頭のモヤモヤを解消し集中力を高める方法[問題解決の基本は原因を突き止める]

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頭のモヤモヤを解消し集中力を高める[問題解決の基本は原因を突き止める]

何か問題に直面したとき、頭の中がモヤモヤしたり、不安になったりすることがあると思います。『仕事に手が付かない』『集中できない』といった状況に陥ることにも……。

そんなときは、少し立ち止まって問題の原因を突き止めることをおすすめします。モヤモヤや不安は、問題の原因を突き止めることができていないことが大きな要因です。原因がわかれば、それを解決するための具体的な対策が考えられます。

原因が見えないで行動に移せないでいると、不安が膨らみ何から手を付けていいかわからない状態が続きます。問題解決から遠のいていくばかりです。

目の前の問題に上手く対処できないときは、まずは原因を掘り下げていくことが大切です。頭の中が整理され、不安の解消へきっと向かいます。

原因を掘り下げて問題の深層を見つける

問題が発生した状況を、原因と結果の因果関係で整理することが有効です。原因と結果の因果関係を明らかにすることで、問題の原因をより正確に把握することができます。

まずは原因を掘り下げて、より具体的な原因を捉えることが大切です。

原因を掘り下げていない悪い例として、「残業を抑止する」ために「ノー残業デーを設定する」というものがあげられます。まずは残業が発生する根本の原因を掘り下げていかないと何も解決しません。

原因を掘り下げていく方法として、トヨタ式の『なぜを5回繰り返す』という有名な思考法があります。なぜを繰り返すのは、原因を掘り下げるのに有効な手段です。問題の深層にある原因を突き止めることができるからです。

ただし5回にこだわる必要はありません。3回でも10回でもよく、重要なことは自分が納得し、行動に移せる単位にまで掘り下げられるかどうかです。

試しに何回かやってみると誰でもできるものです。

例題1:廊下を走っていて先生に怒られた

「廊下を走っていて先生に怒られた」という例から、問題と原因を探っていきたいと思います。

仮にこの対策として「今後、廊下を走らないようにします」という案を思いついたとします。

原因  →  廊下を走った
結果  →  先生に怒られた
対策  →  廊下を走らないようにする

この対策案は、原因を掘り下げずに表面的なことから導き出したよくない例です。このような安易に対策を出してしまうケースは非常に多いです。

会社においても「来期は頑張りましょう」「今後改めます」などよく耳にしますが、
・具体的に何を頑張るのか?
・何を改めるのか?
を明確にしておかないと、かなりの確率で次も同じことを繰り返すことになります。

原因  →  廊下を走った
この原因を掘り下げていきます。

なぜ、廊下を走ったのか?
原因  →  急いでいたから

なぜ、急いでいたのか?(※ここからは仮定です)
原因  →  移動授業に遅れそうだったから

なぜ、移動授業に遅れそうだったのか?
原因  →  教室で友達と休み時間ギリギリまで話していたから

なぜ、教室で友達と休み時間ギリギリまで話していたのか?
原因  → 「……」

考えてもこれ以上掘り下げられないと感じた場合は、一旦それを根本の原因とします。

・休み時間ギリギリまで話していたから
・移動授業に間に合いそうになかった
・それで廊下を走った
・見つかって先生に怒られた

結果として『休み時間ギリギリまで話さないようにする』が対策になるのかというとまだです。

ここからは、抽象的なことをより具体化していきます。

ギリギリという表現が抽象的なので具体的にしていきます。

『では、休み時間のどれぐらいまでなら話せるのか?』

仮に移動教室まで5分かかるとしたら、休み時間が終わる5分前までは友達と話すことができます。

ここまでをまとめると、
「休み時間が終わる5分前に友達との話を終えていたら、次の移動授業には廊下を走ることなく間に合い、先生にも怒られずにすんだ」ということになります。

