校正校閲の練習問題

校正校閲・ライター向け練習問題間

校正校閲・ライター向けの練習問題の4回目となります。
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今回も、宝島社 InRed(インレッド)より一部文章を改変しての出題になります。(※宝島社様のご厚意により練習問題の素材としてのみ使用許可をいただいております)

『InRed』2020年3月号(宝島社)

  2020年2月7日 (金) 発売
 【公式サイトInRed 

今回は、練習問題1問です。
練習問題の取り組み方としては、時間を区切って取り組むのが効果的です。制限時間は、問題文を見て自分なりに設定してみてください。

間違いを全部見つけられなくても、落ち込むことはありません。復習が大事ですので、分からないことがあれば自分の伸びしろだと思って、次は解けるように頑張ってください。

練習問題

問題:間違いを推測する

花粉に勝つ5つの習慣

花粉の時期はなるべく花粉に接触しない生活を送ることが大切。外出後は花粉をしっかり落とし、掃除や洗濯にも気を配りたい。日頃から快適な温度と湿度を保ち、清浄がつらい時はインナーケアや、外から花粉をブロックするグッズなども取り入れてみよう。

毎日の習慣1帰宅後は玄関前で花粉を落とす
外に出ると体に花粉が付着するため、玄関前で衣類についた花粉を手で払い落とす。羊毛より面などさらりとした素材の服の方が落としやすい。

毎日の習慣2 帰宅後はうがい、手洗い、洗顔
基本的なうがい、手洗いは、花粉対策としても有効。顔にも多く花粉が付着するため、帰宅したらすぐに洗顔する週刊も身につけよう。

毎日の習慣3加湿器を使う
空気が乾燥していると花粉が舞いやすくなり、鼻粘膜も完走することで過敏になりやすい。加湿機を使って乾燥対策をしておくと花粉症にも効果的。

毎日の習慣4洗濯物、布団は日中外に干さない
外に出ると体に花粉が付着するため、玄関前で衣類についた花粉を手で払い落とす。羊毛より面などさらりとした素材の服の方が落としやすい。

毎日の習慣5掃除機よりふき掃除をする
花粉の粒子は大きいため、床に積もりやすい。掃除機をかけると、花粉が 舞い上がってしまうため、モップなどでふき掃除をする方がベター。

毎日の習慣1寝る前に足を暖める
鼻の粘膜は冷えたり乾燥すると反応しやすくなる。寝る前に足湯で5分くらい足を暖めると、体が暖まり、鼻ずまりが解消されやすい。

【宝島社 InRed(インレッド)3月号_P.96の文を一部改変しての出題】

解答:間違いを推測する

花粉に勝つ6つの習慣

花粉の時期はなるべく花粉に接触しない生活を送ることが大切。外出後は花粉をしっかり落とし、掃除や洗濯にも気を配りたい。日頃から快適な温度と湿度を保ち、症状がつらい時はインナーケアや、外から花粉をブロックするグッズなども取り入れてみよう。

毎日の習慣1帰宅後は玄関前で花粉を落とす
外に出ると体に花粉が付着するため、玄関前で衣類についた花粉を手で払い落とす。羊毛より綿などさらりとした素材の服の方が落としやすい。

毎日の習慣2 帰宅後はうがい、手洗い、洗顔
基本的なうがい、手洗いは、花粉対策としても有効。顔にも多く花粉が付着するため、帰宅したらすぐに洗顔する習慣も身につけよう。

毎日の習慣3加湿器を使う
空気が乾燥していると花粉が舞いやすくなり、鼻粘膜も乾燥することで過敏になりやすい。加湿を使って乾燥対策をしておくと花粉症にも効果的。

毎日の習慣4洗濯物、布団は日中外に干さない
洗濯物や布団を日中に外に干すと、花粉が付着するので避ける。洗濯物を部屋干しすると、花粉の付着を防げるだけでなく、空気の加湿にもなる。

毎日の習慣5掃除機よりふき掃除をする
花粉の粒子は大きいため、床に積もりやすい。掃除機をかけると、花粉が 舞い上がってしまうため、モップなどでふき掃除をする方がベター。

毎日の習慣6寝る前に足をめる
鼻の粘膜は冷えたり乾燥すると反応しやすくなる。寝る前に足湯で5分くらい足をめると、体がまり、鼻まりが解消されやすい。

解説

(1)タイトルと説明文の個数が不一致
5つの習慣 → 6つの習慣

(2)漢字の変換ミス  
清浄 → 症状
  → 綿
週刊 → 習慣
※週刊(一週間ごと)と週間(一週間という時間=7日間を指す)の使い分けも注意
完走  → 乾燥
・加湿 → 加湿

