
「階段をおりる」「エレベーターをおりる」の漢字は【下りる】と【降りる】のどっち?
「おりる」は日常的によく使う言葉ですが、「下りる」と「降りる」のどちらを書くべきか迷うことがあります。
「階段をおりる」は「下りる」と書くのが一般的ですが、「降りる」と書くこともあります。一方、「エレベーターをおりる」は、乗っていたエレベーターから出ることを表すため、「降りる」と書きます。
この記事では、「下りる」と「降りる」の使い分けを分かりやすく解説します。
[記事作成にあたっては、以下の書籍・辞書・サイトを参考にしています]
『明鏡国語辞典』(大修館書店)
『新明解国語辞典』(三省堂)
『デジタル大辞泉』(小学館)
『広辞苑』(岩波書店)
『記者ハンドブック新聞用字用語集』(共同通信社)
1.「下りる」と「降りる」の基本的な違い
「下りる」は、坂道や階段などに沿って、下の方向へ進むことを表します。
一方、「降りる」は、乗り物から出ることや、高い所から床・地面などへ移ることを表します。
ただし、上から下へ移動する意味では両者が重なる場合もあります。どちらを使うかは、移動する経路に注目するのか、乗り物や高い所から離れる動作に注目するのかによって判断します。
2. 階段・坂・山などを通って下へ進む場合の「下りる」
「階段を下りる」は、階段という経路に沿って、上の階から下の階へ進むことを表します。この場合は、階段に沿って下方へ移動することが意味の中心です。
同じように、「坂を下りる」「山を下りる」「地下へ下りる」なども、下方への移動や経路に着目する場合は「下りる」と書きます。
「階段を降りる」「山を降りる」と書くこともできますが、高い所から下へ移る動作そのものに着目した表現です。
3. エレベーターや乗り物から出る場合は「降りる」
「エレベーターを降りる」は、エレベーターの中から外へ出ることを表します。ここで表しているのは、下の階へ移動することではなく、乗っていたエレベーターから出る動作です。
そのため、「電車を降りる」「バスを降りる」「タクシーを降りる」など、乗り物から外へ出る場合は「降りる」を使います。乗り物から出る動作は、必ずしも下方への移動を伴うとは限りません。
また、「脚立から降りる」「台から降りる」のように、高い所から床や地面へ移る場合も「降りる」と書きます。
4.「エレベーターで下りる」と「エレベーターを降りる」の違い
「エレベーターで下りる」は、エレベーターを利用して下の階へ移動することを表します。この場合は、下の方向へ進むことに着目しているため、「下りる」を使います。
一方、「エレベーターを降りる」は、到着後にエレベーターの中から外へ出ることを表すため、「降りる」を使います。
つまり、「エレベーターで下りる」は移動の方向に、「エレベーターを降りる」は乗り物から出る動作に、それぞれ焦点を当てた表現です。
おわりに
「下りる」は、階段や坂などの経路に沿って下の方向へ進む場合に使います。
「降りる」は、乗り物から出る場合や、高い所から床・地面などへ移る場合に使います。
「階段をおりる」は、「階段に沿って下へ進む」という意味では「階段を下りる」と書くのが一般的です。「エレベーターをおりる」は、乗っていたエレベーターから出ることを表すため、「エレベーターを降りる」と書きます。










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