
「句読点」と「中黒」の赤字の入れ方
1:句読点と中黒の基本形
句読点(くとうてん)など文字の小さなものは、目立たせるために赤字や鉛筆で「∧」を補足します。中黒は「□」を補足します。スラッシュなどと同様です。
▼ 赤字で補足
▼ 鉛筆書きで補足
赤字、鉛筆どちらで補足しても構いませんが、混在するのは避けた方がよいです。
2:間違えやすい句読点
横組みの文章の場合、句点(くてん)・読点(とうてん)が複数混在することがあります。赤入れの際は、やや大きめに書くようにして違いをはっきりさせます。
・句点「 。」 ⇔ 「 . 」
・読点「 、」 ⇔ 「 , 」
特に、ピリオド( . )とカンマ( , )は見間違えやすいので注意が必要です。
カンマの下に払う線は強調して書きます。
3:句読点と中黒の赤字の入れ方
▼ (1)赤字で補足
・読点に訂正、中黒を挿入の例
【例】
▼ (2)鉛筆書きで補足
・読点に修正、中黒を挿入の例
【例】
▼ (3)引き出し線を使わない例
・読点に訂正、句点を挿入の例
【例】
※この赤字の入れ方は、行間が狭い場合や赤字や疑問出しが他にもあるなら、目立たなくなるので注意が必要です。
■ (1)~(3)の修正結果
▼ (3)のパターンで間違った指示の入れ方
【例】
赤字を入れるのに鉛筆書きは使用しません。うっかり鉛筆で書かないようにしましょう。
※校正記号の例文は、青空文庫:谷崎潤一郎の『細雪』の一文を使用させていただきました。
・校正記号のまとめ ≫ 使いたい赤字を五十音検索
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