コロン(:)とセミコロン(;)の使い方

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コロン(:)とセミコロン(;)の使い方

日本語に読点(、)や句点(。)があるのと同様に、英文にも記号として、コロン(:)やセミコロン(;)、ピリオド(.)があります。ピリオドは句点と同じ文末につける記号。では、コロンやセミコロンはどのようにして使われるのでしょうか。

この記事ではコロンやセミコロンの意味や働き、使い方について例文を交えてわかりやすく解説しています。また、日本語内で使用される一般的なコロンやセミコロンの使い方もあわせて紹介しています。

1. コロン(:)とセミコロン(;)の意味

コロンやセミコロンは、ともに欧文の記述記号の一つで、2文の意味の切れ目に置かれるものです。会話の中ではコロン、セミコロンの部分で一呼吸の間が入ります。

文章内での書き方は、コロンとセミコロンとも、それぞれの後ろに半角スペースが必要になります。

コロンの意味

   コロンとセミコロンの使い方 

コロンは前の文の定義、説明または具体的な例を示す際に使用されます。

例えば、Aの文とBの文がある場合、「A : B」と使用されると、Aの文がメインで、Bは補足として追加の意味を表すことになります。

日本語にすると、コロンは「つまり」「すなわち」「例えば」と訳され、後に続くBの文でAの文の内容をより詳しく表現することが可能になります。

・コロン  →「つまり」「すなわち」「例えば」etc.

また、コロンは対話分で発言内容を表すときにダブルクォーテーションマーク(“ ”)の前に置き、誰の発言かわかるように表示する方法もあります。

② セミコロンの意味

  コロンとセミコロンの使い方

セミコロンは記号の通り、ピリオドとカンマの中間的な働きをします。つまり、文の区切りの強さは次のような感じです。

・カンマ( , )   セミコロン(;)   ピリオド( . )

意味があるAとBの2文をセミコロンでつなぎ、「A ; B」の形にすると、2文の関係性を伝えられ、カンマの接続よりもインパクトの強い文になります。日本語にすると「なので」「だけど」「一方」と、AとBの文の内容に因果関係、対比などの意味を表現できます。

・セミコロン  →「なので」「だけど」「一方」etc.

2. コロン(:)とセミコロン(;)の使用例

① コロンの使用例

  コロンとセミコロンの使い方 

1. 一般的な使用例 「説明」

I have three brothers: Bob, John, Ted.
(私は3人の兄弟がいます。つまりボブとジョンとテッドです。)

I know the reason why he was late for school: oversleep.
(私は彼がなぜ学校に遅刻したか知っています。つまり寝坊です。)

2. その他の使用例 「具体例」

I like Japanese food: udon, sushi, sukiyaki,
(私は和食が好きです。例えば、うどん、寿司、すき焼きです。)

3. その他の使用例 「セリフ」

Mary: What’s your favorite color?
Bill: I like red.
(メアリー「あなたは何色が好き?」)
(ビル「僕は赤が好きだよ。」)

② セミコロンの使用例

  コロンとセミコロンの使い方

1. 一般的な使用例 「だから」

It was fine yesterday; I went to the park.
(昨日は良い天気だった。だから私は公園に行った。)

I was exhausted; I went to bed early.
(私はひどく疲れていた。だから早く寝た。)

2. その他の使用例 「一方」

I went to the library; Sally went to the museum.
(私は図書館へ行った。一方、サリーは博物館へ行った。)

3. その他の使用例 「セミコロンとカンマのミックス」

いくつかの情報を並べるときに、すべてカンマを使うと区切りがわかりにくくなるときにも使います。ここでは国名の区切りでセミコロンを使用しています。

We have players from Tokyo, Japan; Rome, Italy; London, UK.
(私達の選手は日本の東京、イタリアのローマ、イギリスのロンドンから来ています)

3. 記号として使われるコロン(:)とセミコロン(;)

日本語の文章内では、コロン(:)やセミコロン(;)は記号として使われることがよく見られます。記号として使われる場合は、後ろの半角スペースを入れるルールはありません。また半角、全角のどちらも使用されます。

 コロンとセミコロンの使い方

1. 時刻

時刻を表すとき、デジタル表示の場合にコロン(:)が使われます。

 午前10時20分  →  10:20
 午後11時40分  →  23:40

2. 比の表示

比率を表す際の記号として、コロン(:)が使用されます。

 a : b=2:3

日本語ではコロン(:)を「対(たい)」と呼び、英語では「to」と呼びます。つまり、日本語で2:3は「に、たい、さん」と読み、英語での読みは「two-to-three」となります。

3. URL、メールアドレス、電話番号など

WebサイトのURLやメールアドレス、電話番号、その他の情報を表示するときに、コロン(:)を入れて後に続けます。

 https://
 mail:
 TEL:
 営業時間:
 住所:

4. 専門分野

コンピュータのプログラミングでは、終わりを表示するときにセミコロン(;)を使います。

 createElement("script");

また数学では関数の引用リストで、セミコロン(;)を使って変数を区切ります。

5. 顔文字

英語圏で一般的に用いられる顔文字は、コロン(:)とセミコロン(;)を含め、様々な記号を組み合わせて作られています。右へ90度傾けると表情になっています。

 ;-)  :)  :D  >:-  :( 

日本語で使用される顔文字にも、涙や汗の代わりにセミコロンがよく使用されます。

 (-_-;)  (^_^;)   ┐(´~`;)   (;_;)

おわりに

以上、英文におけるコロンとセミコロンの意味や使い方、日本語の文章での一般的な使用例を紹介しました。

英文では主にコロンは「説明する」、セミコロンは「つなぐ」という働きがあり、日本語の文章では、様々な場面で記号として使われていることがわかります。

コロンとセミコロンは英語からの記号ですが、日本語の文章内にも浸透していることがわかります。英語の理解として、身近な記号として、うまく文章に取り入れていきましょう。