英語の「so」と日本語の「そう」が発音も意味も似ているのはなぜ?語源と偶然の一致

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英語の「so」と日本語の「そう」が発音も意味も似ているのはなぜ?語源と偶然の一致

英語の「so」と日本語の「そう」は、発音がかなり近く、意味にも重なる部分があります。どちらも「そのように」「その通り」といった意味で使われることがあり、相手の発言を受ける表現として似た働きをする場合があります。

たとえば、次のように訳せます。
「I think so.」 → 「そう思います。」
「Is that so?」→ 「そうなんですか。」
「So it is.」  → 「本当にそうですね。」

ここで取り上げている「so」は、相手の発言や状況を受けて「そのように」と示す用法です。つまり、英語の「so」と日本語の「そう」は、音が似ているだけでなく、一部の意味や使い方にも重なりがある言葉だといえます。

ここまで似ていると、2つの言葉には語源的なつながりがあるように感じるかもしれません。しかし、一般的には、英語の「so」と日本語の「そう」に語源的な関係はないと考えられています。

[記事作成にあたっては、以下の書籍・辞書・サイトを参考にしています]

『日本国語大辞典』(小学館)
『精選版 日本国語大辞典』(小学館)
『広辞苑』(岩波書店)
『大辞林』(三省堂)
『デジタル大辞泉』(小学館)
『コトバンク』(https://kotobank.jp)

1.「so」と「そう」の偶然の一致

英語の「so」は、古英語の「swā」に由来します。一方、日本語の「そう」は、古くは「さう」と表記され、「そのように」を表す日本語内部の語として使われてきました。のちに発音が変化し、現在の「そう」になったとされます。

つまり、英語の「so」と日本語の「そう」は、別々の歴史をたどってきたにもかかわらず、たまたま発音と意味が似た偶然によるものだということです。

こうした現象は、語源的な関係のない語同士の「偶然の類似」として説明できます。住む地域が遠く離れていても人間が発音できる音や音節の組み合わせには限りがあるため、まったく関係のない言語同士でも、発音がたまたま似ることはあります。

さらに、「so」と「そう」が興味深いのは、音が似ているだけでなく、「そのように」「その通り」といった意味や、相手の発言を受ける使い方にも共通点があるように見える点です。

2. 似ているけれど偶然ではない言葉

ただし、英語と日本語で音や意味が似ている言葉が、すべて偶然の一致というわけではありません。

たとえば、英語の「can」と日本語の「缶」は、音も意味もよく似ています。しかし、「can」と「缶」は、「so」と「そう」のような偶然の類似とは性質が異なります。

「缶」はもともと漢字では「ほとぎ(腹のふくらんだ素焼きの土器)」を指す字でした。現在のように金属製の容器を表す使い方は、近代以降、英語「can」やオランダ語「kan」の音と意味に「缶」の字を当てたことで広まったものです。

つまり、「can」と「缶」は、音と意味が偶然似たというより、西洋語や新しい文化の流入と関係している言葉です。

3.「so」と「そう」が興味深い点

「so」と「そう」の珍しい関係性は、外来語ではないのに、音と意味にこれほど重なりがあるように見える点です。

英語と日本語は、言語としての成り立ちが大きく異なります。それにもかかわらず、「so」と「そう」は、同じルーツを持つ言葉のように感じられることがあります。

もちろん、世界中には音が似ている言葉はたくさんあります。しかし、音だけでなく、意味や会話での使い方まで似て見える点は、言語における偶然の一致を示す身近で興味深い例です。「so」と「そう」は、その代表的なものといえます。

おわりに

英語の「so」と日本語の「そう」が似ているのは、語源的なつながりがあるからではなく、偶然によるものと考えられます。 

似ている言葉を見つけたときは、それが偶然なのか、外来語なのか、言語同士の接触によるものなのかを考えてみると、言葉の面白さがより深く見えてきます。