「回り」と「周り」の違いとは?意味・使い分けを例文解説

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「回り」と「周り」の違いとは?意味・使い分けを例文で解説

「まわり」を漢字で表記する場合、主に「回り」または「周り」が使われます。ただ、「周回」という熟語があることからも分かるように、この2つの漢字の意味には重なる部分も多く、使い分けに迷う場面があるのではないでしょうか。

この記事では「回り」と「周り」の使い分けについて、実際の用例をあげて解説します。

1.「回り」と「周り」の使い分け方

これらの漢字の使い分けは、基本的には「回り」を使い、「囲」「辺」などと言い換えられるときは「周り」を使うと考えると判断しやすいです。

「まわり」という語の主な意味を以下にあげますので、上記の原則を踏まえて、それぞれ「周り」と「回り」のどちらが適切か考えてみてください。

まわること。まわり方。回転。
例:頭のまわりが早い。

作用が及ぶこと。行き渡ること。
例:火のまわりが早くて、逃げるのが精いっぱいだった。

ものの外側の縁の部分。ものを囲んでいる部分。
例:池のまわりを散策する。

そのものの近くの部分。
例:まわりの人の助けを借りる。

一定の範囲を順に巡ること。
例:親戚のところへ年始まわりに行く。

ある地点を経由していくこと。
例:北極まわりの航路でヨーロッパへ行く。

<解答

は「池の周囲を散策する」、は「周辺の人の助けを借りる」と言い換えることができるので、「周り」という表記が適切です。

一方、①②⑤⑥はいずれも、「周囲」「周辺」と言い換えると不自然になるので、「回り」を使います。

頭の回りが早い。
火の回りが早くて、逃げるのが精いっぱいだった。
池の周りを散策する。
周りの人の助けを借りる。
親戚のところへ年始回りに行く。
北極回りの航路でヨーロッパへ行く。

2. 「周り」と「回り」との使い分け練習問題

同様に、次の文例のうち「周り」と表記できるものを選んでください。

a. 地球は太陽のまわりを回っている。
b. 疲れているのか、酒のまわりが早い。
c. まわりの反対を押し切って実行する。
d. 気分転換に近所を一まわりしてくる。

<解答
ac

aは「太陽は地球の周囲を回っている」、cは「周囲の反対を押し切って実行する」と言い換えられるので、「周り」と表記できます。

bdは「周囲」「周辺」とは言い換えられないので、「回り」を使います。意味合いとしては、bは「②作用が及ぶこと。行き渡ること」を、dは「回転」を、それぞれ表しています。

a. 地球は太陽の周りを回っている。
b. 疲れているのか、酒の回りが早い。
c. 周りの人々の反対を押し切って実行する。
d. 気分転換に近所を一回りしてくる。

3.「身の回り」と「身の周り」はどちらが正しい?

なお、「身のまわり」という語については「身の周辺」と考えると「周り」が適切なようにも思われますが、国語辞典類では「身の回り」として立項されていることが多いようです。

『明鏡国語辞典』(大修館書店)のように「身の周り・身の回り」の両方を立項している辞書もあるので、どちらを使っても誤りとは言えませんが、特にこだわりがないなら慣用的な表記として「身の回り」とするのが無難でしょう。

おわりに

「回り」と「周り」で迷ったときは、「周囲」「周辺」と言い換えられるかどうかを基準にすると判断しやすくなります。言い換えられる場合は「周り」、回転や作用の広がり、巡回、経由などを表す場合は「回り」が基本です。

ただし、「身の回り」のように慣用的な表記が定着している語もあります。機械的に判断するのではなく、語句ごとの用例も辞書で確認しながら、文脈に合った表記を選びましょう。