ここからわかることは、時間の感覚が抜けていた(乏しかった)ことが根本の原因だったということです。

対策としては、
時間を意識して行動する

もしくは、ピンポイントに
今後、移動授業前は5分前に教室を出る
などがあげられます。

「廊下を走った」ことの根本の原因を考えないまま、「今度は廊下を走らないようにする」という対策にすると、また同じような状況に陥ってしまいます。

例題に対する対策は他にもありますが、ここで大切なのは、自分が納得のいくものを導き出すことです。納得感がないと行動に動機づけが生まれません。高確率で途中で投げ出すことになります。

ただ自分が納得したからといってそれが正解ともかぎりません。そのときはまた原因の掘り下げが必要になってきます。トライ&エラーです。

最初は簡単な例題から始めて思考法を学んでいくのがベストです。そのほうが小さな成功体験を積み重ねていけるので継続率も高くなります。いきなり会社の業績対策などから入ると必ず挫折してしまいます。

2:勉強をしたが実力テストの結果が悪かった

「勉強をしたが、実力テストの結果が悪かった」という例から問題を探っていきたいと思います。

この対策として「次はもっと勉強しよう!」という案を選択したとします。

原因  →  勉強したが
結果  →  実力テストの結果が悪かった
対策  →  次はもっと勉強しよう!

例1と同様に掘り下げができていません。

『なぜ勉強したのに実力テストの結果が悪かったのか?』
『どこが悪かったのか?』
を考えていく必要があります。

仮に英語と社会の点数が平均点を下回っていたとします。

そこから「次は英語と社会をもっと勉強しよう!」という対策も考えられますが、まだ掘り下げることができます。

英語と社会でも、どこの部分が悪かったのかをさらに掘り下げていきます。

英語でも、文法、長文、英作文、リスニングなど色々な項目があります。
社会でも、ジャンル分けはできます。できなかった部分を洗い出していく必要があります。

結果として、英語ではリスニングが、社会では近現代の部分に不正解が多かったとしたら、今度はその部分に注力することが次のテストの対策になります。

対策は
「もっと勉強しよう!」ではなく、
「不正解の多かった英語のリスニングと社会の近現代を重点的に勉強しよう!」となります。

より具体的にしていくことで取り組むべきことが明確になります。
漠然と勉強するよりも効率的で効果があります。

<補足>
リスニングや近現代を勉強していたのにテストの結果が悪かったのなら、勉強の仕方が悪かったことも考えられます。それなら勉強方法について掘り下げる必要が出てきます。

3:食べ過ぎで太った

これも、原因がストレスでの暴飲暴食なのか、単に付き合いの外食が重なっただけなのか、原因は色々と考えられます。

ストレスなら、そのストレスの原因を掘り下げていく必要があります。

付き合いでの外食なら断れない場合もあるので、外食に行っても脂っこい物やアルコールの量を減らすなどの対策が考えられます。

4:その他

医療機器・工場の機械は、小さな操作ミスでも人命に繋がるケースがあります。そのため事故の元となる些細なミスの原因も設計段階から排除されています。

ボタンの配置でも「押し間違えそうだから慎重に注意して気を付ける」という精神論ではなく、いかに押し間違えないようにするかが考えられて設計されています。

まずは押し間違えの原因を探り、その対策として、
1. ボタンの配置を変える
2. ボタンの色を変える
3. ボタンの形を変える
など、色々と試行錯誤し設計されます。

原因に対して物理的な対策で解決できのであればすぐに行動に移したほうがよいでしょう。

おわりに

原因がわからないまま対策を打ってもなかなか解決には至りません。原因を突き止めるには、まず自分の状況を客観的に見つめ直すことが大切です。頭の中を整理して、自分の考えや気持ちを掘り下げて行きましょう。

目の前の表面的な原因と結果だけから対策を講じていては、同じ間違いを繰り返す可能性が高いです。

・原因を掘り下げていくこと
・自分の納得感が得られる対策を導き出すこと

この考えの繰り返しが大切になってきます。

最初は主観が入ってしまうことやこじつけ、論理が飛躍することがあります。そうならないためには、第三者に意見をもらうことや複数人で意見を出し合うことも効果的です。