目 次
AIに文章の校正を依頼する[無料で使えるAI校正ツールの比較]
「AIの校正ってどれぐらい使えるんだろう?」
「どのAIツールがいいんだろう?」
と思う方も多いと思います。
そこで以下のAIを使って文章校正の精度を検証してみました。
・ Copilot(Microsoft)
・ ChatGPT-4 と 3.5(OpenAI)
・ Gemini(Google)
ただこれらのツールは、校正専用のツールではないので、比較対象のために「SHODO(ショド―)」(AI校正ツール_無料版)、「Wordの文章校正機能」も加えています。さらに、「Just RIGHT!7 Pro(有料版)」も加えて検証しています。
▼ 以下の7つでの検証です。
1. Copilot(Microsoft)
2. ChatGPT-4(OpenAI)
3. ChatGPT-3.5(OpenAI)
4. Gemini(Google)
5. SHODO(ZenProducts Inc.)
6. Word
7. Just Right!7 Pro(JustSystems)
※ChatGPTはバージョンごとにわけて検証しています
・「Copilot」「ChatGPT」「Gemini」は無料で使えますが使用上限があります。
・検証は2024年6月2日時点のものです。AIでの校正結果は日々変動します。使用日時によって記事内の検証結果と相違が出るかもしれません。
AIに依頼する問題文×5問
校正の精度の検証にあたっては、短文と長文、よくある誤字脱字、同音語などの間違いをちりばめた問題を使用しています。
以下の5つの問題文をAIに送り、どれだけ誤りを見つけることができるかで検証しています。全部で20個の誤りがあります。
▼ 検証問題(全5問)
※赤が誤り、青が正解
<問題文1>
↓
<問題文2>
↓
<問題文3>
↓
<問題文4>
↓
<問題文5>
❶ いづれ → いずれ
❷ こじんまり → こぢんまり
❸ 実積 → 実績
❹ ほうばる → ほおばる
❺ 閉じの引用符「 ” 」の抜け
❻ シュミレーション → シミュレーション
❼ 身を持って → 身を以って(身をもって)
❽ 少しづつ → 少しずつ
❾ 店鋪(※常用外)→ 店舗
検証に使うAIサイト[Copilot][ChatGPT」「Gemini]
登録が必要なものありますが、使用方法は簡単で誰でも直感的にできます。
■ Copilot(Microsoft)
> Copilot(Microsoft)
使い方:【より厳密に】を選択し、赤枠内に質問を入力
■ ChatGPT(OpenAI)
> ChatGPT
使い方:赤枠内に質問を入力
ChatGPTのバージョンが、4か3.5かわからない場合は、ChatGPTに「あなたのバージョンは、3.5ですか?」と質問してください。3.5の場合は「はい、正しいです。私はGPT-3.5アーキテクチャをベースにしています。」、4の場合は「私はGPT-4アーキテクチャに基づくバージョンのChatGPTです。」と答えてくれます。
■ Gemini(Google)
> Gemini(Google)
使い方:赤枠内に質問を入力
1. <問題文1>のAIによる校正
▼ 次の質問をAIに投げかけます。
以下の文章の誤りを指摘してください。
「私の犬が、隣の家の芝生で寝ていいる。」
※質問の文章は他の表現でも大丈夫ですが、「以下の文章を校正してください。」だと誤りを修正した文章のみが返ってくる場合があります。今回は個別に誤りを指摘してもらいたいので、このような表現にしています。
▼ 以下、AIからの返答 ※太字はこちらで設定しています。
文章中の「寝ていいる」は誤りです。正しくは「寝ている」になります。
したがって、正しい文章は「私の犬が、隣の家の芝生で寝ている。」となります。
誤り:
- 「寝ていいる」
正しい表現:
- 「寝ている」
修正後の文章: 「私の犬が、隣の家の芝生で寝ている。」
指摘されるべき誤りは、「いいる」です。正しい形は「いる」です。「寝ている」が正しい文法です。
したがって、修正された文は次のようになります。「私の犬が、隣の家の芝生で寝ている。」
以下の文章の誤り
