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「100人強」「100万円未満」「過半数を達成」… 間違えるとちょっと恥ずかしい数量・割合表現
「100人強」「100万円未満」「過半数を達成」、どれもよく耳にする数量・割合を示す表現です。
「売上が昨年比150%増となりました。」「10万円未満の決済は上長の承認は不要です。」など、数量や割合に関する表現は頻繁に使われます。ただ、これらの表現には似たような意味を持つ言葉も多く、混同されることがしばしばあります。小さな勘違いで済めば問題ありませんが、ビジネスシーンでは大きな誤解を生むこともあります。
この記事では、普段よく使われる間違いやすい数量や割合の表現を、例文を交えてわかりやすく解説します。
1. 範囲や程度を表す表現
「強」「弱」「以上」「以下」「超」「未満」「過半数」「半数以上」
これらの表現は「基準となる数値を含むのか、含まないのか」で意味が大きく変わります。
① 100人強
○○強の「強」は、基準となる数を少し上回る場合に使います。100人強なら、103人や105人などを言いたいときに使います。「100人より少し多い」というニュアンスです。
【例文】会場には、100人強の参加者が集まった。
=会場には、100人より少し多くの参加者が集まった。
② 100人弱
「弱」は、基準となる数を少し下回るときに使います。100人弱なら、98人や95人などを言うときに使います。「基準値よりも少し満たない」というニュアンスです。
【例文】会場には、100人弱の参加者が集まった。
=会場には、100人よりもやや少ない参加者が集まった。
③ 100万円以上
100万円以上の「以上」は、100万円を含んでそれより大きい金額を表します。100万円ちょうども含み、「100万円から」と同じ意味となります。
<100万円以上>
正 1,000,000円~ ※100万円も含む
誤 1,000,001円~
④ 100万円以下
100万円以下の「以下」は、100万円を含んでそれより小さい金額のことを言います。「以内」と同様の意味で扱われます。(※後述する「未満」とよく混同される表現なので注意が必要)
<100万円以下>
正 0円 ~ 1,000,000円 ※100万円も含む
誤 0円 ~ 999,999円
⑤ 100万円超
100万円超の「超」は、100万円を含まずそれより大きい金額を表します。「以上」と違って、100万円ちょうどは含みません。100万1円からが対象です。
<超と以上の違い>
100万円超 1,000,001円~ ※100万円を含まない
100万円以上 1,000,000円~ ※100万円を含む
⑥ 100万円未満
100万円未満の「未満」は、100万円を含まずそれより小さい金額のことを言います。「以下」と違って、100万円ちょうどは含みません。99万9999円までが対象です。
<未満と以下の違い>
100万円未満 999,999円~0円 ※100万円を含まない
100万円以下 1,000,000円~0円 ※100万円を含む
▼「超」「以上」「以下」「未満」の関係のおさらい
・100超(100を含まない) 101~
・100以上(100を含む) 100~
・100以下(100を含む) 0~100
・100未満(100を含まない) 0~99
⑦「過半数」と「半数以上」
過半数は、全体の半分より多い数のことを言います。たとえば、「100人の過半数」と言った場合、51人以上(51人~100人)が過半数となります。「過」の字に「超える」の意味合いが含まれるため、半数を超えるという意味になります。
半数以上は、全体の半分ちょうどを含み、それより多い数のことを言います。たとえば、「100人の半数以上」は、 50人以上(50人~100人)のことを表します。前述の「以上」と同様の考え方で、基準値を含んでそれより上ということです。
「過半数の賛成で可決」であれば、『10名の場合であれば6名以上の賛成が必要』となり、「半数以上の賛成で可決」なら5名以上の賛成で可決となります。
2. 割合(パーセント)に関する表現
割合(パーセント)の計算は、単純な計算ミスということもありますが、間違いを起こしやすい典型です。
①「〇〇%増」と「〇〇%減」
「〇〇%増」や「〇〇%減」は、元の数値に対して変化した割合を示します。どれだけ増えたか、減ったかを表します。
「〇〇%増」は、どれだけ増加したか増加率を示す表現です。
たとえば「売上が100万円から150万円になった」という場合であれば、『50%増』となります。
求め方:(増えた分÷元の数値)×100 =増加率
(50万円 ÷100万円 )×100 = 50%
次のAとBの表現は違いますが、結果は同じことを言っています。増加率(A)か全体の変化率(B)かどこにフォーカスするかで表現が異なります。
A「売上は、昨年比50%増」
B「売上は、昨年比150%」
一方、「〇〇%減」は、減少率を表します。
たとえば「売上が100万円から80万円になった」という場合、『20%減』となります。
求め方:(減った分÷元の数値)×100 =減少率
(20万円 ÷100万円 )×100 = 20%
次のAとBの表現は違いますが、結果的には同じことを言っています。考え方は、増加率の説明と同様です。
A「売上は、昨年比20%減」
B「売上は、昨年比80%」
【関連記事】
「昨年比200%増」は「2倍」じゃない!「増」の一文字が招く大きな勘違い[業績報告で要注意⁉]
② 累積の割合計算
「昨年は10%増、今年も10%増」といった場合、昨年から今年までは何%増加したか?
一見すると、10%+10%で20%増加したと思うかもしれませんが、答えは「21%増」です。勘違いしやすい問題ですが、割合の変化が連続する場合は単純な足し算にはなりません。
昨年:100 → 110(10%増)
今年:110 → 121(110の10%のため、11%増)
結果:「100」から「121」になったため、合計で21%増となります。
求め方:1.1×1.1=1.21
冷静に考えればわかることでも、不意に言われたり資料を流し読みしたりすると、つい見落としてしまいがちです。その場ですぐに計算できなくても、「これは単純な足し算ではない」という点さえ押さえておけば、まずは問題ありません。
③ 減額の連続適用
「30%オフの商品が、さらに20%オフ」といった場合、合計で何%オフか?
これも前述の②と同様、単純な足し算ではありません。30%オフ+20%オフで、合計50%オフとはなりません。
たとえば、元の価格が1000円の場合。
1. 1000円の30%オフ(300円オフ)→ 700円
2. 700円の20%オフ(140円オフ) → 560円
結果:「1000円」から「560円」となり、44%オフということになります。
求め方:1000 ×(1-0.3)×(1-0.2)= 560
おわりに
数量や割合に関する表現は、一見似ているようで大きく意味が異なる場合があります。基準を含むのか/含まないのかや、パーセンテージの累積・減算時の計算方法などは、特に間違いやすいポイントです。正しく理解し文章の理解力を深めましょう。



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