![校正記号の詰める(ツメル)の使い方[字間・行間の詰め]](https://kousei.club/wp-content/uploads/2021/11/pack-in-proofreading-mark.jpg)
目 次
詰める(ツメル)の使い方[字間・行間の詰め]
※文章中の校正記号は『JIS Z 8208:2007(印刷校正記号)』を参考にしています。
1. 文字間の空白(スペース)を詰める<基本編>
▼ 詰める校正記号
横組みでは、文章の上につく場合「∧」を、文章の下につく場合「∨」を使用します。
文字間の空白(スペース)を詰める場合は「ツメ」でなく「ベタ」を使用します。ベタとは、文字間にアキがない状態のことをいいます。
「ベタ」は、文字間にアキのない状態を意味するので、
すなわち、文字間のアキを詰めるということになります。
※校正記号表に厳密にならうなら「ベタ」ですが、実際は「ツメ」でも十分伝わります。
1-1. 横書き 文字間を詰める
・詰める記号を上に付ける場合・下に付ける場合(※ベタの文字は省略可)

・空白が何文字分あってもこの記号一つで大丈夫です。

・複数箇所を詰める場合

1-2. 縦書き 文字間を詰める
■ 横書きと同様です。

2. 文字間の空白(スペース)を詰める<応用編>
▼ 詰めるけれども、ある程度のアキを残したい場合
例えば、
全角アキを二分アキ(半角アキ)にしたいときなど。
その場合は、「○○アキニ」や「アト〇〇ツメ」の指示を使います。
2-1. 横書き 文字間を詰める
■ 全角アキを二分アキにしたいときの例
※ここでは「二分」を使用していますが「半角」に置き換えても伝わります。
1.「〇〇アキニ」の指示は、どのようにしたいか修正結果を指示するものです。
■ 二分アキニの例

※「アキニ」の指示につられて「∨」としないように注意しましょう。
2.「アト〇〇ツメ」の指示は、現状のアキから、あとどれだけ詰めるかという指示になります。
■ アト二分ツメの例

※「アト〇〇ツメ」よりも、修正結果を明確に伝える「〇〇アキニ」のほうが伝わりやすいです。
【補足】
複数箇所のアキを調整したい場合

2-2. 縦書き 文字間を詰める
■ 横書きと同様です。

3. 行間を詰める:基本編
▼ 行間を詰める場合
行間に対しては、「ベタ」でなく「ツメ」を使用します。
3-1. 横書き 行間を詰める
・指示は、基本左側に書きますが、見やすければ右側でも問題ありません。
・ベタの指示と同様、何行分あってもアキは全部なくなります。

3-2. 縦書き 行間を詰める
■ 横書きと同様です。

4. 行間を詰める:応用編
▼ 詰めるけれども、ある程度の行間を残したい場合
「〇行ツメ」や「○行アキニ」の指示を使用します。
※何行分詰めるかの「〇行ツメ」よりも、修正結果を伝える「〇行アキニ」のほうが伝わりやすいです。
4-1. 横書き 行間を詰める
■ 1行ツメと1行アキニの例

4-2. 縦書き 行間を詰める
■ 横書きと同様です。


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