指摘箇所
・「寝ていいる」
◦この表現は「いる」の二重表現です。正しくは「寝ている」となります。
修正案
「私の犬が、隣の家の芝生で寝ている。」
・「SHODO」「Word」「Just Right!7」は、指摘結果のみ表示しています。
※「SHODO」は、おかしいと思われる箇所に赤やオレンジの下線が表示されます。
※「Word」は、おかしいと思われる箇所に赤の波線、青の二重線が表示されます。
※「Just Right!7」は、おかしいと思われる箇所が、赤や青、紫色などでハイライト表示されます(色は任意に変更可能です)。
<問題1>の校正結果一覧
すべてのツールが誤りを見つけています。
■ 比較結果
2. <問題文2>のAIによる校正
▼ 次の質問をAIに投げかけます。
以下の文章の誤りを指摘してください。
「私な日課は、犬と散歩していることです。。」
▼ 以下、AIからの返答
文章中に2つの誤りがあります。まず、「私な日課」は誤りで、「私の日課」が正しい表現です。また、文末の「。。」は不適切で、「。」が適切です。
したがって、正しい文章は「私の日課は、犬と散歩していることです。」となります。
誤り:
- 「私な」は「私の」が正しいです。
- 「散歩していること」は「散歩すること」が適切です。
- 文末の「。」が重複していますので、一つの「。」にします。
修正後の文章: 「私の日課は、犬と散歩することです。」
指摘すべき誤りは、文末の二重の句読点です。「です。。」のように、二つの句読点が連続しています。正しい文では、文末には一つの句読点が使用されます。
したがって、修正された文は次のようになります。「私の日課は、犬と散歩していることです。」
以下の文章の誤り
指摘箇所
・「私な」
◦「私な」は誤った表現です。正しくは「私の」となります。
・「散歩していることです。」
◦この文は主語と述語が一致していません。正しくは「犬と散歩することです。」となります。
・「。。」
◦句読点の使い方も間違っています。正しくは「。」となります。
修正案
「私の日課は、犬と散歩することです。」
<問題2>の校正結果一覧
ChatGPT-4とGeminiだけが全問正解です。
■ 比較結果
3. <問題文3>のAIによる校正
▼ 次の質問をAIに投げかけます。
以下の文章の誤りを指摘してください。
「近所の講演には、綺麗な鼻がたくさんある。」
▼ 以下、AIからの返答
文章中の「近所の講演には、綺麗な鼻がたくさんある。」は意味が不明確です。「講演」は一般的にはスピーチやプレゼンテーションを指し、「鼻」は人間や動物の顔の一部を指します。これら二つの単語は通常一緒に使われません。
文章の意図によりますが、もし近所の公園に美しい花がたくさんあると言いたいのであれば、「近所の公園には、綺麗な花がたくさんある。」となります。
誤り:
- 「講演」→「公園」
- 「鼻」→「花」
修正後の文章: 「近所の公園には、綺麗な花がたくさんある。」
指摘されるべき誤りは、「綺麗な鼻がたくさんある」です。文脈からすると、おそらく「綺麗な女性がたくさんいる」という意味だと思われます。したがって、修正された文は次のようになります。「近所の講演には、綺麗な女性がたくさんいる。」
以下の文章の誤り
指摘箇所
・「綺麗な鼻がたくさんある。」
◦この表現は意味が分かりません。おそらく、「綺麗な人がたくさんいる」という表現を意図したと思われます。
修正案
「近所の講演には、綺麗な人がたくさんいる。」
<問題3>の校正結果一覧
■ 比較結果
3のChatGPT-3.5と、4のGeminiは、誤りを個別に指摘しているのではなく、文章自体がおかしいという返答のため「▲(0.5点換算)」にしています。
6のWordは、「公園」へするという指摘でなく、「講演」が間違いやすい同音語としての指摘でありアバウトな説明なため、これも「▲」にしています。
4. <問題文4>のAIによる校正
▼ 次の質問をAIに投げかけます。ここから難易度が上がります。
以下の文章の誤りを指摘してください。
「こんにちわ。今朝、蜜柑、を食べられましたv。明日は、京都を行きます。」
▼ 以下、AIからの返答
