![傍点・圏点(文字を強調する記号)と下線・傍線の使い方[校正記号]](https://kousei.club/wp-content/uploads/2020/10/Symbols-to-emphasize-in-proofreading.jpg)
目 次
傍点・圏点/下線・傍線(文字を強調する記号)[校正記号]
▼ 傍点(ぼうてん)・圏点(けんてん)について
傍点・圏点は、文章中で文字を強調したり注意をひいたりするときに使われる記号です。傍点と圏点は同じ意味になります。どちらを使用しても問題ありません。また、文字の脇に点を打つことから、脇点(わきてん)ともよばれます。
傍点(圏点)の種類
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傍点(圏点)の使用例
横組みでは文字の上部、縦組みでは文字の右わきに記号がつけられます。
・横組み


・縦組み

▼ 下線・傍線(ぼうせん)について
下線・傍線も、傍点同様、文字の強調や注意を引くために使用されます。横組みでは下線、縦組みでは傍線と呼び分けます。
下線・傍線の使用例
・横組み(下線)

・縦組み(傍線)
1. 傍点(圏点)と下線の校正記号[横組み]
※文章中の校正記号は『JIS Z 8208:2007(印刷校正記号)』を参考にしています。
▼ 傍点(圏点)と下線の校正記号
【横組みの場合】
傍点(圏点)の校正記号
1. 文字数が少ないとき

2. 文字数が多いとき

下線の校正記号

2. 傍点(圏点)と下線の赤字の入れ方
▼ 傍点(圏点)と下線の校正記号の使い方
【赤字例1】
傍点(圏点)を個別に指示

【赤字例2】
傍点(圏点)を複数に指示

【結果】
【気をつけたいところ】
下線の指示は、線の位置が曖昧にならないように注意します。
【良い例】 
【悪い例】 
3. 傍点(圏点)と下線の指示(応用編)
傍点(圏点)や下線の指示は、行間が狭いとき指示を書き込むスペースがないこともあります。
無理に指示を入れても、文字が小さくなったり、文字がつぶれたりすることがあります。その場合は、引出し線で指示するのが適切です。
▼ 行間が狭くて赤字を書くスペースがないとき

下線の指示は、文字で「下線」と入れれば意味が通じやすいですが、「圏点」という語は使用頻度が高くなく知らない方も多いと思います。
上の赤字で「圏点」でなく「傍点」を使っているのは、Wordでは「傍点」が使われているため、比較的意味が通じやすいからです。
さらに「傍点」自体も意味が通じない恐れもあるので、念のため「・・・・」の記号も入れています。
どの指示を使うかは自由ですが、第三者が見て伝わりやすいものを第一に選択します。ご自身の制作環境に合わせて調整してください。
・Wordでの「傍点」の設定画面
フォントの設定画面から、傍点の種類が選択できます。

4. 傍点(圏点)と傍線の校正記号[縦組み]
▼ 傍点(圏点)と傍線の校正記号の使い方
【縦組みの場合】
傍点(圏点)の校正記号

傍線の校正記号

※縦組みも横組みも校正記号の使い方は同じです。
※記事内の例文は、青空文庫:谷崎潤一郎の『細雪』より使用いたしました。



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