「参照」と「参考」の違いとは?意味・使い分けを例文で解説

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「参照」と「参考」の違いとは?意味・使い分けを例文で解説

メールで資料を案内する際によく使う「参照してください」と「参考にしてください」。どちらも情報を確認してほしい場面で使うため、違いに迷うことがあるかもしれません。

この記事では、辞書の説明と例文をもとに、「参照」と「参考」の意味の違いや使い分けを紹介します。

[記事作成にあたっては、以下の書籍・辞書・サイトを参考にしています]

『デジタル大辞泉』(小学館)
『新明解国語辞典』(三省堂)
『広辞苑』(岩波書店)

1. 辞書で見る「参照」と「参考」の意味

『デジタル大辞泉』では、「参照」と「参考」は次のように説明しています。

「参照」… 照らし合わせて、参考にすること。

「参考」… 何かをしようとするときに、他人の意見や他の事例・資料などを引き合わせてみて、自分の考えを決める手がかりにすること。また、そのための材料。

「参照」の説明に「参考」という言葉が入っていることからも分かるとおり、二つはまったく違う意味の言葉ではありません。意味は重なっていますが、使うときに重視するポイントが少し違います。

また、『新明解国語辞典』でも同様の意味が記載されています。

「参照」… より詳しい(確実な)情報を得るために、他の資料と比べ合わせること。

「参考」… 自分の考えを決めるために役立てること(もの)/他人の書いた書物や教科書以外の書物などを見ること。

要するに、「参照」は資料と照らし合わせて内容を確かめること、「参考」は資料を自分で考えたり判断したりするときの手がかりにすることです。

2.「参照」の使い方と例文

「参照」は、図表や文書などを見て、情報を照らし合わせたり、必要な内容を確認したりするときに使います。

<例文>
「操作方法は、取扱説明書の10ページを参照してください」
「本文と併せて、巻末の図表をご参照ください」

このように、「参照」は、「どの資料の、どこを見てほしいか」を示す場面に向いています。

3.「参考」の使い方と例文

「参考」は、意見や事例、資料などを、自分の考えや判断の手がかりにするときに使います。

<例文>
「友人の意見を参考に、旅行の行き先を決めました」
「献立を考える際の参考に、料理の本を買いました」
「他社の事例を参考に、企画案を作成してください」

「参考」では、資料や人の意見を見るだけでなく、それを自分の考えにどう生かすかが中心になります。内容をそのまま採用するとは限らず、一部だけ取り入れることもあります。

4.「参照してください」と「参考にしてください」の違い

「参照してください」は、資料を見て必要な情報を確認してほしいときに使います。一方、「参考にしてください」は、資料の内容を、自分で考えたり何かを作ったりする際の手がかりにしてほしいときに使います。

たとえば、職場の先輩が後輩に前回の企画書を送る場合、次のように使い分けます。

「日程や予算については、前回の企画書を参照してください」
→ 前回の日程や予算がどうなっていたか、企画書に書かれた事実や数値を確認してほしい、という意図です。

「今回の企画書を作る際は、前回の企画書を参考にしてください」
→ 前回の企画書の構成や書き方から、今回にも役立つ点を取り入れてほしい、という意図です。そのまままねるのではなく、今回の目的や条件に合わせて活用することを想定しています。どこをどう生かすかは、今回の目的や条件に応じて受け手が判断します。

なお、「参考までに、前回の企画書を送ります」のように表現すると、活用するかどうかを相手に委ねつつ、必要であれば役立ててほしいと控えめに伝えられます。

おわりに

「参照」と「参考」のどちらも使える場面で迷ったら、「見る目的」を考えてみると判断しやすいです。該当箇所を確認してほしいなら「参照」、考える材料にしてほしいなら「参考」が目安になります。