文章中にいくつかの誤りがあります。まず、「こんにちわ」は「こんにちは」が正しい表現です。次に、「今朝、蜜柑、を食べられましたv」の部分で、「、」の位置と「v」は不適切です。正しくは「今朝、蜜柑を食べました。」となります。最後に、「明日は、京都を行きます」の部分ですが、「を」ではなく「に」が適切です。
したがって、正しい文章は「こんにちは。今朝、蜜柑を食べました。明日は、京都に行きます。」となります。
誤り:
- 「こんにちわ」→「こんにちは」
- 「蜜柑、を」→「蜜柑を」
- 「食べられましたv」→「食べました」 (この文脈では「食べられました」は不自然です。また、不要な「v」を削除します)
- 「京都を行きます」→「京都に行きます」
修正後の文章: 「こんにちは。今朝、蜜柑を食べました。明日は、京都に行きます。」
指摘すべき誤りはいくつかあります。
- 「こんにちわ」は、「こんにちは」と正しく書きます。
- 「蜜柑、を食べられましたv」の部分で、句読点の位置と「v」が不適切です。「v」は顔文字のように見えますが、正確な意図が分かりません。また、「蜜柑、を食べられました」の部分に「v」は不要です。「蜜柑を食べました」となります。
- 「明日は、京都を行きます。」の部分で、「行きます」の直前には「に」が必要です。「行く」動詞には、「に」が接続されるのが一般的です。
したがって、修正された文は次のようになります。
「こんにちは。今朝、蜜柑を食べました。明日は、京都に行きます。」
以下の文章の誤り
指摘箇所
・「こんにちわ」
◦「こんにちわ」は誤った書き方です。正しくは「こんにちは」となります。
・「蜜柑、を食べられましたv」
◦この文は句読点の使い方と、助詞の使い方に誤りがあります。正しくは「ミカンを食べられました。」となります。
・「明日は、京都を行きます。」
◦この文は動詞の使い方に誤りがあります。正しくは「明日は京都に行きます。」となります。
修正案
「こんにちは。今朝、ミカンを食べられました。明日は京都に行きます。」
<問題4>の校正結果一覧
■ 比較結果
5. <問題文5>のAIによる校正
▼ 次の質問をAIに投げかけます。問題文1~4と違い長文での検証です。
以下の文章の誤りを指摘してください。
「弊社が運営するレストラン3店舗が活躍の場。いづれも、こじんまりとしたお店ながら、多くの常連さんに愛される繁盛店です。業界でもここ数年、確かな実積を上げています。お子様が口いっぱいにほうばる光景が弊社の喜びです。“家族でも、友達同士でも、一人でも、誰もが気軽に立ち寄れるお店がコンセプト。
入社後の研修期間に、仕込みや掃除、接客、調理など、どのような仕事があるのかを知っていただきます。実際の接客の場面を想定したシュミレーション研修なども行っています。その後、あなたの希望や適性を考慮したうえで、仕事をお任せしていきます。身を持って体験することでしか得られない、仕事の面白さ・醍醐味を実感してください。
接客や調理に慣れてきたら、店長候補の方には少しづつ、店長として必要な管理業務や仕入れ業務、スタッフの育成をはじめ、店鋪運営に必要な業務を教えていきます。」
▼ 以下、AIからの返答 ※問題文5は、文字量が多いため一部抜粋して表示しています
この文章は全体的には非常に良く書かれていますが、一部の表現については改善の余地があります。
「お子様が口いっぱいにほうばる光景が弊社の喜びです。“家族でも、友達同士でも、一人でも、誰もが気軽に立ち寄れるお店がコンセプト。」の部分で、「“」が開始されていますが、閉じられていません。正しくは「お子様が口いっぱいにほうばる光景が弊社の喜びです。"家族でも、友達同士でも、一人でも、誰もが気軽に立ち寄れるお店"がコンセプト。」となります。
「少しづつ」は「少しずつ」に修正するべきです。正しくは「店長候補の方には少しずつ、店長として必要な管理業務や仕入れ業務、スタッフの育成をはじめ、店鋪運営に必要な業務を教えていきます。」となります。
