校正・校閲の練習問題:同音異義語の間違い

校正・校閲の練習問題:同音異義語の間違い

今回は、同音異義語に関する練習問題です。

同音異義語とは、発音が同じで意味の異なる語のことを言います。

 具体的には次のようなものです。

 1.消化 ・ 消火
 2.胸囲驚異脅威
 3.大将 ・ 大賞 ・ 対照 ・ 対称 etc.

同音異義語は、非常に多くあるので覚えるのが面倒と思うかもしれませんが、覚える優先は「混同されやすい」ものです。混同されやすいものは、間違いに直結するからです。

「驚異」と「脅威」で迷うことはあっても、「脅威」と「胸囲」で混同することはないはずです。
同様に、「対照」と「対称」で迷うことはあっても、「大賞」と「対称」で混同することもないはずです。

そのため、自ずと何から覚えるべきかが決まってきます。
そして、より実務に則した同音異義語を覚えていく必要があります。

1: 練習問題 問題

※問題文は、厚生労働省「上手な医療のかかり方.jp」より一部内容を改変したものになります。

新型コロナウイルス対策を踏まえた
適切な医療機関の受診(上手な医療のかかり方)について

コロナ過でも医療機関で必要な受診を

1.過度な受信控えは健康上のリスクを高めてしまう可能性があります。

新型コロナウイルス感染症への感染の懸念から、緊急事態宣言下では、集団で実施する各種健診を延期するようお願いをしていました。ですが、宣言解除後も受信控えが続いてしまっています。過度な受信控えは健康上のリスクを高めてしまう可能性があります。


2.コロナ過でも健診や持病の治療、お子さまの予防摂取などの健康管理は重要です。

発熱、咳や腹痛などの症状は新型コロナウイルス感染症に限りません。それ以外の病気の可能性もあるため、必要な受診を控えると最適な治療が受けられなくなる可能性があります。
自覚症状が現れにくい病気は少なくありません。


3.医療機関や検診会場では、換気や消毒でしっかりと感染予防対策をしています。

現在、更生労働省では医療機関に感染防止対策の徹底をお願いしています。各器官では、院内感染防止のガイドライン等に基づき、感染対策に取り組んでいます。
さらに患者の皆さんにわかりやすいマークや自主的ガイドラインによる取組により、しっかりした感染防止対策が行なわれています。


4.健康に不安がある時は、まずはかかりつけ医・かかりつけ司会に相談しましょう。

自己判断で受診を控えることで、慢性疾患の症状悪化や、そのために新型コロナなどのウイルスに対向できない状態になることがあります。
かかりつけ医・かかりつけ司会に相談しながら健康や持病を管理していくことが新型コロナウイルス対策にもとても重要なため、心配な場合は、まずはかかりつけ医・かかりつけ司会に相談しましょう。

2: 練習問題 解答

新型コロナウイルス対策を踏まえた
適切な医療機関の受診(上手な医療のかかり方)について

コロナでも医療機関で必要な受診を

1.過度な受信控えは健康上のリスクを高めてしまう可能性があります。

新型コロナウイルス感染症への感染の懸念から、緊急事態宣言下では、集団で実施する各種健診を延期するようお願いをしていました。ですが、宣言解除後も受信控えが続いてしまっています。過度な受信控えは健康上のリスクを高めてしまう可能性があります。


2.コロナでも健診や持病の治療、お子さまの予防摂取などの健康管理は重要です。

発熱、咳や腹痛などの症状は新型コロナウイルス感染症に限りません。それ以外の病気の可能性もあるため、必要な受診を控えると最適な治療が受けられなくなる可能性があります。
自覚症状が現れにくい病気は少なくありません。


3.医療機関や検診会場では、換気や消毒でしっかりと感染予防対策をしています。

現在、更生労働省では医療機関に感染防止対策の徹底をお願いしています。各器官では、院内感染防止のガイドライン等に基づき、感染対策に取り組んでいます。
さらに患者の皆さんにわかりやすいマークや自主的ガイドラインによる取組により、しっかりした感染防止対策が行なわれています。


4.健康に不安がある時は、まずはかかりつけ医・かかりつけ司会に相談しましょう。

自己判断で受診を控えることで、慢性疾患の症状悪化や、そのために新型コロナなどのウイルスに対向できない状態になることがあります。
かかりつけ医・かかりつけ司会に相談しながら健康や持病を管理していくことが新型コロナウイルス対策にもとても重要なため、心配な場合は、まずはかかりつけ医・かかりつけ司会に相談しましょう。

 解答一覧


No.1.コロナ×2  →  コロナ
No.2.受信控え×3  →  受診控え
No.3.予防摂取    →  予防接種
No.4.検診会場    →  健診会場
No.5.更生労働省   →  厚生労働省
No.6.各器官では   →  各機関では    
No.7.かかりつけ司会×3 → かかりつけ歯科医
No.8.ウイルスに対向  →  ウイルスに対抗

