校正・校閲の単価や料金相場~外注時の見積もりまで

校正・校閲の単価や料金相場~外注時の見積もりまで

1:派遣社員・校正会社の出張校正の時間単価

派遣社員、校正会社から校正スタッフに来てもらう出張校正の時間単価(時給)は、
都内だとおおよそ『 2500±150円 』です。

これ以上の時間単価のところもあります。
人材不足によって、年々単価は上がってきています。

また、単価は地域によって大きく変わってきます。さらに、校正スタッフの経験年数やキャリア、かかる交通費によっても変わってくる場合があります。

当然ですが、上記の金額は派遣会社や校正会社にお支払いする時間単価です。来てもらう校正スタッフの方の時間給ではありません。

派遣会社や校正会社のおおよそのマージン率は、25%~35%になるので、
2500±150円 』から25%~35%を引いた金額が校正スタッフの方に支払われるということになります。

校正費は安いほうがいいと考えるのは、発注側からしてみれば当然ですが、あまりにも時間単価やページ単価の低い会社があれば、正直敬遠したほうがいいでしょう。

特別な事情(初めての取引など)で金額を低く設定するのは例外ですが、校正・校閲は「安かろう悪かろう」が当てはまる職種です。

2:校正専門会社に発注するときの相場

校正の専門会社に直接原稿や校正ゲラを持ち込んで校正を依頼する場合です。
※派遣会社は、校正をする受け皿を持っていませんので除いています。

校正会社内で校正をしてもらうとき

・原稿やゲラをデータで送るなら、出力費用が別途掛かります。
※数ページだと知れてますが、大量のページの出力となるとそれなりの費用を支払う必要があります。

・原稿やゲラを配送するなら、別途バイク便・自転車便などの費用(往復)がかかります。

ですが、校正スタッフに来てもらう出張校正よりは、若干支払う金額は安くなる傾向にあります。

理由は色々ありますが。
・校正会社は、自社内のコントロールのもと校正作業をスムーズに進めることができるので早く校正を仕上げることができます。早く終わった分、支払う金額も少なくなるということがあります。
出張校正の場合、例え仕事が早く終わったとしても、当然一日分の最低保障金額を支払う必要があります。それが校正会社への持ち込みだとありません。仕事に掛かった分だけの金額を支払うだけで済みます。

・また、出張校正を嫌がる校正スタッフもいるので、校正会社はそういうスタッフを活用できます。端的に言えば、リソースをフルに活かせるということです。

他にも、細かな理由はありますが、直接持ち込んで校正を依頼することは、校正会社にも大いにメリットがあるので、若干ですが金額は安くなる傾向にあります。

そのため、
・社内に校正をコントロールできる人材がいない
・校正者が作業できる環境の整ったスペースを確保できない
という場合は、直接校正会社へ依頼するほうがよいでしょう。

※発注費用の算出は、次の項目の「2:見積もりの出し方」参照

校正・校閲のページ単価~見積もり

1:ページ単価

ページ単価は、原稿内容・作業内容に大きく左右されるので、一概にこれと決められないのが現状です。一番は依頼する校正会社に見積もりをお願いすることです。


校正の見積もりを自分で出せない場合でも、
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・校正物のジャンル
・総ページ数
・1ページ当たりの文字量
・赤字の量
・原稿内容
・作業項目
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などを、校正会社に伝えると大まかな見積もりは出してくれます。

2:見積もりの出し方

 見積もりの概算での出し方

考え方としては、前述した時間単価をベースに考えるのがいいでしょう。
まず、依頼する校正物を校正するのに、自分なら1時間で何ページぐらい校正できるかを算出します。


例えば、
1時間で校正できる枚数が5ページとして、
校正を依頼するものが総100ページとした場合。

2500円/時間 ÷ 5p/時間=500円
これで、1ページあたりの単価が500円とわかります。

ページ単価が500円とわかったので、
100p×500円=50,000円 となります。


これはあくまで概算です。
校正費用は、原稿内容や作業内容によって変動します。作業を進めていく中でイレギュラーなことが発生すれば、金額が大きく跳ね上がる可能性もあります。

さらに、精度の高い見積もりを求めるなら

赤字の量(校閲なら文字量)によって「大」「中」「小」の三段階にわけます。
「大」「中」「小」をそれぞれ1枚だけ、スキャンしてPDFにします。

それに加えて、「大」「中」「小」が各何ページあるのかを明記して、校正会社に見積もり依頼メールをします。

例えば、
総100ページの校正を依頼する場合
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赤字の量「大」は、50ページ
赤字の量「中」は、20ページ
赤字の量「小」は、30ぺージ
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そうすると、「大」「中」「小」、それぞれのページ単価を出しくれます。これだけでも精度のいい見積もりがもらえます。

校正費用が決められているなら

校正費用があらかじめ決まっている場合、最低限ここまでの校正作業をしてほしいと言えるようにしておきましょう。

作業内容は絶対に聞かれます。作業内容を言えるかどうかは、校正の作業項目を把握しているかどうかによります。

作業項目がわからないなら、
『予算内でどこまで校正してもらえるのか』を、校正会社に相談しましょう。

予算を伝えれば、大抵の校正会社はそれに応じた作業メニューを提案してくれます。

例えば、
「この予算なら校正(赤字の確認)だけしかできません。」
「誤字脱字の確認はできますが、表記ゆれの確認やファクトチェックはできません」
などといった感じです。

値下げ交渉するというのも一つの手ですが、
本来なら労働の対価として誰かが得られるはずの適正な利益を削るわけです。あまり軽はずみな値下げ交渉は避けたほうがよいです。

それよりも、予算内で品質を維持できる可能な術を選択する(もしくはその手段を考える)ことのほうが、将来の自分のためになります。

安易な値下げは負のスパイラルに陥るのであまりおすすめしません。

予算オーバーに備える

校正会社に見積もりをもらい、金額もOKがでて、いざ仕事になったとしても、
作業を進めて行く中で、進捗が悪かったりイレギュラーな事態が発生することもあります。
特に新規案件などは要注意です。

そのため、
・想定していた予算を超えてしまいそう
・イレギュラーな作業が発生した
という場合は、すぐに連絡してもらうようにしましょう。

仕事を丸投げしていると、自分が想定していた何倍もの請求が後からくることもあるので、くれぐれも注意しましょう。