幸運を招く"動物"の名が入る縁起言葉|語呂合わせで幸せを引き寄せる言葉の意味・由来

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幸運を招く"動物"の名が入る縁起言葉|語呂合わせで幸せを引き寄せる言葉の意味・由来

馬や蛙、フクロウ、鯛など、さまざまな動物に、幸運や長寿、商売繁盛、仕事での成功といった願いを重ねることがあります。「不苦労(ふくろう)」や「多幸(たこ)」のような語呂合わせをはじめ、動物が持つ特徴や、古くから伝わる風習や信仰に由来するものもあります。

この記事では、動物にまつわる縁起のよい言葉や縁起物(えんぎもの)について、それぞれに込められた意味や由来をわかりやすく紹介します。

※なお、縁起言葉の由来には諸説あり、地域や時代によって意味や捉え方が異なる場合があります。

1. 馬九行く(うまくいく)/万事馬九行く【馬】

「馬九行く」は、九頭の馬を「うまくいく」に掛けた縁起のよい言葉です。

九頭の馬を描いた絵や図柄とともに用いられ、「馬九行久」や「馬九行駆」などと表記されることもあります。物事が順調に進むことや、仕事・事業が成功することを願う言葉として使われます。

2. 左馬(ひだりうま)【馬】

「左馬」は、「馬」の字を左右反転させた縁起のよい文字です。「うま」を逆から読むと「まう」となり、お祝いの席で披露される「舞」に通じるとされています。

左馬の由来には諸説あります。馬には左側から乗る習慣があることから、「倒れない」「人生につまずかない」という願いに結び付ける説も、その一つです。また、「右に出るものがない」という意味を重ね、成功や出世の象徴とすることもあります。

3. 他抜き(たぬき)【狸】

狸の「たぬき」を「他を抜く」に掛けた語呂合わせです。

商売や勝負でほかの人より抜きん出ることを表し、商売繁盛や勝負運、事業の成功を願う縁起のよい言葉として使われます。

なかでも信楽焼の狸は、店先や玄関先に置かれる縁起物として知られています。信楽焼の狸には、「笠・目・顔・腹・通い帳・徳利・金袋・尾」の八つの特徴に、それぞれ縁起のよい意味を持たせた『八相縁起』という考え方があります。愛想のよい顔は互いに愛想よく接すること、大きな腹は冷静さと大胆さを持つこと、通い帳(取引を記録する帳簿)は、商売では信用を第一にすることを表すとされています。

> 信楽町観光協会「豆知識」
https://www.e-shigaraki.org/discover/introduction/trivia

4. 無事カエル/お金が返る/若返る【蛙】

蛙の「かえる」を「帰る」「返る」「若返る」に掛けた語呂合わせです。

「無事カエル」には、旅行や交通の安全を願い、無事に帰宅できるようにとの意味が込められています。お金が返る」は、使ったお金が巡って戻ることや金運を、「若返る」は健康や若々しさを保つことを願う表現です。

蛙をかたどったお守りや置物は、交通安全、金運、健康などを願う縁起物として用いられています。財布の中に入れる小さな蛙の縁起物もあります。

5. 災いが去る/魔が去る/厄が去る【猿】

猿の「さる」を「去る」に掛けた語呂合わせです。

「災いが去る」「魔が去る」「厄が去る」という意味から、災難や悪いものを遠ざける縁起のよい言葉として使われます。

また、日本の民俗信仰では、猿は山の神や神の使いとされてきました。日吉信仰では「神猿(まさる)」と呼ばれ、「何よりも勝る」にも通じることから、勝負運や成功を願う象徴として親しまれています。

こうした由来から、猿をかたどった置物やお守りには、厄除けや魔除け、家内安全、勝負運などの願いが込められています。

> 日吉大社「神猿について」
https://hiyoshitaisha.jp/masaru

6. 不苦労(ふくろう)/福来郎/福老【梟(ふくろう)】

「ふくろう」の音に合わせ、「不苦労」「福来郎」「福老」などの縁起のよい漢字を当てた表現です。

「不苦労」は苦労がないこと、「福来郎」は福が訪れること、「福老」は福に恵まれて長生きすることへの願いを表しています。また、フクロウは暗い場所でも周囲を捉えられることから、見通しのよさや知恵を表す動物ともされています。

7. 多幸(たこ)【蛸】

蛸の「たこ」に「多幸」の字を当て、多くの幸せに恵まれることを願う表現です。

祝い事に関係する商品名や、幸せを願う食品、縁起物などに使われます。蛸の吸盤に、「幸運や福を吸い付ける」という意味を重ねる場合もあります。

8. めで鯛(めでたい)【鯛】

「めでたい」に「鯛」を掛けた縁起のよい表現です。

鯛は「めでたい」に通じる名前に加え、赤い色や姿の美しさから、古くから祝いの魚とされています。

また、鯛は七福神の恵比寿を象徴する魚としても知られています。恵比寿は、一般に右手に釣り竿を持ち、左脇に鯛を抱えた姿で表されます。こうした恵比寿の姿にちなみ、鯛は大漁や豊かな恵み、商売繁盛を象徴する縁起物としても親しまれています。

9. 巳は実る(みはみのる)【蛇】

蛇は脱皮を繰り返すことから、再生や成長、生命力、繁栄の象徴とされてきました。なかでも白蛇は七福神の一人である弁財天(財運や芸事に縁があるとされる神様)の使い、または弁財天と関わりの深い存在とされ、金運を招く縁起のよい動物として知られています。

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また、十二支で蛇を表す「巳」の日は、弁財天と結び付けられ、金運に縁のある日とされています。
「巳(み)」を「実(み)」に掛けた「巳は実る」「巳年は実りの年」といった言い回しには、努力が実を結び、成果や豊かさにつながるようにとの願いが込められています。

おわりに

動物にまつわる縁起のよい言葉には、単なる語呂合わせだけでなく、幸せや商売繁盛、健康、安全を願う昔の人の思いが込められています。

その意味や由来は一つとは限らず、時代や地域によって意味や捉え方が異なることもあります。そうした違いも含め理解を深めると、縁起のいい言葉や縁起物をより身近に感じられると思います。

また、縁起物を通して動物に幸せや健康への願いを託すからこそ、動物たちにも敬意を払い、共に生きていく姿勢を大切にしていきましょう。

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