
見慣れた英単語ほど要注意!
中学や高校で習う誰もが知っているような英単語。
社会人になったら、辞書でわざわざ確認する人はほとんどいないでしょう。
しかし、よく見慣れた単語ほど、間違うはずがないという思い込みから、間違うはめになるのです。
例えば、
「spring」「summer」「autumn」「winter」
この四季を表す単語は「ファッション雑誌」「旅行雑誌」などでよく見かけます。
季節ごとのファッションアイテムや、観光シーズンの旅行紹介などの場面ではよく目にするものです。
「spring」「summer」などは、媒体問わず非常によく使用されているため間違いは少ないですが、「autumn」のスペルミスの高さは異常なぐらい多いです。
「winter」は、たまにあるかなって程度です。
「autumn」は、スペルミスのバリエーションも多く「autum」「autam」「autamn」などの間違いをよく見かけます。
「winter」は「wintar」になっているパターンが多いです。
季節もそうですが、月、曜日の英単語も非常によく使用するため再度確認しておいた方がいいでしょう。よく目にする単語ほど、間違いやすく気づきにくいものです。
▼ 季節
春 spring
夏 summer
秋 autumn(英)= fall(米)
冬 winter
▼ 月
1月 January
2月 February
3月 March
4月 April
5月 May
6月 June
7月 July
8月 August
9月 September
10月 October
11月 November
12月 December
▼ 曜日
月曜 Monday
火曜 Tuesday
水曜 Wednesday
木曜 Thursday
金曜 Friday
土曜 Saturday
日曜 Sunday
カタカナ表記のルールは難しい…
カタカナ表記は非常に難しく、表記のバラつきをよく目にします。
一昔前までは「シュミレーション」が当たり前でしたが、
今では「シミュレーション」が正しいものとなっています。
昔のファミコンの雑誌やファミコンソフトの箱の裏面を見れば「シュミレーションゲーム」と普通に使われていたのがうかがえます。
よくあるカタカナ表記の混在でも、
「デビュー」と「デヴュー」、
「バイオリン」と「ヴァイオリン」
などのバラつきを目にするかと思います。
一般的に「ヴァ、ヴィ、ヴ、ヴェ、ヴォ、ヴュ」は、
「バ、ビ、ブ、ベ、ボ、ビュ」に置き換えます。
そのため「デビュー」「バイオリン」が表記としては相応しいです。
ネット検索で多くヒットするからといって、それが正しいとは限りません。
外来語などは、共同通信社の『記者ハンドブック』などを参考して基準を定めるのがよいでしょう。
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よくある間違い
実際に校正をしていてよくある間違いの一例です。
どれも見慣れた単語で辞書で調べる程でもないと思えるような単語ばかりです。でも、そう思った単語ほど要注意です。
DESIGN(正) DESIGHN(誤)
Android(正) Andoroid(誤)
date data 「date」は日付、「data」はデータ
weak week 「weak」は弱い、「week」は週
wear ware 「wear」は衣服、「ware」は製品
hanger hangar 洋服に使うハンガーは「hanger」
sheet seat 「sheet」は図面など、「seat」は座席
ウィンド ⇔ ウインド
ウェア ⇔ ウエア
→ 並み字と小さい字とで表記ゆれを起こしていることが多い
ハイブリッド(正) ハイブリット(誤) hybrid
理想と現実
理想的には「簡単な英単語でもちゃんと辞書で調べる」「カタカナ表記も正しいものを覚える」ですが、実製作の現場では、不可能ですし非効率的です。
まずやるべきこととしては、
英単語なら、実際にスペルミスが起こった単語を蓄積していくことです。
実際に起こった間違いは、同じ環境であるなら次にも起こる可能性が非常に高いです。それらを少しずつ潰していくことが一番効率的なやり方です。
また、カタカナ表記の場合は、自分の携わる媒体でよく使われるものだけをピックアップして表記を確かめることです。
間違っても、使う可能性のない単語まで覚えることはやめましょう。
そこに使われる非効率的な時間のせいで、他のミスが発生してしまうかもしれません。