数字

校正・校閲で数字の間違いは致命的

数字の組み合わせで、意味を成す重要なものといえば、
・金額
・電話番号
・商品スペック

などが思い浮かぶと思います。

どれも重要項目で、一文字でも間違うと、
大きなクレームに発展する恐れがあります。

仮に、商品スペックのサイズ「100㎝」ものが「10㎝」になっていたら、大変な違いです。

商品を購入する際、サイズは重要視される項目の一つです。たった一つの数値の間違いが商品の売り上げに大きく影響することもあります。

しかも、
数字にはパッと見だと分かりづらいものが、いくつかあります。

たとえば、




などはよく見間違えられます。

クセのある字や乱雑に書かれた字などでは、
「8」の下のまるの部分がつぶれて「9」に見間違えることもあります。

また、フォントの種類によっても見分けがつきづらいものもあります。特に、凝ったデザインのフォントになると非常に判読しづらいものです。

電話番号の間違いは、被害が果てしなく広がる…

電話番号の間違いは、長年校正されている方なら話として聞いたことがあると思います。

電話番号が間違っていた場合…。
たとえば、美容院やレストランが広告を出してその電話番号が間違っていたら、電話での予約が取れません。機会損失になります。すぐに間違いが分かればいいですが、気づかないままだと損失は増えるばかりです。

また、間違った電話番号が繋がらなければ不幸中の幸いですが、繋がってしまった場合には被害は読めません。そこが、個人商店なら間違い電話の対応に追わるため営業妨害になります。

謝罪だけで済めば、まだ被害は小さいほうです。

被害が大きなものになれば、電話番号を間違った相手先の電話番号の買い取りなどに発展するかもしれません。また、イベントなどの一度しかないものでしたら取り返しがつかなく、損害額は計り知れません。

電話番号の間違いは、最悪の場合を想定すれば被害は拡大していく一方です。

間違いではありませんが、市町村合併などにより、市外局番が変わる場合もあるので注意しましょう。

高いと疑われ、安いと疑われない、金額の間違い

金額の間違いは、一度は見たことや聞いたことがあるでしょう。
身近な例で行くと家電量販店の広告。
新聞の折り込み広告などで、手にしたことがあると思います。

たとえば、
100,000」の液晶テレビが、「0」が一つ多く「1,000,000」になっていた場合、あまりにも高すぎるのでお客さんは買いません。

この場合は、客側が店に「高すぎない?」「これ間違いじゃないの?」って教えてくれたりします。
店側としては売りたかった商品が売れないわけですから、当然損害になります。クレームが発生します。店と広告制作側の問題です。

ですが、
100,000」の液晶テレビが、「0」が一つ少なく「10,000」になっていると、お客さんは飛びついてきます。

この場合、人間の心理は不思議なもので「安すぎる」「間違っている」なんて微塵も思いません。客は、広告を持って急いで店に向かいます。
そこで間違いが発覚します。客側は当然カンカンに怒ります。その商品目当てに来たのに、買えないわけですから。店側は、ただただ謝るしかありません。

「ここまで来た交通費払え!」と激高することも考えられます。

金額を安く間違ってしまうと、店側と客側双方に多大な迷惑をかけることになります。
※金額を高いほうに間違うのもダメなことですが…。

万一の掲載間違いに備えて、チラシ広告の欄外には、小さな文字で注釈文が載っています。お手元にあれば、一度確認してみてください。ですが、そこまで細かく読んでいる人はまずいません。

金額にもよりますが、「880円」のものが「830円」になっていた場合。
これぐらいの誤差なら、店側の裁量でそのまま値引いた額で売るかもしれません。
もしくは、間違いを詫びて、粗品でも付けるかなどで対応することが考えられます。

単なる数字の羅列だからこそ、見落としやすい

「電話番号の間違い」は、必ず何らかの損害が発生します。
「金額の間違い」は、対応次第では大きな損害にまで発生しないかもしれませんが、店側の信用を失います。

電話番号や金額は、媒体は違えども必ずどこかで目にされる重要な項目です。
単なる数字の羅列だからこそ、見落としやすいものです。

校正する際は、一文字一文字入念にチェックするよう心がけ、少しでも判断に迷うような文字があれば、申し送りしましょう。

「10,000円」とあっても、
『いちまんえん』と黙読するのでなく、一つ一つの数字に分けて、
『いち、ぜろ、カンマ、ぜろ、ぜろ、ぜろ』というように一文字一文字、指やペン先でなぞるように見ていくと、見間違えるリスクは少なくなります。

また、どんな状況でも必ずダブルチェックをしましょう。