したがって、正しい文章は「弊社が運営するレストラン3店舗が活躍の場。いずれも、こじんまりとしたお店ながら、多くの常連さんに愛される繁盛店です。業界でもここ数年、確かな実積を上げています。お子様が口いっぱいにほうばる光景が弊社の喜びです。"家族でも、友達同士でも、一人でも、誰もが気軽に立ち寄れるお店"がコンセプト。入社後の研修期間に、仕込みや掃除、接客、調理など、どのような仕事があるのかを知っていただきます。実際の接客の場面を想定したシュミレーション研修なども行っています。その後、あなたの希望や適性を考慮したうえで、仕事をお任せしていきます。身を持って体験することでしか得られない、仕事の面白さ・醍醐味を実感してください。接客や調理に慣れてきたら、店長候補の方には少しずつ、店長として必要な管理業務や仕入れ業務、スタッフの育成をはじめ、店鋪運営に必要な業務を教えていきます。」となります。
誤り:
- 「いづれも」→「いずれも」
- 「実積」→「実績」
- 「ほうばる」→「ほおばる」
- 引用符の不一致(開く引用符“があるが、閉じる引用符”がない)
- 「身を持って」は「身をもって」が一般的です。
- 「シュミレーション」→「シミュレーション」
- 「少しづつ」→「少しずつ」
- 「店鋪」→「店舗」
修正後の文章: 「弊社が運営するレストラン3店舗が活躍の場です。いずれも、こじんまりとしたお店ながら、多くの常連さんに愛される繁盛店です。業界でもここ数年、確かな実績を上げています。お子様が口いっぱいにほおばる光景が弊社の喜びです。“家族でも、友達同士でも、一人でも、誰もが気軽に立ち寄れるお店”がコンセプトです。 入社後の研修期間に、仕込みや掃除、接客、調理など、どのような仕事があるのかを知っていただきます。実際の接客の場面を想定したシミュレーション研修なども行っています。その後、あなたの希望や適性を考慮したうえで、仕事をお任せしていきます。身をもって体験することでしか得られない、仕事の面白さ・醍醐味を実感してください。 接客や調理に慣れてきたら、店長候補の方には少しずつ、店長として必要な管理業務や仕入れ業務、スタッフの育成をはじめ、店舗運営に必要な業務を教えていきます。」
この文章にはいくつかの誤りがあります:
- 「いづれも」という表現は、「いずれも」が正しいです。
- 「口いっぱいにほうばる」は、「口いっぱいにほおばる」が正しい表現です。
- 「3ヶ月間は」の「間」には、「間」を省略して「3ヶ月」だけで十分です。
- 「シュミレーション」は、「シミュレーション」の誤りで、正しくは「シミュレーション」です。
- 「少しづつ」という表現は、「少しずつ」が正しいです。
修正された文章は次のようになります:「弊社が運営するレストラン3店舗が活躍の場。いずれも、こじんまりとしたお店ながら、多くの常連さんに愛される繁盛店です。業界でもここ数年、確かな実績を上げています。お子様が口いっぱいにほおばる光景が弊社の喜びです。“家族でも、友達同士でも、一人でも、誰もが気軽に立ち寄れるお店がコンセプト。 入社後の研修期間に、仕込みや掃除、接客、調理など、どのような仕事があるのかを知っていただきます。実際の接客の場面を想定したシミュレーション研修なども行っています。その後、あなたの希望や適性を考慮した上で、仕事をお任せしていきます。身を持って体験することでしか得られない、仕事の面白さ・醍醐味を実感してください。 接客や調理に慣れてきたら、店長候補の方には少しずつ、店長として必要な管理業務や仕入れ業務、スタッフの育成を始め、店舗運営に必要な業務を教えていきます。」
以下の文章の誤り
誤り箇所
・「いづれも」
◦「いづれも」は、複数のものを並列して言い表すときに使う表現です。この文章の場合、「3店舗」という具体的な数が分かっているので、「いづれも」を使う必要はありません。
・“家族でも、友達同士でも、一人でも、誰もが気軽に立ち寄れるお店がコンセプト。”
◦この文は、二重引用符の使い方と、句読点の使い方に誤りがあります。正しくは、“家族でも、友達同士でも、一人でも、誰もが気軽に立ち寄れるお店がコンセプトです。”となります。
・「実際の接客の場面を想定したシュミレーション研修なども行っています。」
◦この文は、「シュミレーション研修」という表現が略語になっています。「シュミレーション研修」よりも、「ロールプレイング研修」や「シミュレーション研修」など、より一般的な表現を使う方が分かりやすいです。
