簡単に身に付く問題解決能力[問題は理想と現実のギャップから生まれる]

簡単に身に付く問題解決能力

難問にぶつかって、頭の中で何度も考えを巡らし、そして最後に辿り着いた答え……。

少し視点を変えれば、
難問にぶつかって、頭の中に逃げ込んで、何度も考えを巡らし時間を費やし疲弊して、たまたま目の前にあったモノが答えに映った……、とも言えます。

時間を費やして悩みに悩んで出した答えが、残念ながら正しいとは限りません。

悩みを抱えている状態や問題に対処しあぐねている状態では、最適な解決策を生み出すのは困難です。なかなか自分一人の力では解決できません。この場合、第三者の意見を聞き客観的な判断を仰ぐのがいいのかもしれませんが、いつも他人に相談するということは難しいです。

そのために、自分の力で「問題解決能力」を身に付けていく必要があります。

正しい方向を向き正しい努力をすれば、辿り着きたい場所へは最短距離で行けます。

問題とは何か?

Q そもそも問題とは何か?

A 問題とは、理想(目標)と現実のギャップのこと

理想とする自分の状態を思い描いているけど、今の自分はそうじゃない……。
その「理想の状態」と「今の状態」に生まれる「ギャップ(=差)」が、悩みの原因となり問題となるのです。

・理想とする自分の状態を明確に思い描けていない
・今の自分がどの状態か分からない
 などでは、必然的にその差もわかりません。

つまり、
理想(目標)と現実がぼやけている人は、問題が曖昧になり解決は難しくなります。
どちらかがぼやけていてもダメです。

このような状態では、努力を重ねても期待した成果を得られません。
なぜなら、理想(目標)の状態がわからないため、そこに到達しているかさえ曖昧だからです。

その状態だと、時間と努力を無駄にし続ける負のスパイラルに陥ってしまいます。

2.問題を掘り下げて行く:例題1

2-1.目的~目標の設定

シンプルな例で理想(目標)と現実を明確にし、そこから問題を発見~その解決手段を考えていきます。

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[目的]   海外で暮らしたい
[目標設定] 場所選定、語学習得、お金の準備など
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海外で暮らしたいという目的があるとします。
その目的達成のために、目標を設定していきます。


・目的は、過度に抽象化しないように定義します。
・目標は、以下のように具体的に設定します。数値化できるものは数値に置き換えます。

(1)場所を選ぶ
⇒イギリスのロンドン郊外のハートフィールドに住む
※ここで、【目的】の海外という文字が、具体的な地名に置き換えられます。

(2)語学を習得をする
⇒英語(イギリス英語)を習得する

(3)お金の準備をする
⇒1000万円準備する(初期費用として)

数値化出来てわかりやすい(3)のお金の準備をするで見ていきます。


「目標」は、「理想の状態」と置き換えた方がわかりやすくなります。
"こういう条件が揃っていたら目的達成できる"という状態です。それをイメージして紙に書き出して行きます。とりあえず、頭の中に思い浮かぶことを書き出して行きます。

紙に書き出したものの中で、目的達成に必要なものを選び出します。選んだものを想像してみて、その条件で目的達成が可能であれば、それを目標に置きます。くれぐれも頭の中だけで完結しないようにするのがポイントです。抜けモレや飛躍しすぎている考えが無いかも注意してください。


(3)の目標1000万円も、漠然と1000万円と置くのではなく、実際の渡航費や住む家・生活費などをリストアップして計算します。

また、期限を決める必要もあります。
「いつまでに必要か?」
そこで、5年後までに1000万円準備するという目標設定にします。
これで、目的と目標の完成です。

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[目的] イギリスのロンドン郊外のハートフィールドで暮らしたい。
[目標] 5年後までに1000万円準備する(理想の状態)
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-2.現状分析~問題~課題

次に、その目標(理想の状態)に対して、今の自分はどうなのか?
という[現状]を書き出して行きます。現状分析に近いです。
数値化できない問題は難しいですが、紙に書き出していくとわかりやすくなります。

