校正・校閲の勉強

責了・校了・下版・色校正・中綴じ・無線綴じ

印刷物に携わる身なら
・知っておきたい
・何となく知っている
・知らなくても支障はないが知っておいて損はない
という用語になります。

1.責了(=責任校了)

訂正箇所が少ないときなど、印刷所の責任で訂正し次工程に進める場合に使用する用語です。

要は「もう訂正箇所がほとんどないから、後はそっち(印刷所)で責任持って修正しておいてね」ってことです。

この修正結果は、クライアントにも確認してもらうことはありません。

スケジュールが押していて時間がないときなどに責了で行くことはよくあります。また、最終段階の少ない訂正でわざわざ校正紙を出力したり、クライアントに確認する手間を省くことで、時間やコストの削減を図っています。

ただし、勝手に責了判断はできませんので、事前にクライアントには、責了で行く確認を取る必要はあります。

※責了後、校了の直前に、念のためにもう一度校正することを「念校」といいます。

2.校了

全ての修正を確認し終え、何も問題がなく、その状態のまま印刷してもいい状態である場合に使う用語です。

簡単に言えば「もう全部校正し終えてOKだから、これで印刷できるよ」ってことです。

「校了」の言葉を聞くと校正者がホッとする瞬間です。これでやっと下版できるわけです。

3.下版

校了になったデータや製版フィルムを、印刷工程(製版)にまわすことです。印刷の実行段階に移すことです。

4.色校正(=色校)

文字通り、色の校正です。一般的な校正者は、まずすることがない作業です。クライアントや編集者、デザイナーなどが立ち会うことが多い作業です。

実際の印刷を行う前に、事前に印刷物の色の仕上がりを確認することで、色指定した部分が意図した通りに刷られているかを確認します。

通常の校正ゲラとは違い、実際に印刷された状態に近いものなので用紙の種類も違ってきます。

それを見て「ここの色はもっと明るく」とか「肌のくすみトル」などの赤字を入れます。その指示を書き込んだ原稿を色校正色校正紙などともいいます。

これは、大量に印刷してから、思っていた色と違うという事態になるのを防ぐための工程です。

特に、食品系などのカタログでは、商品画像の色味がおいしそうに仕上がっていないと、売れ行きにも影響してきます。ファッション系の雑誌なんかでもシビアです。洋服もそうでが、モデルの肌の色などにも細かく指示が入ったりします。

ちなみに、通常の校正ゲラでは、色の確認はできません

「赤を青にスル」などはわかりますが、「鮮やかに」「シャープに」「赤味おさえる」などの指示は、校正ゲラで修正されているように見えたとしても、プリンターやその他の環境の変化で何とでも変わってきます。

原稿に色に関する指示が入っていたら、担当者に校正ゲラでは色の確認はできませんということを伝えましょう。

5.中綴じ・無線綴じ

中綴じ・無線綴じかを校正しているときに意識している人は非常に少ないと思いますが、これは結構重要です。

特に見開き2ページでレイアウトされているような、ファッション誌などでは知っておかないといけません。編集者やデザイナーなら必ず知っている知識です。

中綴じ、無線綴じ以外にも綴じ方は他にもありますが、印刷物に携わる身なら、最低でもこの2つだけでも知っておかないといけないレベルです。

特に、中綴じは、ページがノド部分までしっかり開くことができますので、見開き2ページを使ってのレイアウトができるというのが大きなポイントです。

その反面、無線綴じは、ノド部分が隠れて見えにくくなるデメリットがあります。無線綴じの印刷物としては『少年ジャンプ』『少年マガジン』『りぼん』などを想像してもらえるとわかりやすいと思います。

※中綴じ・無線綴じに関しては、下記のサイトでわかりやすくイラストを用いてメリット・デメリットが解説されていますので参考にしてみてください。

メリット・デメリットから見る中綴じと無線綴じの選び方

おわりに

印刷業界では、デジタル化により無くなった作業や使わなくなった用語などがあります。

「下版」もその言葉を探っていくと、その名残が窺えます。印刷会社に所属している校正者なら、その辺りの知識も豊富かと思います。

それ以外の方々は、いまいち想像できなかったりすると思います。ですが、関東圏にお住いの方なら、印刷現場見学会を開催されている会社もありますので、興味がある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

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