・「接客や調理に慣れてきたら、店長候補の方には少しづつ、店長として必要な管理業務や仕入れ業務、スタッフの育成をはじめ、店鋪運営に必要な業務を教えていきます。」
◦この文は、「少しづつ」という表現が冗長です。「少しづつ」よりも、「段階的に」や「ステップバイステップで」などの方が、より簡潔な表現になります。
◦この表現は、「店鋪」という表現が誤りです。「店鋪」よりも、「店舗」や「お店」などの方が正しい表現になります。
<問題5>の校正結果一覧
■ 比較結果
4のGeminiは、誤りの指摘でなく文章の改善提案のため、「ー(未計測)」にしています。
6. AIによる校正結果のまとめ
■ 全20個の誤りに対する正解数・正解率
表からもわかるように、ChatGPT-4は圧倒的な検出精度です。かつ返答結果を見ても説明文がわかりやすく使いやすさの点においても優れている印象を受けます。
Geminiは、<問題文5>を考慮して採点から除外しましたが、<問題文2>ではChatGPT-4とGeminiだけが全問正解しています。高い精度が見込めるものであることは確かです。
ただGeminiは、<問題文3>や<問題文5>の返答結果からもわかるように、文章の誤りでなく改善を提案してくれます。校正においては原文尊重の原則があるため、文章校正という点においては、Geminiは少し不向きかもしれません。既存の文章をブラッシュアップさせたい、文章内容を膨らませたいという方にとってはGeminiの使用が最適だと思います。
校正ツールのSHODOは、予想通り他のAIツールにも匹敵する精度といった感じです。安定した精度を保っている印象です。有料版ならカスタマイズ可能なので、より高い精度が見込めるかもしれません。
Wordはこれぐらいの値が妥当だと思います。Wordの文章校正機能を使わない人は意外と多いですが、少しでもミスをなくしたいなら、面倒がらずに使うことをおすすめします。
Just Right!は全体の評価から見れば低い位置にありますが、<問題文5>の長文の点数だけを見れば2位タイです。
Just Right!を少し擁護するなら、今回は使い方が悪かったかもしれません。Just Right!は文章校正に対して幅広くカスタマイズ可能なツールです。校正するジャンルが決まっているなら、カスタマイズ次第で使えば使うほど精度が見込めるものです。
7. AIのおすすめの使い方
<問題文5>のAIの返答結果を見ればわかりますが、長文であればAIの返答を読むだけでも大変な作業です。おかしい箇所だけ知りたいという方は、文章の比較であぶり出すことができます。
比較は、Wordで簡単にできます。
2つの文書ファイルを用意します。
■修正前(校正前の文章)
■修正後(AIが校正した文章)
どちらか一方のWord文書を開き、【校閲タブ】→【比較】へと進みます。「元の文書」と「変更された文書」に比較したいファイルを選び【OK】を押します。
【参考記事】>Wordで文章校正:文章比較のやり方解説[ピンポイントで間違いを見つける]
▼ 比較結果
赤字で強調されている箇所が2つの文書で相違のある箇所です。これで違う箇所だけを確認することができます。長文であればこのやり方が効率的です。文書の比較は、Wordでなくてもできるサイトやツールが色々とあります。使いやすいものでお試しください。
おわりに
この記事内の問題文では、以上のような結果になりましたが、文章の内容によって校正結果は変わってきます。この記事での検証結果は、この記事内での問題に対しての比較結果であり、すべての文章において同様の結果が得られるわけではありません。
また校正ツールに誤りを見つけてもらうという視点とは異なりますが、校正ツールが誤りを見つけやすいような文章を書くことで間違いの検出精度を高めることもできます。たとえば、主語を明確にする、修飾語の多用を避ける、一つの文が長くならないようにするなどです。
ダブルチェックをするように、誤りは色々な角度からあぶり出すのが効果的です。校正ツールもその一つとして使用するのが、現段階では最適な使い方です。