
「お問い合わせ」「お問合せ」「お問合わせ」はどれが正しい?送り仮名と表記統一の実務ルール
企業のホームページや店舗の案内文、Webサイトの問い合わせフォームを作成していると、「お問い合わせ」「お問合せ」「お問合わせ」のどれを使えばよいか迷うことがあります。
同じ文章やサイト内で表記が揺れていると、見る側に違和感や管理が行き届いていない印象を与える可能性があります。
[記事作成にあたっては、以下の書籍・辞書・サイトを参考にしています]
『送り仮名の付け方』(文化庁)
『公用文作成の考え方』(文化庁)
結論からいうと、「問い合わせ」が送り仮名を省略しない原則的な表記です。
内閣告示「送り仮名の付け方」では、この原則を「本則」と呼んでいます。この「問い合わせ」に敬意や丁寧さを添える「お」を付けた形が「お問い合わせ」です。
また、「問い合わせ」の送り仮名の一部を省いた許容表記が「問合せ」です。これに「お」をつけたのが「お問合せ」です。
そのため、一般向けの文書やWebサイトでは、丁寧で読みやすい「お問い合わせ」に統一するのが実務での基本といえます。
お問い合わせ : ○ 推 奨
お問合せ : △ 許 容
お問合わせ : ✕ 非推奨
1.「お問合わせ」を避けたほうがよい理由
「お問合わせ」は、「問い」の送り仮名を省き、「合わせ」の送り仮名を残した表記です。実際に使われる例はありますが、「お問い合わせ」や「お問合せ」と比べると、標準表記として採用する積極的な理由は乏しいと考えられています。
お 問い 合わせ ⇒「問い」と「合わせ」の両方の送り仮名を残している ○
お 問 合せ ⇒「問い」の送り仮名を省き、「合わせ」の送り仮名の一部を省いている △
お 問 合わせ ⇒「問い」の送り仮名を省き、「合わせ」の送り仮名は残している ✕
「お問合せ」は、「お問い合わせ」の許容表記として使用される表記です。一方、「お問合わせ」は「お問い合わせ」と「お問合せ」の中間のような表記であり、標準の表記として採用する明確な根拠は薄いです。
そのため、表記を統一する観点からは、「お問い合わせ」または「お問合せ」のいずれかを採用するほうが適切です。
2. 基本は「問い合わせ」、丁寧にするなら「お問い合わせ」
「問い合わせ」は、「問い」と「合わせ」を組み合わせた、送り仮名を省略しない表記です。この「問い合わせ」に敬意や丁寧さを添える「お」を付けた形が、「お問い合わせ」です。
「問い」+「合わせ」
↓
「お」+「問い合わせ」
↓
「お問い合わせ」
「お問い合わせはこちら」「お問い合わせフォーム」などでは、「お」を付けるのが自然です。特に、Webサイトのナビゲーション、フォーム見出し、案内文、メール本文など、ユーザーや顧客に向けた表現では、「お問い合わせ」が適切な表現です。
なお、「問い合わせ件数」「問い合わせ履歴」などの社内用語では、「お」を付けない表記が自然です。
おわりに
内閣告示「送り仮名の付け方」に従えば、「問い合わせ」が本則、「問合せ」は許容表記です。
そのため、広く一般に向けた文章では「お問い合わせ」に統一し、「お問合せ」との混在や「お問合わせ」の使用を避けるのが実務上では基本な表記といえます。








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