校正記号:罫線(ケイ線)の種類・注意点・赤字の入れ方

罫線(ケイ線)の種類・注意点・赤字の入れ方

1:罫線の種類

校正記号表では、ケイ線として次の3つが紹介されています。

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 1.表ケイ (おもてけい)  :約0.12ミリ
 2.中細ケイ(ちゅうぼそけい):約0.25ミリ
 3.裏ケイ (うらけい)   :約0.40ミリ
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ケイ線を修正する指示

1.表ケイに修正

 校正記号の表罫線 
    ※「オモテケイ」でも可

2.中細ケイに修正

 校正記号の中細罫線
    ※「中細ケイ」でも可

3.裏ケイに修正

 校正記号の裏罫線
    ※「ウラケイ」でも可

ケイ線の例

上から3つが順に表ケイ、中細ケイ、裏ケイにあたります。

校正記号の罫線

※ケイ線の単位は、ミリでなくポイント(pt)で表示されることも多いです。
※ケイ線が細すぎると、印刷でかすれたり出なかったりすることがあるので使用しません。

2:罫線の注意点

校正記号表では主に3つのケイ線が紹介されていますが、それらしか使わないというわけではありません。ケイ線はバリエーションも多いです。級数表のようにケイ線の太さを測るゲージもあります。


校正でケイ線を確認する上で一番厄介なのが、出力の環境次第でケイの太さに誤差が出てくるところです。プリンターで常に同一の太さのケイ線を出力し続けるのは非常に困難なことです。たとえ、校正ゲラでケイが太く見えてもデータ上では正しいことはよくあります。


上記のケイ線の一例で言うと、0.25ミリ罫が0.40ミリ罫に見えることがあります。さすがに0.12ミリ罫が1ミリ罫に見えるまでの誤差はないです。見分けるポイントはありますが、環境次第なので確実に見分けられるものでもありません。

だからといって、ケイ線の太さは見なくていいわけでもないので、太さが微妙にバラついて見えるなど怪しいと思うものは疑問出ししておくべきです。極端に違うものは赤字です。

※これらの知識は、校正者よりオペレーターのほうが詳しいです。

3:罫線の長さを調整(切る・伸ばす)

ケイ線でよくある間違い

見出しの文字・文字のあしらい・文同士の区切りとして、ケイ線を入れたりケイ線で文字を挟んだりするデザインは多いです。

・例1

校正記号の罫線

・例2

校正記号の罫線

例1・例2のように文字とケイ線がセットで使われている場合、
削除や挿入指示により起こりやすい間違いがあります。

・間違い例1

⇒ 削除指示で文字数が減ったが、ケイ線の長さがままになっている

 校正記号の罫線
このケイ線が長すぎる間違いは、ケイ線だけが残るので間違いに気づきやすいです。

・間違い例2

⇒ 挿入指示によって文字数が増えたが、ケイ線の長さが変わっていない

校正記号の罫線
ケイ線が長すぎる場合と違い、短い場合は気づきにくいので注意が必要です。

3-1:ケイ線が長い場合(キル)

1.キル」と赤字を入れます。

校正記号の罫線

2.削除範囲を囲み、引き出し線で指示を入れてもわかりやすいです。

校正記号の罫線

【結果】

校正記号の罫線

キル」で指示内容が伝わりにくい場合は、
ケイキル」「ケイカット」「ケイトル」などの指示にすればわかりやすいです。

3-2:ケイ線が短い場合(ノバス)

1.ノバス」と赤字を入れます。

校正記号の罫線

2.引き出し線で指示を入れる場合

校正記号の罫線

【結果】

校正記号の罫線

ノバス」で伝わりにくい場合は、
ケイノバス」「ケイ入レル」などの指示にすればわかりやすいです。

4:罫線の赤字(応用編)

校正する媒体に規定書があるなら、具体的な数値でケイ線の指示をする必要があります。例えば、「0.3ミリケイ」「1ポ(pt)ケイ」「ケイの太さ0.5ミリ」などで指示を入れます。

規定書がない場合は、ケイ線のミリ数やポイント数を測って指示する必要があるのかというと、そうでもありません。前述したように、太さには微妙に誤差が出てくるので測った数値が正しいとも限りません。

-1:数値で指示しない赤字の入れ方1

・中央の囲みケイの太さが間違っている
・左右の囲みケイの太さに合わせたい

 校正記号の罫線

【赤字例】

校正記号の罫線

ケイ線の太さをどこに合わせるか明確な場合は「ケイの太さ正ス」で通じます。合わすべき対象が一つしかないのでわざわざ数値で指示しなくて大丈夫です。

他にも
ケイの太さ他と同ジ
ケイの太さ左右と同ジ
など色々表現はあります。

-2:数値で指示しない赤字の入れ方2

・複数のケイ線が混在している
・誤のケイ線の太さを左端のケイ線の太さに合わせたい

校正記号の罫線

【赤字例】

校正記号の罫線

ケイ線の太さが複数ある場合は、どこと合わせるのかを鉛筆で補足します。
合わせたいケイ線に鉛筆で「Ⓐ」と入れ、どこと合わせるかを明確にします。

5:罫線の赤字(実践編)

※宝島社:InRed(インレッド)2021年1月号_P.13の誌面の一部を改変しています。

5-1:罫線の太さを揃える

例文1

・右下「お問い合わせ先」の下のケイ線が太すぎる

・左下「SHOP LIST」の下のケイ線の太さに揃えたい

校正記号の罫線

【赤字例_1】

校正記号の罫線

【赤字例_2】

校正記号の罫線の赤字

例文2

・ケイ線の太さのどっちが正しいかわからない場合
 ⇒ 疑問出しで対応

校正記号の罫線

他にも、「ケイの太さ同じに?」「太さ合わせる?」など色々表現はあります。どちらに揃えていいか
明確な根拠がない場合は疑問出しで対応します。

5-2:罫線の太さを揃える2

例文

・2つの画像の囲みケイの太さが異なっている

・右の画像のケイ線の太さに揃えたい

校正記号の罫線

【赤字例】
校正記号の罫線

上下左右の指示でわかるなら、「Ⓐ」と補足しないほうが指示はスキッリします。

5-3:罫線を入レル・罫線をトル

例文1

・画像の囲みケイの有り無しが異なる

・左の画像に囲みケイを入れたい

校正記号の罫線

【赤字例】
校正記号の罫線

ケイ入レル」だけでも通じます。

例文2

・画像の囲みケイの有り無しが異なる

・右の画像の囲みケイを取りたい

校正記号の罫線

【赤字例】
校正記号の罫線

囲みケイトル」でも大丈夫です。

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