校正記号:プライム記号・ダッシュ記号の意味と使い方

校正記号:プライム記号・ダッシュ記号の意味と使い方

1:プライム記号・ダッシュ記号の意味

 校正記号のプライムとダッシュのイラスト解説
この記号は、プライム記号もしくはダッシュ記号になります。約物の一つで、文字の右肩に付ける記号です。
「プライム」または「ダッシュ(ワンダッシュ)」と呼ばれます。
時間・角度・経緯度などの「分」、数学の導関数などの表示、フィートを表す記号です。

次のように、プライム記号を2つ重ねたものもあります。

 校正記号のプライムとダッシュのイラスト解説
これは「ダブルプライム」または「ツーダッシュ」と呼ばれます。
時間・角度・経緯度などの「秒」、数学の導関数などの表示、インチを表す記号です。

まとめると次のようになります。

」… プライム(prime) or ダッシュ(dash)
」… ダブルプライム(double prime) or ツーダッシュ(two dash)

一つの記号に対して2つの名称があります。そうなった経緯は割愛しますが、どちらが正しいというよりも、状況によってどちらが通じやすいかを考えて使用するほうが現状では適切です。

基本的には、プライムでもダッシュでも同じ記号を指していると考えておいて大丈夫です。

ただ、校正では、つなぎ符号のダーシ(―)のことを、ダッシュとも呼ぶため混同する恐れがあります。そのため、校正者ならプライムとして扱うほうが安心です。

■ プライム記号・ダッシュ記号の意味は以下の書籍・サイトを参照

・編集校正小辞典_ダヴィッド社

・校正記号の使い方_日本エディタースクール出版部
・Wikipedia_プライム
・新英和中辞典_研究社
・デジタル大辞泉_小学館

2:プライム記号・ダッシュ記号の使用例

※プライム記号部分のみフォントをArial Unicode MSにしています。

2-1:時間

 10分11秒

 校正記号のプライムとダッシュのイラスト解説

2-2:角度

 45度10分11秒

 校正記号のプライムとダッシュのイラスト解説

 校正記号のプライムとダッシュのイラスト解説

2-3:経緯度

 経度/緯度

・経度:153度59分12秒

 校正記号のプライムとダッシュのイラスト解説

・緯度:24度16分59秒

 校正記号のプライムとダッシュのイラスト解説

2-4:数学表記

導関数など数学での表示

 校正記号のプライムとダッシュのイラスト解説

 校正記号のプライムとダッシュのイラスト解説 

2-5:長さの単位

 10フィート11インチ


 校正記号のプライムとダッシュのイラスト解説

3:プライム・ダッシュの校正記号の使い方

※文章中の校正記号は『JIS Z 8208:2007(印刷校正記号)』を参考にしています。

 プライムに訂正する

校正記号のプライムとダッシュのイラスト解説

プライム記号( ′ )だけでなく名称(プライム)も補足します。上付きを表す記号()も必要です。
※名称を補足しておかないと、アポストロフィと見間違えられる恐れがあります。

 ダブルプライムに訂正する

校正記号のプライムとダッシュのイラスト解説

 プライム記号を挿入する

校正記号のプライムとダッシュのイラスト解説

プライム記号だけでなく、基本的に約物類は赤字が小さくなるため名称を補足しておく必要があります。

[補足]
名称の位置は、見やすい場所であれば右でも下でも大丈夫です。

 校正記号のプライムとダッシュのイラスト解説

 校正記号のプライムとダッシュのイラスト解説

4:プライム記号の文字コード

プライム記号と似たものにはいくつかあります。フォントによってはほとんど見分けがつかない場合もあり、通常の校正作業で、文中に一つだけプライムと似た記号が入っていても見分けることはほぼ不可能です。

Wordで「だっしゅ」と入力して変換されて表示される記号(´)は、ダッシュ記号として使用されていますが、これは「鋭アクセント」になります。

Unicode(文字コードの一種)は「U+00B4」で、名称は「ACUTE ACCENT」になります。

プライム記号を入力したい場合(※Windowsのwordでの例)

1.かな入力モードで次のキーを入力

 Shift + 校正記号のプライムとダッシュのイラスト解説

2.スペースキーを押すと変換候補がいくつか表示されます。

校正記号のプライムとダッシュのイラスト解説
2番目か3番目に出てくるものがプライム記号です。
区別が付かない場合は、以下の手順で確認します。

3.2の状態(文字確定前)で、【Alt + x】を押すと文字コードが表示されます。

校正記号のプライムとダッシュのイラスト解説
※プライム記号のUnicodeは「U+2032」なので、「2032」が表示されればOKです。
他の英数字が表示されるようであれば違う記号になります。

4.もう一度、【Alt + x】を押すと確定されます。

 校正記号のプライムとダッシュのイラスト解説

[補足]Unicode
・プライム記号    … U+2032(ユニコード名:PRIME)
・ダブルプライム記号 … U+2033(ユニコード名:DOUBLE PRIME)

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