校正記号の縦中横と転倒

縦中横とは?

縦中横は、『たてちゅうよこ』と読みます。
意味は「縦組の中の一部の文字列を、縦向きのまま横組にして配置する方法」のことです。
【出典:エディタースクール出版部 校正記号の使い方 P.6】

要は、縦組の文章の一部分を横組にするということです。

これは、主に2桁数字に使用されます。
1桁や3桁以上になると、そのまま縦組で表記するのが一般的です。


【例1】

校正記号の縦中横


一方、3桁の数字を縦中横にしているものも見かけることがあるかもしれません。
ですが、これは間違いとは言えません。

表記に関しては、あらかじめどの表記にするかのルールを決めておくのが一般的です。一つの媒体内で表記がバラついていると読みやすさを損なう原因になるからです。

3桁の縦中横の使用も、ルール決めされていて、かつその表記で読みやすいのなら特に問題はありません。


【例2】
3桁の数字を縦中横にして長体をかけたものです。
例1の縦組の「300人」と比べたら、こちらの方が読みやすいという方も多いかもしれません。

校正記号の縦中横

縦中横の赤字の入れ方

文章中の校正記号は『JIS Z 8208:2007(印刷校正記号)』を参考にしています。

縦中横にする


(1)
タテ中ヨコの文字を丸で囲んだ校正記号で指示を入れます。

   校正記号の縦中横


(2)スペースがなければ引き出し線はなくても大丈夫です。

   校正記号の縦中横


(3)修正結果だけを示しても大丈夫です。文字の訂正と同じ赤字の入れ方です。

  校正記号の縦中横


【結果】
上記の指示による修正結果は、このようになります。

  校正記号の縦中横

・横組の文章に慣れている方は、縦中横なんて知らないということもあるかと思います。ですが、校正だけでなく、Wordなどでの文章作成時にも、縦中横を使うことがあります。意味だけでも知っておくと役立つと思います。


≪補足≫
・Wordで縦中横にする方法

文字を選択し、「ホーム」タブ→「段落」→「拡張書式」→「縦中横」を選択します。
校正記号の縦中横

文字の向きを正す(転倒)

文字の向きを正す(転倒)

これは、英字や英字と数字の組み合わせ文字に使用することが多いです。
赤字の入れ方は、文字を訂正するときと同じです。縦中横の赤字の入れ方(3)と同様になります。正しい向きの赤字を入れます。


【例1】
校正記号の縦中横


【例2】
校正記号の縦中横

表記ルールに関して

表記のルール決めは、どこまでやるかの判断が難しいところです。

ガチガチに決め込んでしまうと自分で自分を追い詰めることになりかねません。かといって、ある程度ルール決めしておかないと、制作している途中で迷ったときの判断基準がなくなります。また、例外を設けすぎるのも、ルール自体が形骸化することがあります。

表記ルールに関する参考になる本として、「エディタースクール出版部:日本語表記ルールブック 第2版」があります。表記ルールについて体系立ててまとめられています。ルール決めでお困りでしたら、指標となりえますので一度見てみることをおすすめします。

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