校正のノンブル

ノンブルを校正するときの注意点

ノンブルの意味

ノンブルとは、ページ番号のことを言います。英語のnumber(ナンバー)にあたるフランス語のnombreが語源とされています。

ノンブルはページと違って単位としては使用しません。ページの場合は「何ページ?」というように使い「55ページ」と答えます。一方、ノンブルの場合は「ノンブルいくつ?」と使い「55」というように答えます。また、ノンブルは印刷出版業界の用語であるため、他の業界では通じないことがあります。

ノンブルの位置

校正のノンブル

ノンブルの位置に特に決まりはありませんが、読者の視線を考慮して見やすいとされる位置に置かれるのが基本です。級数やフォント、色なども視認性を配慮したものにします。

また、ノンブルには「隠しノンブル」というものがあります。誌面内にノンブルを印字しないというものです。
※印字されないだけでページ数にはカウントされます。

隠しノンブルは、扉や白紙ページ・広告ページなどに使用されます。また、画像やイラストなどを誌面全体を使って表現したいときにも使用されます。誌面内にノンブルを印字しない方が、画像やイラストが映える(ノンブルが邪魔)ときなどです。写真集や画集などでは、隠しノンブルにされることが多いです。

隠しノンブルは別の意味合いで使われることもありますが、校正者としては誌面上で印字されていないノンブルと覚えておけば大丈夫です。

1:よくある間違い(色網みとの重なり)

一般的なノンブル

校正のノンブル


よくない例

・バックの色網みが濃くノンブルの視認性が悪い
校正のノンブル
このような例はよく見られます。バックの色網みの濃度が変わったことによってや、新しく色網みが入ってきたことによって起こります。

ノンブルが見づらい場合の処理の仕方にはいくつかあります。

(1)白抜き

校正のノンブル
 基本的な処理の仕方です。文字を白抜きにする方法は、どの媒体でもよく見られます。


(2)白縁(白フチ)

校正のノンブル
文字の周りを白く縁取るやり方です。これもよくある処理の一つです。


(3)隠しノンブル

校正ノンブル
ノンブルを印字しないやり方です。

基本的に、バックに色網みがあるだけで隠しノンブルにするということはありません。特に、誌面内に参照ノンブル(ex P.○○参照など)が多い場合には、隠しノンブルを多用していると誌面の検索性を損ないます。読者にとって使い勝手の悪いものになってしまいます。


・適切でない処理

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ノンブルの位置をずらす
ノンブルの色を変える(白以外)
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どういう処理にするのかは校正側で判断できないところです。そのため、ノンブルの視認性が悪い場合は『ノンブル見やすく』という指摘をしておきます。

2:よくある間違い(画像との重なり1)

ノンブルは、色網みだけでなく画像と重なって見づらくなることも多いです。

ノンブルと画像が重なって見づらくなる例

校正のノンブル
このように背景画像によってはノンブルが見づらくなることもあります。
修正の指示が入り画像が差し替わったことによって起こることもあるので注意が必要です。


白抜き処理

校正のノンブル
この場合は白抜き処理で文字が見やすくなります。

3:よくある間違い(画像との重なり2)

ノンブルの一部が画像と重なって見づらくなる例

校正のノンブル


白抜き処理

校正のノンブル
文字を白抜きにしても「22」の一の位の「2」が見えません。


白フチ処理

校正のノンブル
ノンブルの視認性は上がりました。
※一の位の「2」にも白フチ処理しています。背景画像が白なので見えていないだけです。

この場合は、隠しノンブルにするのも一つの手です。

4:ノンブルは通しで校正

ノンブルは、職種関係なくその媒体に携わるすべての人の目に触れるものです。ただ、その誰もが見ているという気の緩みからか、ノンブルが重複している、ノンブルが一つ飛んでいるという間違いがあります。

カタログなどのページ数の多い厚物になれば、何ページかごとに分けて制作することも多いです。そのため、部分単位での確認しかできていないこともあります。

校正としては、最終工程で全部のページを合わせてノンブルだけを通して確認することです。そうすれば、ノンブルに関するミスはほぼなくなります。