校正記号:中黒(中点)の全角・半角の使い方

校正記号:中黒(中点)の意味と全角・半角の使い方

1:中黒(なかぐろ)の意味や使用方法

中黒は、約物の一つで〈区切り記号〉に分類されます。区切り記号には、句読点やコロン、セミコロンなどがあり、それらと同じ分類になります。また、中黒は、中点(なかてん)や中ポツとも呼ばれます。

文章内での使い方としては、単語を並列するときや 外国人の姓名の区切り、縦書き時には小数点などとして用いられます。

1.単語の並列

中黒「・」を使用した場合、読点「、」よりも一つの塊である意味合いが強くなります。そのため、並列する語は、同じカテゴリーに属するものが多いです。

使用例

・都市名と都市名

 校正の中黒と中点の意味と使い方

・果物と果物

 校正の中黒と中点の意味と使い方

相応しくない例

・都市名と果物

 校正の中黒と中点の意味と使い方

2.外国人の姓名の区切り

 校正の中黒と中点の意味と使い方

3.縦書き時の小数点(左が全角·右が半角)

 校正の中黒と中点の意味と使い方

基本は全角ですが半角も許容です。見た目を考慮して、半角が選ばれることも多いです。

4.その他の使用例1(三点リーダーや二点リーダーの代わり)

中黒は、三点リーダーや二点リーダーの代わりに使用されることもあります。誤用というよりも、くだけた文章などでは、見た目を考慮して意図的に使用されていることがあります。

以下は同級同フォントですが、見た目はかなり違ってきます。


・三点リーダー

 校正の中黒と中点の意味と使い方

・半角中黒で三点リーダーを代用した場合

 校正の中黒と中点の意味と使い方

・全角中黒で三点リーダーを代用した場合

校正の中黒と中点の意味と使い方

文中での使用を見ると印象がガラリと変わります。

 りんごが食べたい ……
 りんごが食べたい ・・・
 りんごが食べたい ・・・

※三点リーダーは2つセットで使用されるのが一般的です。

5.その他の使用例2(ビュレットの代わり)

箇条書きの際の行頭記号に中黒が使用されていることがあります。正式には、箇条書きの行頭は「ビュレット」の記号を使用します。中黒と非常によく似た形状のものです。

ビュレットは環境依存文字であり一般的でないため、中黒で代用されることも多いです。


・ビュレット

校正の中黒と中点の意味と使い方

・半角中黒

校正の中黒と中点の意味と使い方

・全角中黒

校正の中黒と中点の意味と使い方

6:中黒の校正記号

校正記号の中黒
左が全角・右が半角で、四角の形状を変えて指示を入れます。
縦書き・横書きともによく使用され、全角・半角どちらの体裁もよく見られます。

7:辞書での中黒の定義

1.小学館 デジタル大辞泉

 記号活字の「・」。縦書きの小数点、同種のものの並列の区切りなどに用いる。中点(なかてん)。


2.印刷関係用語集

 点「・」のこと。天地左右の中央に位置することから。

8:中黒の全角・半角の入力の仕方

1.全角中黒の打ち方

 全角入力のモードで「め」のキーを入力します。

 校正の中黒と中点の意味と使い方


2.
半角中黒の打ち方

 全角入力のモードで「め」のキーを入力し「F8」を選択します。


3.
「なかぐろ」や「なかてん」と入力して変換しても表示されます。

2:全角中黒の赤字の入れ方

※文章中の校正記号は『JIS Z 8208:2007(印刷校正記号)』を参考にしています。

 全角中黒の赤字の入れ方

 左:中黒へ訂正  右:中黒の挿入

校正記号の中黒

【結果】

校正記号の中黒

【補足】

・中黒の指示は、句読点とは違い直接文に入れることはしません。

校正記号の中黒

3:半角中黒の赤字の入れ方

 半角中黒の赤字の入れ方

・中黒を囲う四角を細長くし、文字で「二分」と添えます。

 左:中黒へ訂正  右:中黒の挿入

校正記号の中黒

・「二分」は「半角」に置き換えても伝わります。

校正記号の中黒

【結果】

校正記号の中黒

4:中黒の体裁を訂正する

中黒の体裁を訂正

・全角中黒を半角中黒にしたい場合とその逆です。(全角 ⇔ 半角)

 左:半角を全角に  右:全角を半角に

校正記号の中黒

【結果】

校正記号の中黒

【補足1】

・全角を半角にするには、次のように指示することもできます。

校正記号の中黒

【補足2】

・実際の現場では次のような指示も見かけます。

  校正記号の中黒

補足2の指示でも十分通じますが、文字への訂正指示と間違えて「全角」や「半角」の文字に直される可能性も考えられます。そのため、「全角ニ(全角に)」や「全角にスル」などで指示しておくほうがよいです。

5:中黒の赤字の入れ方:応用

中黒は、縦書き横書きにかかわらずよく見られます。そのため、赤字を入れるときに少し注意しなければいけない場面があります。

例えば、半角の中黒が続く文に、全角の中黒を入れたいとき

【A】【B】のように訂正したい場合です。

【A】

校正記号の中黒

【B】

校正記号の中黒

この場合、全角中黒を入れる校正記号だけだと、修正側が気を利かせて、既にある文中の中黒と体裁を揃えて、半角の中黒で入れてくることがあります。

そのため、このような場合はあえて「全角」と補足するようにします。

校正記号の中黒

基本的に、記号類は見間違えやすいものが多いです。中黒だけでなく、スラッシュやダーシなどもそうです。

そのため、赤字を入れる際に文字を常に補足するようにしておけば、赤字を見る側に誤解を与えずにすみます。ムダな修正ミスも防ぐこともできます。

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