料理のレシピの校閲は想像力が大切!

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料理のレシピの校閲[校正・校閲の練習問題]

今回の練習問題は、雑誌や新聞などでよく見られる『料理のレシピ』からです。

1:練習問題 <問題>

問題

RECIPI
ナッツ入りパウンドケーキ

材料(18cmパウンドケーキ形1本分)
無塩バター・・・・・・・・・・・100g
砂糖・・・・・・・・・・・・・・・・・100g
薄力粉・・・・・・・・・・・・・・・100g
ベーキングパウダー・・・2g
卵・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Mサイズ2個
ミックスナッツ・・・・・・・適量(ひとつかみ分)
バニラエッセンス・・・・・少々

【下準備】
・バターと卵を室温に戻しておく
・パウンドケーキ型にクッキングシートを引いておく
・薄力粉とぺーキングパウダーを合わせてふるいにかけておく
・オーブンを170℃に余熱しておく

【作り方】
1.ボールに卵を割り入れ、よくかき混ぜる。
2.別のボールに無塩バターを入れ、泡立て器で混ぜる。砂糖を数回に分けながら加えていく。加えた都度、しっかりと撹拌する。
3.(1)の卵液を少しずつ(2)に加え、その都度よく撹拌する。
4.荒く刻んだミックスナッツとバニラエッセンスを(3)に加えてさらに混ぜる。
5.ふるった粉を(4)に入れ、ゴムべらでさっくりと混ぜたら型に流し入れる。表面を慣らしたら中央に縦長のくぼみをゴムべらでつける。
6.オーブンに入れ、170℃で40分焼く。真ん中に竹串を指して生地がくっついてこなければ焼き上がり。
7.型から外して荒熱をさまし、クッキングシートをはがす。

2:練習問題 <解答>

解答

RECIPI
ナッツ入りパウンドケーキ

材料(18cmパウンドケーキ1本分)
無塩バター・・・・・・・・・・・100g
砂糖・・・・・・・・・・・・・・・・・100g
薄力粉・・・・・・・・・・・・・・・100g
ベーキングパウダー・・・2g
卵・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Mサイズ2個
ミックスナッツ・・・・・・・適量(ひとつかみ分)
バニラエッセンス・・・・・少々

【下準備】
・バターと卵を室温に戻しておく
・パウンドケーキ型にクッキングシートをいておく
・薄力粉とぺーキングパウダーを合わせてふるいにかけておく
・オーブンを170℃に余熱しておく

【作り方】
1.ボールに卵を割り入れ、よくかき混ぜる。
2.別のボールに無塩バターを入れ、泡立て器で混ぜる。砂糖を数回に分けながら加えていく。加えた都度、しっかりと撹拌する。
3.(1)の卵液を少しずつ(2)に加え、その都度よく撹拌する。
4.く刻んだミックスナッツとバニラエッセンスを(3)に加えてさらに混ぜる。
5.ふるった粉を(4)に入れ、ゴムべらでさっくりと混ぜたら型に流し入れる。表面をらしたら中央に縦長のくぼみをゴムべらでつける。
6.オーブンに入れ、170℃で40分焼く。真ん中に竹串をして生地がくっついてこなければ焼き上がり。
7.型から外して荒熱をさまし、クッキングシートをはがす。

【解答一覧】

 1. RECIPI     → RECIPE
 2. ケーキ  → ケーキ
 3. いておく → いておく
 4. 熱 → 
 5. ボール(2箇所)→ ボウル
 6. く刻んだ → く刻んだ
 7. らしたら → す/
 8. 竹串をして → 竹串をして
 9. 熱 → 

3:練習問題 <解説>

解説 ※解説文の一部は「コトバンク」を参照

特定の場面では、ある程度使用される用語がカテゴライズされてきます。料理のレシピでも、よく使用される用語というものがあります。そういったものは、個別に覚えていくよりもまとめて覚えたほうが効率がいいです。

1.RECIPI     → RECIPE

スペルミスです。発音に惑わされないように注意しましょう。

2.ケーキ  → ケーキ

「形」と「型」の混同は非常に多いです。意味もよく似ているので間違えやすいです。

「形」… 物の姿や格好。形状。かたち。「洋服の―が崩れる」「髪の―をととのえる」。 名詞の下に付いて、その物に似たかたちをしていることを表す。「卵―」「ピラミッド―」。
「型」… ある物のかたちを作り出すためのもの。鋳型、型紙などの類。「石膏(せっこう)で義歯の―を取る」。名詞と形容詞の語幹の下に付いて、ある性質・特徴・形式をもっていることを表す。「最新―」「ハムレット―」。

4.熱 → 

「余熱」… 冷めきらない熱気
「予熱」… 前もって加熱

5.ボール(2か所)→ ボウル

読みに惑わされないように注意しましょう。

6.く刻んだ → く刻んだ

「荒い」と「粗い」の混同も多いので、使い分けを整理しておきましょう。

「荒い」… 動きが大きく激しい。「波が―・い」「呼吸が―・い」。性格や言動にやさしさがなく粗暴である。激しい。「気性の―・い馬」「言葉が―・い」。
「粗い」… すきまが大きい。また、粒が大きくざらざらしている。細かでない。「目の―・い網」「粉のひき方が―・い」。手触りがなめらかでない。すべすべしていない。「きめの―・い肌」。

7.らしたら → す/

「たいらにする」「平均する」の意味の『ならす』の漢字は「均す/平す」になります。ですが、カタログや雑誌で使用するなら、読者のことを考えて漢字でなく『ならす』とひらがなで表記しておいたほうが親切です。

9.熱 → 

「粗熱」煮たり焼いたりした直後の、手でさわれない熱さ。素材を加熱調理した直後の熱い鍋やフライパンなどを、濡れ布巾の上に置く、氷水につける、そのまま放置するなどして、次の調理がしやすくなるよう、大ざっぱに素材を冷ます。

4:練習問題 <解説のポイント>

今回の料理レシピの問題は、漢字の使い分けや誤字などがメインでしたが、実際には【材料】や【調理方法】にも注意する必要があります。

その【材料】を使って、記載された【調理方法】で料理がちゃんと完成できるかどうかです。

・足りない材料はないか?
・用意された材料を全部使用しているか?
 (余ったり不足していたりする材料はないか?)
・調理方法が抜けていないか?
・記載された調理手順通りで、ちゃんと料理が作られるか?
・完成写真やイラストがあれば、材料と対応しているか?
 など。

たとえば、
カレーを作るなら、材料は、ニンジン、玉ねぎ、じゃがいも、お肉などですが、完成写真にじゃがいもが映っているのに、材料にじゃがいもが記載されていないということがあります。

また、材料をカットする手順が抜けていて、いきなりカットされた材料が登場してくることもあります。他にも、煮込む時間が記載されてあれば、その時間が適切かどうか調べる必要があります。

料理レシピの校閲は、実際に料理して確かめるわけにもいきません。頭の中で料理している様をイメージして確認していかなければいけません。こういった想像力も校正者には必要になってきます。