「打ち合わせ」「打合せ」「打合わせ」「打ち合せ」はどれが正しい?|送り仮名・表記統一の実務ルール

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「打ち合わせ」「打合せ」「打合わせ」「打ち合せ」はどれが正しい?|送り仮名・表記統一の実務ルール

ビジネスメールや社内文書、予定表などを作成していると、「打ち合わせ」「打合せ」「打合わせ」「打ち合せ」のどれを使えばよいか迷うことがあります。

同じ文章内で表記が揺れていると、読む側に違和感を与え、文書の統一感を損なう可能性があります。

この記事では、「うちあわせ」を漢字で表す際の適切な表記を紹介しています。

[記事作成にあたっては、以下の書籍・辞書・サイトを参考にしています]

『送り仮名の付け方』(文化庁)
『公用文作成の考え方』(文化庁)

1. 原則は「打ち合わせ」

結論からいうと、「打ち合わせ」が原則的な表記です。

打ち合わせ」は、「打ち」と「合わせ」を組み合わせ、それぞれの送り仮名を省略しない形です。内閣告示「送り仮名の付け方」では、複合語の送り仮名は、それぞれの語の送り仮名の付け方に従うことを原則としています。

一方、「打ち合せ」と「打合せ」は、送り仮名の一部を省いた簡略表記です。「送り仮名の付け方」では、複合語について、読み間違えるおそれがない場合には、送り仮名の一部を省けるとされています。動詞の「打ち合わせる」について、「打ち合せる」「打合せる」が許容形として例示されています。

【内閣告示「送り仮名の付け方」複合の語 通則6より一部抜粋】

ただし、名詞の「打ち合せ」「打合せ」そのものが、内閣告示の許容例として明示されているわけではありません。そのため、これらを内閣告示上の許容表記と断定するのではなく、動詞における送り仮名を省く考え方に沿った表記、または実務で定着している簡略表記と捉えるのが適切です。

表記の位置づけは、次のように整理できます。

打ち合わせ 原則的な表記
打合せ   : 実務で定着している簡略表記 
打ち合せ  : 使用可能だが、やや一般性に劣る簡略表記 
打合わせ
  : × 原則として非推奨

2.「打合せ」を選ぶ理由・「打合わせ」を避ける理由

簡略表記を用いる場合は、「打ち合せ」よりも「打合せ」を選ぶほうが実用的です。

打ち合せ」が4文字であるのに対し、「打合せ」は3文字と短く、予定表や見出しなど、限られたスペースにも収めやすいという利点があります。また、「打合せ」は社内文書や予定表などでもよく用いられているため、簡潔さと実用性に優れています。

さらに、「打合せ」に統一すれば、「打ち合せ」や「打合わせ」といった紛らわしい表記との混在を避けやすくなります。表記ゆれを防ぐという観点からも、簡略表記には「打合せ」を選ぶのが妥当です。

一方、「打合わせ」は、「打ち」の送り仮名だけを省いた形であり、「送り仮名の付け方」に例示された動詞の許容形にも対応していません。同告示では、「打ち合わせる」の許容形として「打ち合せる」「打合せる」が示されていますが、「打合わせる」は示されていません。

意味は通じるものの、一般的な文章で「打合わせ」を積極的に採用する理由は乏しく、表記統一の観点からも避けたほうが無難です。

簡略表記を用いる場合は、簡潔さ、表記統一のしやすさ、実用性を重視し、「打ち合せ」や「打合わせ」よりも「打合せ」を選ぶのが適切な判断と言えます。

3. 基本は「打ち合わせ」・簡潔にするなら「打合せ」

打ち合わせ」は、「打ち」と「合わせ」の送り仮名をどちらも省略していないため、言葉の区切りや語の成り立ちが分かりやすい表記です。

一般向けの文章、案内文、メール、広報資料、マニュアル、Webサイトなどでは、「打ち合わせ」を使用するのが基本です。

・明日の打ち合わせに参加します。
・取引先との打ち合わせが長引きました。
打ち合わせの日程を変更しました。

一方、「打合せ」は、簡潔に述べたい場合や文字数を抑えたい場合に便利です。また予定表や業務書類、見出しなどで広く使われ、実用的な表記です。

・定例打合せ
打合せ日時
打合せ場所
打合せ記録

おわりに

内閣告示「送り仮名の付け方」の考え方に従えば、送り仮名を省略しない「打ち合わせ」が原則的な表記です。

打合せ」と「打ち合せ」は、送り仮名の一部を省いた簡略表記ですが、2つを比べた場合、より簡潔で実務的なのは「打合せ」です。一方、「打合わせ」は意味が通じるものの、送り仮名を省く方針が分かりにくい表記です。

以上のことから、基本は「打ち合わせ」を採用し、予定表やメール、業務書類などで簡潔さを優先する場合は「打合せ」に統一するのが、実務上分かりやすい使い分けです。