ここの例では、お金なので今あるものを計算すればいいだけです
そこで、今準備できるお金が100万円だとします。

これが[現状]になります。
1000万円という理想の状態に対して、現実は100万円しか持っていないということです。

理想と現実が見えたら、おのずと[問題]が見えてきます。
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[目標] 1000万(理想の状態)
[現状] 100万
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理想と現実のギャップが[問題]なので、単純な計算です。

ここでは、900万足りないということが[問題]です。
3つが完成します。

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[目的] イギリスのロンドン郊外のハートフィールドで暮らしたい
[目標] 5年後までに1000万円準備する(理想の状態)
[問題] 900万円不足している(理想と現実のギャップ)
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そこで、解決しなければならない問題が[課題]ですから、
その900万の不足を5年後までにどうやって工面するかが[課題]だとわかります。

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[目的] イギリスのロンドン郊外のハートフィールドで暮らしたい
[目標] 5年後までに1000万円準備する(理想の状態)
[問題] 900万円不足している(理想と現実のギャップ)
[課題] 5年後までに900万円を準備する
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-3.手段を考える

課題に対する手段は、人それぞれ異なります。

例としてあげると、
・親族にお金を借りる
・節約し貯金する
・保険を解約する
・家を売る
・副業する  など

これらの手段に対しても、さらに掘り進めて行きます。
・親族にお金を借りる →いくら借りられるか?
・節約し貯金する   →何を、どれぐらい節約できるのか? 毎月いくら貯金できるのか?
・保険を解約する   →解約金はいくらか? 解約しても大丈夫な保険か?
・家を売る      →5年後までに売れるのか? いくらで売れるのか?
・副業する      →スキルはあるのか? いくら稼げるのか? 会社の許可は?

ここでは「節約し貯金する」を選んでみます。
そうすると問題解決への道が見えてきます。

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[目的] イギリスのロンドン郊外のハートフィールドで暮らしたい
[目標] 5年後までに1000万円準備する(理想の状態)
[問題] 900万円不足している(理想と現実のギャップ)
[課題] 5年後までに900万円を準備する
[手段] 節約し、年100万円を貯金をする
     ・節約する手段の詳細
     →毎月の洋服代を半分にする
     →フィットネスクラブに通うのを辞め、公園でランニングする
     →月2回の外食を、1回にする
     →ボーナス時の海外旅行を辞める
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ここで、5年後に1000万円という目標達成が難しければ、最初に戻って目標の「5年後」を「10年後」に見直すのも手です。もしくは、場所選定から見直してもいいかもしれません。5年後に準備できる金額で暮らせる海外の場所を探すことからです。

3.問題を掘り下げて行く:例題2

英語の勉強を毎日しているが、英語のテストの点数が伸び悩んでいるという場合の例。

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[目的] 英語を得意科目にする
[目標] テストの点数で90点以上を取る(理想の状態)
[現実] テストの点数がいつも60点付近
[問題] 30点不足(理想と現実のギャップ)
[課題] 30点の差を埋める
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ここでは、現実の現状分析をもう少し掘り進めた方が[手段]がわかりやすくなります。

英語といっても、
・構文
・語彙力
・文法
・読解力
・英作文
・リスニング
など項目がわかれています。

まず、どの項目で点が取れていないか(弱点)を見つけます。
学力テストなどでは、解答に項目毎に数値化されているので、苦手な項目が一目でわかります。

仮に英文法の点数が低くて苦手とわかれば、
[手段]は、英文法専門の参考書で勉強するなどになります。


このように段階を追って順に考えていけば、誰でも問題解決能力は身に付きます。

段階を追って考えていくので、
今の行動が目的に繋がっていることがわかりやすくなります。
そのため、問題解決へのモチベーションも維持されやすいです。

問題解決力はまず身近なものからです。たとえば、過去に悩んでいて解決した事例などを、以下の順に当てはめて考えるとわかりやすいです。

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1.目的
2.目標=理想の状態
3.現実
4.問題=理想と現実のギャップ
5.課題
6.手段
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