校正のベタ

校正で使用するベタの意味

ベタ」は、校正だけでなく様々な場面で使用される言葉です。ここでは、校正で使う「ベタ」についてのみ紹介していきたいと思います。


一般的なベタの意味
(1)すきまのないさま。一面に広がっているさま。
(2)名詞またはそれに準ずる語の上に付いて、
「すきまのないさま」「すっかり」「すべて」などの意を表す。

(3)表現がありきたりで陳腐なさまを俗にいう。
【出典:三省堂 大辞林 第三版より】

校正で使うベタの意味
ベタとは、校正の用語で、字送りと文字の級数を同じ状態にするという指示のことである。
ベタは、字間が広がっていたり、狭くなっていたりして文章が読みづらい場合に指示することが多い。
【出典:IT用語辞典バイナリより】

【補足】字送りと文字の級数を同じ状態とは?
たとえば、字送り8歯(H)なら、級数が8級(Q)の状態ということです。

ベタ=ベタ組

ベタ」は、文字間が空いていない状態のこと、すなわちベタ組のことをいいます。

ベタ組
・文字間に空きのない状態
校正のベタ
この状態が「ベタ」or「ベタ組」といわれます。


文字間に空きがある状態
校正のベタ


文字間が詰まった状態(=詰め組)
校正のベタ


3つを比べてみると以下のようになります。

・ベタ組 校正のベタ

・空き有 校正のベタ

・詰め組 校正のベタ

ベタの校正記号の使い方

※文章中の校正記号は『JIS Z 8208:2007(印刷校正記号)』を参考にしています。


「ベタ」の指示は、空いている文字間をベタ組にするときに使用します。

・使用例1

校正のベタ


・使用例2

校正のベタ
※何文字あいていても、ベタの指示は使えます。

・上記の使用例1と2は、「ベタ」の文字が省略可能です。ツメル記号(Λ)だけでも大丈夫ですが、「ベタ」の文字も付け加えておく方が、伝わりやすく親切です。


・使用例3
使用例1の応用です。
文字数が多い場合は、ツメル記号を複数入れるよりも、この指示の方がわかりやすいです。

校正のベタ



「詰め組」を「ベタ組」にする場合には、「ベタニモドス」の指示を使います。

・使用例


校正のベタ

行間に対してベタ?

「ベタ」は、基本は文字間に対して使用します。

行間に対して「ベタ」を使用することは、特殊な事情を除いてほぼありません。なぜなら、行間をベタにすると、可読性が悪くなり文章が読みづらくなるからです。


行間に空き有りの状態
校正のベタ


行間がベタの状態
校正のベタ  

おわりに

ここでは、校正記号表にならい「ベタ」「ベタニモドス」を使用しましたが、実際は「ベタ」の代わりに「ツメ」の指示を使用しても通じます。

また、「ベタニモドス」も、「ベタ」だけや「字間正シク」などで代用できることも多いです。

ベタ」という言葉は、
・印刷用の絵や漫画などで、単色(主に黒色)で塗りつぶすこと、
・網点(あみてん)印刷で、網点面積が100パーセントの状態、
などでも使用されます。
【出典:小学館デジタル大辞泉より】

そのため、自身の製作環境によって他の意味に誤解されるおそれがあるなら、「ベタ」ではなく違う言葉に置き換えて指示を入れる方が適切です。


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