縦書きでコロン(:)はどう使う?記号の向き・置き換えルール解説

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縦書きでコロン(:)はどう使う?記号の向き・置き換えルール解説

横書きで使うコロン(:)は、縦書きでそのまま使うと不自然に見えることがあります。そのため、縦書きでは使う場面に応じて、主に次の3つの方法を使い分けます。

1. 回転した形で使う
2. 日本語に置き換える(「時」「分」「対」など)
3. 縦中横にする

縦書きでコロンを使う場合、まず考えたいのは、コロンを90度回転した形で扱う方法です。横書きのコロンを縦書きにすると、点が横に二つ並んだような形になります。

 vertical-writing-colon-usage

見た目は二点リーダー「‥」とほぼ同じですが、縦書き用のコロンとは別の記号です。

この記事では、この回転したコロンの使用を軸に、置き換え例を紹介します。

1. 回転したコロンの使用が自然な場面

回転したコロンは、コロンの「区切る」という役割をそのまま残したい場合に向いています。

① 注記・注意書きで使う場合

「注意:」「注:」「件名:」のような短い見出しでは、回転したコロンが自然になじみます。

■ 横書き「注意:火気厳禁」を縦書きに

 vertical-writing-colon-usage

■ 横書きの「件名:品質ガイドライン資料」を縦書きに

 vertical-writing-colon-usage

コロンがあることで、「ここから内容が始まる」という区切りが伝わりやすくなり、縦書きでも回転したコロンを使うことで意味が伝わります。

② 話し手の名前とセリフを区切る場合

台本や対話文で、話し手の名前とセリフを区切る場合に、コロンが使われることがあります。

■ 横書きの「一郎:こんにちは」を縦書きに

 vertical-writing-colon-usage

コロンの役割が「話し手の名前」と「セリフ」の区切りとして明確です。 そのため、縦書きでもコロンを使用する場合がよく見られます。ただし、小説や一般的な会話文では、コロンを使わずにカギ括弧で表すほうが自然な場合もあります。

 vertical-writing-colon-usage

台本や議事録、インタビュー記事では回転したコロンを使い、小説的な文章ではカギ括弧を使う、というように使い分けると効果的です。

2. 日本語に置き換えたほうが読みやすい場面

③ 時刻では「時」「分」に置き換える

時刻を表す「10:30」 のような表記では、コロンを回転させるよりも、コロンを「時」「分」に、数字を漢数字に置き換えるほうが縦書きになじみます。

■ 横書きの「開始は10:30です。」を縦書きに

A コロンを回転

 vertical-writing-colon-usage

数字の形をそのまま残したい場合は縦中横を使う方法もありますが、「10:30」だと横に広がりすぎてバランスが悪くなります。

B 縦中横

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数字を活かしたい場合は、数字を縦中横にしてコロンを回転させる方法もあります(例1)。ただし、この場合もコロンを「時」「分」に置き換えたほうが読みやすくなります(例2)。

C 縦中横 +「時・分」

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D 漢数字 +「時・分」

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④ 比率・スコアでは「対」に置き換える

比率やスポーツのスコアでも、「3:2」 のようにコロンはよく使われます。数字の見た目を保ちたい場合や、資料として表記を崩したくない場合には、回転したコロンが向いています。

■ 横書きの「結果は3:2だった。」を縦書きに

A コロンを回転

 vertical-writing-colon-usage

B 縦中横

 vertical-writing-colon-usage

一方、一般的な縦書き文章として自然に読ませたい場合は、コロンを「対」に置き換えるのがおすすめです。数字も漢数字にすると、さらに読みやすくなります。

C 縦中横 +「対」

 vertical-writing-colon-usage

D 漢数字 +「対」

 vertical-writing-colon-usage

おわりに

縦書きでコロンを扱う場合、注記・見出し・発言者の名前とセリフを区切る場合のように「区切り記号」として働いている場面では、コロンを回転した形で使っても文章に自然になじみます。

一方で、時刻や比率、スコアのようにコロンの意味が決まっている表記では、コロンを残すよりも「時・分」 や「対」に置き換えたほうが読みやすくなります。

縦書きでコロンを使うかどうかは、読みやすさと見た目のバランスを考慮して判断しましょう。