、増えたり変更されたりすることがよくありますので、信頼できるサイトで確かめておきましょう。
【公式サイト】≫ 内閣府の「国民の祝日」について
3.新日本カレンダー株式会社
既製カレンダー業界では約30%、日めくりカレンダーにおいては約70%のシェアを占める業界ナンバー・ワンの企業です。
業界TOPだけあって、HPには「今日は何の日」などカレンダーに関する面白い情報もたくさん載っているので、カレンダーを製作する立場の方なら、一度は覗いてみることをオススメします。
【公式サイト】≫ 新日本カレンダー株式会社
4.デジタル・ワークス
「手帳・ダイアリー・カレンダー自動組版 AutomaticDiary」は、自動で様々な形式のカレンダーを作成してくれる非常に優れたソフトです。下の動画で製作手順が公開されていますので、周りの製作者がご存じなければ教えてあげてください。
動画が見られない方は、こちら
※youtubeに飛びます
【公式サイト】≫ 有限会社デジタル・ワークス
ここからは、カレンダーを校正するときに基準になるものがない方向けです。
下記サイトのいずれかを、原稿として校正しておけば大丈夫です。
5.こよみのページ
こちらのサイトは、サイト名の通り暦に関しての情報が盛りだくさんです。指定した月を検索できるなど非常に使い勝手がいいです。
日付のデータ作成にも役立てることができますので、校正だけでなくカレンダーの作成にも使える便利なサイトです。
【公式サイト】≫ こよみのページ
6.便利.com
こよみのページと同様、非常に情報が多く六曜も記載されています。一見シンプルですが必要な情報は網羅されています。
【公式サイト】≫ 便利.com
7.旭川情報ねっと AJNET
旧暦や月齢の数字など、さらに詳細な情報を知りたいならココがおススメです。
【公式サイト】≫ 旭川情報ねっと AJNET
8.UIC
玉だけのシンプルなカレンダーのサイトです。これを出力して、そのまま卓上カレンダーにしてもいいかもしれません。
【公式サイト】≫ UIC
暦に関する豆知識
月の日数が、30日以下を「 小の月」といいます。
2月・4月・6月・9月・11月が、小の月にあたります。
この覚え方として「西向く侍(にしむくさむらい)」という言葉があります。
「に(2)・し(4)・む(6)・く(9)・さむらい(11)」です。
「さむらい」が、なぜ「11」になるかというと、
さむらい ⇒ 侍 ⇒ 武士
武士の「士」を分解すると、「十」と「一」。
「十」と「一」は、漢数字の「十一」と読めます。
そこから「 11」となったようです。
カレンダーの校正をする際の注意事項
▼ 注意事項
(1)カレンダーの校正は、必ずWチェックする
(2)初回校正者とWチェックの校正者が参考にするサイト(原稿)は、違うものにする
(3)祝日・振替休日だけは、最後にもう一度その部分だけを校正する ※祝日は、変更の可能性もあるので「内閣府のページ」を必ず参照
(4)見る方向を変える
下のように、数字を追っていると読み流してしまうことがあるため、縦列で見るようにして視点を変えます。
(5)英語表記のカレンダーは、スペルチェックだけで済ませてはいけない。
(例)「May. 」は間違い ⇒ Mayには略語のピリオドは不要 etc.
【関連記事】≫ 目線を変えると見方が変わる[校正の練習と勉強方法]
【関連記事】≫ 校正・校閲の練習問題:カレンダーの校正とポイント
カレンダーは、校正するポイントがある程度決まってくるので、校正手順などのマニュアル作成が比較的容易です。定期的にカレンダーの校正が発生するようであれば、独自でまとめてマニュアル化しておくことをおすすめします。