3: 練習問題 解説

※用語の意味や使用例は、小学館『デジタル大辞泉』を参照しています。

No.1.「禍」 

・禍 … 災い。ふしあわせ。
          ※「過」や「渦」と混同されるので注意。



No.3.「摂取」と「接種」

接種 …
 ウイルス・細菌・ワクチンなどを人体や動物の体内に移植すること。
 例:予防接種

摂取 …
 取り入れて自分のものにすること。また、栄養物などを体内に取り入れること。
 例:ビタミンを摂取



No.4.
「健診」と「検診」

健診(「健康診断」「健康診査」の略)…
 疾病の有無、体格・栄養・発育の状況などを医師が診断すること。
 病気の予防・早期発見、健康の保持・増進のために行う。
 例:定期健診、乳幼児健診

検診 …
 ある特定の病気にかかっているかどうかを調べるために診察・検査などを行うこと。
 例:集団検診、歯科検診、がん検診


「検診」と「健診」の違いは?

・健診は、
「健康診断」のこと。健康かどうか調べ、病気の危険因子を早く見つけることができる「一次予防」。
・検診は、
「がん検診」などのように、特定の病気を早期に発見して早期に治療するための「二次予防」。
【参照サイト】> 日本健康マスター検定



No.8.
「対抗」と「対向」

対抗
 互いに勝利を争うこと。互いに張り合うこと。
 例:対抗策を練る、都市対抗野球

対向
 互いに向き合うこと。
 例:対向ページ

4:同音異義語の間違いを防ぐポイント

同音異義語は、誤変換が多く音の情報に惑わされてうっかり読み飛ばしてしまうことがあります。

特に、「追求」や「追究」など、意味もよく似ていて漢字の一部も同じものはさらに見落とされやすくなります。

そこで、同音異義語で気を付けておきたいポイントを3つまとめてみました。

ポイント1.同音異義語の誤変換は連続する

同音異義語の誤変換は、同じ作業者が同じPCで作業し続ける限り、連続して発生する可能性が高いです。

問題文で例えると、
「じゅしん」の音が「受診」でなく「受信」になっている間違いがあれば、次に出てくる「じゅしん」と発音する語もそうなっている可能性が高いです。


同音異義語の誤変換は連続する可能性が高いので、同音文字の誤変換を一つ見つければ、「他にも同じ間違いが繰り返される可能性があるかも」と推測することができます。

ポイント2.同音異義語の入力方法


受診控え」の「受診」は「受信」になっているのに対し、
10行目の「受診を控える」の「受診」は正しいものに変換されています。

これは、変換元の文が違うために起こります。

受信控え」は、「じゅしんびかえ」と入力して変換し、
受診を控える」は、「じゅしんをひかえる」と入力して変換しているためです。

同じ「じゅしん」でも変換元の文が違えば違う結果になりえます。

「受信控え」や「コロナ禍(○○禍)」は、今ではよく耳にしますが、「受診を控える」に比べて一般的とは言えません。そういうものは、誤変換の可能性が高くなります。

一方で、「受診を控える」ような文は、以前から普通に使用されているものなので正しく変換されます。


しかし、No.3の「予防接種」は一般的なものなのに間違って変換されています。
「よぼうせっしゅ」と入力して、変換したとしても「予防摂取」にはなりません。

なぜこのように変換されてしまったかを考えると、
この文書の作成者は、入力の際に「よぼう」と「せっしゅ」の語を2つにわけて入力した可能性が高いことがわかります。


現在では、Wordのような文章作成ソフトは、昔と比べ文字変換の精度は格段に上がっています。

そのため、文を小刻みにわけて変換しなくても、ある程度のかたまりで変換したほうが誤変換のリスクを減らすことができます。特に、四文字熟語や慣用句、ことわざなどは、途中で区切らずに変換したほうがよいです。

ポイント3.同音異義語の効果的な覚え方

No.6の「機関 器官」 の誤変換を例に見ていきます。

「きかん」の同音異義語には、
『季刊、器官、期間、機関、基幹、帰還、気管』など色々あります。


この問題文は医療系で、文書の作成者は他でも医療系の文書を作成している可能性が高いです。その際に「消化器官」や「呼吸気管」などの語を入力している可能性があります。

そのために、「機関(きかん)」が「器官(きかん)」に誤変換されてしまったと考えられます。

医療系では、「器官」や「気管」はよく出てくる語なので、「きかん」と発音される語がそれらに変換される可能性があります。さらに、「器官」と「気管」同士を混同する恐れも高くなってきます。

同音異義語がたくさんあったとしても、まずは、混同されやすい同じ医療系のカテゴリーに属する同音異義語を優先して押さえておくことです。※ここでは「器官」と「気管」など。

他にも「検診」と「 健診」のようなものも、同じカテゴリーで使用され混同されやすいのでまとめて覚えておくと効果的です。

【関連記事】着実に校正・校閲のミスを減らす、同音異義語の使い分けと分類の仕方

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