校正校閲の練習問題

校正校閲・ライター向け練習問題

校正校閲・ライター向けの練習問題としては、今回で3回目となります。第1回、第2回と紹介してきましたが、その続編にあたります。

今回は、宝島社 InRed(インレッド)より一部文章を改変しての出題になります。
(※宝島社様のご厚意により練習問題の素材としてのみ使用許可をいただいております)

「ん…女性誌?」
と疑問に思った方もいるかもしれません。

数ある雑誌の中でも、この「InRed」を練習の題材として選んだのは、誌面構成が見やすく文章表現も落ち着いているため、校正にとってはもちろん校閲・ライターの方の勉強材料になると思ったからです。

普段購読されているという方にとっては、親しみやすいものなので練習にも身が入ると思います。

当然ファッション雑誌としても十分楽しめますので、楽しく練習問題に取り組んでください。
※練習問題は『InRed』2月号からの出題になります。

『InRed』2020年2月号(宝島社)

  2020年1月7日 (火) 発売
 【公式サイト】≫ InRed 
『InRed』2020年3月号(宝島社)

  2020年2月7日 (金) 発売
 【公式サイトInRed 

今回は、練習問題が2問あります。
1問目は、画像との対応をよく注意して問題に取り組んでください。文章の内容だけでなく、画像やイラストとの整合性がとれているかの確認も重要なポイントです。

問題を全問解けなくても心配いりません。
復習が大事ですので、分からないことがあれば自分の伸びしろだと思って次は解けるように頑張ってください。

練習問題

問題 問1

【問1】画像と文章との整合性

2色使いのカード入れのほか、内装やファスナーにも鮮やかな色を配したポップなデザイン。フラグメントケース¥9,000円(サザビー)
[H8
×W15mm/小銭入れ1、カード入れ3、ポケット3]


【宝島社:InRed(インレッド)2月号_P.46の文を一部改変しての出題】

問1:解答と解説

【解答】

2色使いのカード入れのほか、内装やファスナーにも鮮やかな色を配したポップなデザイン。フラグメントケース9,000(サザビー)
[H8
×W15mm/小銭入れ1、カード入れ3、ポケット3]



【解説】
(1)2色 → 3色
画像が少し見づらいですが、右上のbackの画像では、青・赤・黄の3色であることが分かります。文章中に「〇色」「〇色展開」などが出てきたときは要注意です。
 
(2)「¥」と「円」の重複
どちらをトルかの判断は校正で出来ませんので、これは疑問出しで対応します。この手の間違いはよくあります。他にも位取りのカンマ( , )の位置が違うということもありますので、金額周りは特に注意しましょう。

(3)mm → cm
H8×W15mm」だとカード入れとしては明らかにサイズがおかしいです。
単位の間違いはよくあります。「cm」が「m」になっていることもよくある間違いです。

機械メーカーのカタログでは、「1,000mm×5,500mm」などのミリ表記がよく使われます。サイズが出てきた場合は、実際のサイズをイメージして画像と対応しているかの確認が必要です。

問題 問2

※PCでご覧いただくと見やすいかと思います。スマホの方には申し訳ありません。



【宝島社 InRed(インレッド)2月号_P.43の文を一部改変しての出題】

問2:解答と解説

【解答】

【解説】

(1)代わる → 替わる
「代わる」
は、あるものが他のものの役目をするの意。
(例)「会長に代わって出席する」「原子力に代わるエネルギー」
「替わる」は、交替する・入れかわるの意。
(例「世代が替わる」「政権が替わる」
【コトバンク:大辞林 第三版より】
→文意に沿えば「切り替わる」が適切。

(2)運期 → 運気

→文意に沿えば「運気」が適切。

(3)メインテナンス → メンテナンス

「メンテナンス」と「メインテナンス」は、どちらが正しいというわけではありませんが、外来語としては「メンテナンス」が一般的です。また、広辞苑などでも「メンテナンス」と表記されているので、一般的な表記である「メンテナンス」に揃えておくほうが無難です。疑問出しで対応しましょう。

(4)ディーン&デルーカ
こちらは、社名ですので「泣き別れ」にならないように注意しましょう。

【表記ゆれ】
(5)身体 → 特に表記ルールがなければ、多出の「体」に揃えるよう指示しましょう。
(6)「ユズ」と「ゆず」で表記が揺れていますが、どちらも1カ所しかありません。こういう場合は、どちらに揃えるか判断できませんので疑問出しで対処しましょう。

【ポイント】「各」
同金額の商品が複数ある場合は「各」が必要になってきます。もし「各」がなければ、商品全部の金額が¥1,600と読者に誤解を与えかねません。

おわりに

解答にないカ所で「あれ?」と思った方もいるかもしれませんが、そういう自分独自の視点はすごく大切なことですので、疑問に思うことがあれば躊躇せず出していきましょう。(※疑問を出すのも限度があるので、まずは先輩などに相談してみるといいかもしれません)

解けなかったところは、復習することが大切ですので、もう一度見直ししてみてください。
色々な間違いに触れていくつれ、次第に問題を見ただけである程度起こりえる間違いが想像できたりもします。


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