校正・校閲の勉強や研修におすすめ本[校正練習帳(縦書き・横書き)]

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校正・校閲の勉強や研修におすすめ本[校正練習帳(縦書き・横書き)]

これから校正・校閲の勉強を始めようと考えている方、既に始めかかっている方には、役立つ本になるに違いありません

また、企業の新人研修や勉強会でも重宝されると思います。半年から一年ぐらいの校正経験者でしたら、改めて自分のスキルの振り返りとしても活用できるものです。

校正者でなくとも、出版・印刷業界に身を置く方には最適な本です。

1. 校正練習帳 [タテ組編]

2. 校正練習帳 [ヨコ組編]

おそらく、この本の問題を何度か繰り返して解くだけでも、校正・校閲に関しての基礎的な技術習得は見込めると思います。それぐらい体系立ててまとめられた本です。

この本がおすすめな人
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・校正・校閲の勉強を始めようとしている/始めたばかり
・校正スキルの振り返り(リフレクション)をしたい
・新人研修や勉強会用の校正の問題を探している
・編集・進行職だが、業務の一環で校正をしている etc.
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校正練習帳 [タテ組編] [ヨコ組編]

1. この本の内容と特長

1.練習問題が、基礎問題×10と総合問題×3 の計13問あり、1問5分~10分程度で解けるようになっている。そのため、空いた時間で気軽に取り組める。

2.【校正記号の解説】【練習問題に取り組む】という本の構成なので、学んだ校正記号をすぐに活用でき、知識の定着が早い。

3.よく使う厳選された校正記号を効果的に学ぶことができる。

4.素読みの問題だけでなく、原稿との引き合わせの問題(総合問題)もある。

5.解説ページの「こんな点にも気をつけよう」のコーナーでは、赤字の入れ方などより詳しく書かれているので、初心者が陥りがちな注意点を克服できる。

6.とにかく価格が安い。これだけの情報量で500円(税抜き)は破格。

2. 校正記号の解説

※掲載画像はすべて、日本エディタースクール出版部:校正練習帳 [タテ組編] [ヨコ組編]からになります。

タテ組編_校正記号の解説ページ 

校正練習帳

ヨコ組編_校正記号の解説ページ

校正練習帳

3. タテ組編とヨコ組編、どっちがいい?

タテ組編、ヨコ組編の2冊で紹介されている校正記号は、9割ぐらいは同じです。これから校正者を目指すという方は、まずはタテ組編から取り組むことをおすすめします。

校正初心者の方は、自分が携わる媒体で、タテ組・ヨコ組のどちらが多いかを考えて、多いほうから取り組むのがいいでしょう。

校正をある程度知っているという方は、出来れば両方に取り組んだほうがいいです。校正記号は、縦と横で使用方法が異なるものがあります。また、練習問題の内容は2冊で異なるので、たくさんの間違いに触れることができます。

校正・校閲の学習で一番大切なことは多くの間違いに触れることです。多くの間違いに触れることで、間違いを見つける感覚が養われてきます。

校正練習帳の活用の仕方

1. 練習問題の内容

タテ組編_練習問題

校正練習帳

ヨコ組編_練習問題

校正練習帳

2. 練習問題への取り組み方

練習問題は、最低でも回は繰り返しやったほうが効果的です。そのため、練習問題はコピーを取ってやるといいです。校正経験者なら、見落とした(間違った)箇所だけ振り返るだけもいいと思います。

これから校正の勉強を始めようという方は、何回も取り組んで知識を身に付けて行きましょう。実際の校正の現場でも、同じような間違いは嫌というほど出てきます。何度も反復することで理解度が増していきます。

見落とした箇所は、
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・なぜ見落としたのか?
・どうしたら次は見つけることができるか?
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を考えてもう一度チャレンジします。

練習問題に対する考え方

最初は、校正記号の入れ方で戸惑うかもしれませんが、校正記号にとらわれず「間違っている箇所」「おかしいと思った箇所」があれば、自分の言葉でいいのでどんどん指摘していきます。何て書いていいかわからない場合は、おかしいと思う箇所に鉛筆で丸をしておくだけでも大丈夫です。

正しい校正記号を使うことは大切なことですが、それは本来の校正の目的ではありません。

まずは多くの間違いに触れることが大切です。校正記号はそれとともに自然と身に付いてきます(この本でしたらすぐに身に付きます)。

練習問題で見落としが多かったという方は、そこで落胆せず、次に見落とさないように努力すればいいだけです。最初のうちから慎重になりすぎることはありません。「練習で良かった」と思うぐらいの気持ちで大丈夫です。

校正練習帳1 校正記号を使ってみよう タテ組編

校正練習帳2 校正記号を使ってみよう ヨコ組編

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