(3)「毎日の習慣4」と「毎日の習慣1」のコピーが同じ
「毎日の習慣1」のコピーのほうが間違っているとも思えますが、「毎日の習慣4」のタイトルとコピーの内容が対応していないので「毎日の習慣4」のコピーが間違っていると考えられます。
※正しいコピーは原稿を見ないと分からないので、ここでは『正しいコピーに差し替える』などの赤字を入れておけば大丈夫です。

(4)番号の間違い
毎日の習慣1 → 毎日の習慣6

(5)漢字の意味による使い分け
める(空気、気温などを暖める)→ める(体、物などを温める)

(6)現代仮名遣い
まり → 鼻まり


よくある基本的な間違いに焦点をあててみました。変換ミスの間違いは非常に多くありますので、うっかり読み流してしまわないように注意しましょう。

練習問題 解説:2つのポイント

この問題にはポイントが2つあります。

ポイント1 間違いの推測
問題文では「毎日の習慣1」と「毎日の習慣4」のコピーが同じになっています。
ここから推測できることは、オペレータがこの文を作る時に、まず毎日の習慣1の文を作り、それをコピペして、その後それぞれの文章に差し替えていったということです。

要するに、下のようにあらかじめダミーを作っておき、あとはそれぞれの文章に差し替えていったということです。一つ一つ文章を作っていると、フォントや級数など体裁を整えていくのが面倒なためです。この作成方法はよくあります。


▼このように文章が入るカ所には、先にダミーを入れておきます(○○や■■などで入れることも多いです)。

毎日の習慣1帰宅後は玄関前で花粉を落とす
外に出ると体に花粉が付着するため、玄関前で衣類についた花粉を手で払い落とす。羊毛より面などさらりとした素材の服の方が落としやすい。


毎日の習慣1帰宅後は玄関前で花粉を落とす
外に出ると体に花粉が付着するため、玄関前で衣類についた花粉を手で払い落とす。羊毛より面などさらりとした素材の服の方が落としやすい。


毎日の習慣1帰宅後は玄関前で花粉を落とす
外に出ると体に花粉が付着するため、玄関前で衣類についた花粉を手で払い落とす。羊毛より面などさらりとした素材の服の方が落としやすい。


毎日の習慣1帰宅後は玄関前で花粉を落とす
外に出ると体に花粉が付着するため、玄関前で衣類についた花粉を手で払い落とす。羊毛より面などさらりとした素材の服の方が落としやすい。


毎日の習慣1帰宅後は玄関前で花粉を落とす
外に出ると体に花粉が付着するため、玄関前で衣類についた花粉を手で払い落とす。羊毛より面などさらりとした素材の服の方が落としやすい。


毎日の習慣1帰宅後は玄関前で花粉を落とす
外に出ると体に花粉が付着するため、玄関前で衣類についた花粉を手で払い落とす。羊毛より面などさらりとした素材の服の方が落としやすい。



このオペレータの作成方法から推測すると、「毎日の習慣4」のコピーと同じく、差し替えモレが他にもあるかもしれないと予想できます。

「毎日の習慣6」が「毎日の習慣1」になっているのがそれにあたります。本来ならダミーである「1」を「6」に変更しないといけないのを忘れてしまっています。

「毎日の習慣4」のコピー間違いと「毎日の習慣6」の数字の間違いは、同じ原因から発生しているわけです。

オペレータの作り方を推測すると、予測できる間違いもあります。単に間違いがあったということだけでなく、それを深堀りすることで見えてくることもあります。


ポイント2

毎日の習慣3 ≫ 加湿器
を使う
空気が乾燥していると花粉が舞いやすくなり、鼻粘膜も完走することで過敏になりやすい。加湿を使って乾燥対策をしておくと花粉症にも効果的。

この「加湿」の間違いですが、これは漢字の間違いだけでなく、見出しの「加湿器を使う」の「加湿」と表記ゆれを起こしています。
たとえ漢字が分からなかったとしても、表記がゆれていることに気づけば発見できた間違いです。
ここを見落とすのは、漢字の間違い表記ゆれの2つの見落としをしてしまったということになります。

おわりに

間違いを推測することは、色々な間違いに触れていけば誰でも身に付く技術です。まずは、解けなかったところを復習し、どうして分からなかったかを考えることが大切です。

今回見つけれなかったとしても、次に同じような間違いがあったときに見つけることができれば大丈夫です。


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